2008年05月04日

いかにもありそうな話

ここのところ、「とても相互に関連無いだろうと思えていながら、ははーんこれって同じ線上にあるのじゃないか」な話があるのでつらつらと並べて考えてみようと思う。

笑い話と考えると当事者は激怒するところかと思うんだけれど、心理学的テーマとしても非常に注目のニュースがあった。
J1主審暴言問題、「して」を「死ね」と聞き間違い?
4月29日のJ1リーグ・F東京―大分戦(味スタ)で、大分の選手が西村雄一主審(36)から「死ね」などと暴言を受けたとしている問題で、日本サッカー協会は1日、西村主審が「『死ね』とは一切言っていない」と説明していることを明らかにした。

日本協会はこの日、当該試合の西村主審と副審1人から事情を聴取。Jリーグも大分から文書と口頭、F東京からは口頭で報告を受けた。西村主審は、問題の場面で抗議した選手に、「『うるさい。黙ってプレーして』と言った」と説明したという。
(YOMIURI ONLINE 2008/05/01)

どうやらこの話は協会的にはほぼ”誤聴”として確定したようなんだが、
ニュースに登場する選手の耳にはこう聞こえたらしい。
 ↓
「うるさい! お前は黙ってプレーしておけ。死ね!」
実際西村雄一主審が発言されたと言われているのが
「うるさい。黙ってプレーして」
想像するに、「何々してっ!」の「して」が目上の者から指導的語調で発音されると「ちゃんとしてっ(語尾上げ)」となる。
ご存知のように昨今共通言語の一部となりつつある関西方面の「しねぇっ(死ね・氏ね)」は語尾上げ調で発音されるので、確かに聞き違えてもおかしくないワケで、俺はこのニュースを聞いた時に「あ、主審の話に分がある」と思った。
そりゃ真実は確かめられないんだけれども、そもそも選手の耳に聞こえたとされる主審の台詞は「日本語としておかしい」からだ。
 ↓(この部分)
「黙ってプレーしておけ。死ね!」
変だよね?
そもそも言葉の繋がりがおかしい、
同じ表現を他の言葉で置き換えてみると
「ちゃんと片付けしておけ。死ね!」
絶対変だって(笑発言者は前段で”何らかの依頼”を強調しているのであって、それは期待だったり責任だったりまー背景は何でもいんだけれど「何かをするように」と伝えているのであって、話している相手に死なれちゃその依頼が適う筈もなく(適わないのだから強調する必要が無い)、単純に後半部分の「しねぇっ(死ね・氏ね)」って表現は「どうにもならんよお前」という意味で使われるから=「何も期待していない」事になり、前段の”何らかの依頼”と決定的に矛盾する。
言葉が矛盾無く発言されたとしたなら主審は「うるさい奴だな〜、しねぇっお前」のような表現だった筈で、「黙ってプレーして(という依頼・期待)」を間に挟む事ができない。
そもそも「黙ってプレーして」と言った動機は(この言葉はともに両者の主張が共通している)、『Jリーガーのサッカー選手だから』であって、そこでそもそも主審として笛吹いている人が「サッカー選手などしねぇやお前」なんて感覚の持ち主なら、そもそも彼は審判なる職業を選んだりしないワケだ(笑

えー、思うにですねこの話っていうのは選手が再三主張した相手チームの反則にペナルティーを取ろうとしない主審に選手が詰め寄ったところから始まるんですが、この時当該選手はその自分の主張を聞き入れられない理不尽さに「まるで俺は人間扱いされていない」的被害認知を持ったのでしょう。
そこで「まるで俺を人間扱いしない奴」が言いそうな事を相手が思っていてもおかしくないいと深層心理で想像した。
興奮して何を言っているのかわから無い状況(ファンの歓声の中ですから)で、自分の抗議が受け入れられ無い状況に既に「答えは出ている=主審の話の具体論には興味が無い」であったのであって
「○○△××○○してぇ!」を聞いた瞬間「何クソお前”しねぇっ”言ったな」となったのじゃないかと。

話のオチが「うるさい。黙ってプレーして」だとすると、これある意味「サッカー選手はプレーに集中して(反則を見るのは私の仕事だ)」としてそれぞれの職責の中、プレーヤーに選手としての姿勢を求めているのであって、広い意味で言えば審判の目かみた選手に対するリスペクトでもあるのであって(うるさいってのは少々言い過ぎだと思うが)「抗議していないでプレーして」って話なんだからどうにもこうにも聞き違えるにしても、話の趣旨を180度逆さまに認知している事になる。

つまり「被害認知がある時人はどれほど誤解するのか」のいい例だと思う。

そして、引き続きこんな話もあった。
一場、心理カウンセリング実らず4失点KO…楽天3位転落 (スポーツ報知)
◆オリックス6−1楽天(1日・スカイマーク) 期待が大きかったから、ノムさんの落胆も大きかった。約1か月ぶりの先発となった一場が4回1/3を5安打4四球4失点でぶち壊した。「病はそう簡単に治らない。(チームの)ムードまで壊しちゃったよな」6度目のビジター3連戦で5度目の負け越し。鬼門を破れず3位に転落した。

気の弱さを指摘された一場は、専門家による心理カウンセリングまで受けて臨んだ汚名返上のマウンドだった。しかし、初回先頭にいきなり四球。ベンチによぎった不安の通り4回に捕まる。リズムの悪い投球はチームに伝染し、リーグトップのチーム打率(2割7分)を誇る打線でも敵失で1点取るのが精いっぱいだった。
(リンク切れしているのでInfoseek楽天ニュースから 2008/05/02)

西コーチが紹介した”大学教授”って誰なんか知らないけれども(笑
てか、一度面談しただけで「心理カウンセリング実らず」も無いだろうマスコミさんとも思うんだが(そんな簡単なワケ無いだろうと)、
「打たれる事で不安になるよりドンドンストライク投げれば?」な話だったらしい(ってどんなカウンセリングなんだか・・・)、
これを一場君は
「大学時代のように、どんどん打者を見下ろして”何も考えずに”投げればいい」と解釈し、ファームで好投した後のニュース記事なんかでは”(頭)からっぽ投法”等と表現されていた。「考えて野球せい」の野村楽天において「からっぽ投法」とはこれ如何にと思ったものだけれど、
一軍での登板の結果は
 ↓
いきなり初回からストライクが入らずに(本来140k後半の球速誇る一場君が)130k台のストレートを「そーっと真中に置きにいって」打たれていました。
降板後のコメントは
「コントロールが悪かった、投球の精度を上げていきたい」
って、”からっぽ投法”は何処へいったんでしょうな話に、、、

思うにスポーツカウンセラーか、メンタルな方面のカウンセラーは「ベストの投球をする以外何も出来ないんだから(心配したからといって球速が上昇する筈も無い)、ドンドン行く方が得だよ」って話なんだと思う。
これが「からっぽ投法」となったのは、一場君に「やたらとあれこれ考えている」自覚があったからで(入団前に裏金問題でプロ野球界が大騒ぎになっただけでなく彼の野球生命も終わりかなんて経緯の後、なんとか楽天の指名を受けたんだが入団会見で「メジャーに行きます」と記者団が絶句する発言をしてしまった人物)、これも一種の”聞き違え”だろう。

あれこれ考えすぎる一場君が「いったいどんな事をマウンド上で”考えちゃってたのか”」ここが問題で、いきなり「からっぽ投法」だとですよ、
これはマウンド上で投手が考えるには不適当な”考え過ぎ”に陥る原因もろとも全部「からっぽ」になってしまうでしょうに。
それじゃ前後に何の違いも無いと、、

気持ちが乗ってバンバン投げる時には打者が手も足も出ない球を投げる才能あるんだから(去年も後半だけで6勝だか7勝している)、「何故考えずに投げられる時があるのか」を考えなくちゃ、
思うに”余計な事まで考えちゃう時”に”考える事は何なのか”ここを”考えて”みようじゃないですかっ
ここにもですね「才能があるのに成績が伴わない”被害者認知”」が関わっていると思う。


そして又
福田内閣支持率:政権の先行き危ぶむ声、与党内に広がる
毎日新聞の全国世論調査で支持率が18%に落ち込んだ福田内閣。ダウンは織り込み済みだった与党だが、20%割れの現実を突きつけられ政権の先行きを危ぶむ声が広がった。連休明けの国会は、道路整備財源特例法改正案の衆院再可決など高いハードルが待ち受ける。反転攻勢を狙って早期の内閣改造論も浮上するが「首相を代えなければ何をやっても同じ」(与党幹部)との声も漏れ、打つ手がないのが現状だ。

一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「追及したからこそ道路と後期高齢者医療制度の問題が明らかになった。戦った姿が認められた」と自画自賛した。しかし、同党の「首相問責決議案を今国会に出し、衆院解散・総選挙に追い込む」とのシナリオは狂い始めた。中堅議員は「このままでは選挙が遠のくばかりだ」と複雑な表情を浮かべた。【犬飼直幸、田中成之】
(毎日jp 2008/05/02)

ある意味話題の人『福田首相』
どれだけ支持率が下がっても、不支持率が急上昇しても、自民党内の支持率以外には興味が無いらしく「それは厳粛に受け止めなければならないでしょうねぇ〜」と軽妙に受け流してますが、この世論調査の”読み違え”もドエライ事っス。

何故危機感が無いのかというと、小沢民主率いる参議院が政権に反対するので思うように法案が通らずやたらと困っているので(ハイ、ここで”被害認知”)、「何をするにも、僕がどうすればいいっていうんですか、何ですかあなたが首相ならもっとうまくやれるというんですか」な感覚に彼があるのは間違い無く、政権与党と言えば泣く子も黙る自民の議員さんが「今でも福田支持」にあるなか、福田首相にとって支持率等どーでもいい話になってます(笑

自民も自民で(次の候補に「”加藤の乱”もある」等、耳を疑うような話が出るほど)、選挙さえ先送りすれば「現在の議員の地位は安泰」等と考えている場合じゃないですよ、
既に公明党の支持率が共産党より下になる等、連立与党がもたない。
それだけでなく、以前なら「政権支持率が下がっても自民党の支持率は横ばい」がだいたいこれまでの調査結果なんだけれど、今回は自民の支持率も連動して下がっているワケです、
このまま安穏と「解散しないから福田支持」なんて姿勢でいると「自民党そのものが解党的な打撃」なんて事になりかねない。

世論調査の結果には「それでも福田首相を変えられない自民の体質」ってものへの批判もあるのであって(党内から批判の声があがらないので”一蓮托生”と見える)、これをですよ「厳粛に受け止めなければならない」ってあなた、それは「自民解党を受け入れざるを得ないですね〜」と言っているのと同じだって事に気がついているのだろうか、、、
小沢にとっては「勝てばいい(少々マスコミから叩かれても)」のだから(れいの大連立に対する批判以来、彼としては”本当の評価は政権を獲ってからじゃないと始まらない”)思惑どおりに事は進んでいる。
怪物小泉が、あれこれ「福田後」を匂わせているのも果たしてどこまで効果があるのか?
少なくとも「話題にはなっても世論調査に影響は無い」状態だ。

ここの勘違いも”被害者認知”に始まる。
最初の勘違いには対処のしようもあるけれども、こういう「それ以降の誤解(現実から乖離してしまう)」に話が及ぶと、事は余計に複雑になる。
第三者の関与が無いと「自分で問題に気がつく構造から外れてしまう」からだ。
posted by kagewari at 03:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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