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「電車は速い(凄く)、僕は そ れ に乗るとご機嫌だ。座れると特にいい」
「お父さんは偉い、仕事(何かよくわからないので、きっと偉いこと)をしているからで、 そ ん な お父さんと遊ぶと楽しい。特にお母さんもいるといい」
「ご飯は美味しい(ハンバーグの時を標準とする)。美味しくない草は ご 飯 ではない」
「幼稚園で歌を歌うのは楽しい。何かの発表会の時の嬉しそうなお母さんが喜んでるのでかなりの快感。わたしは そ ん な 歌をうたいたい」
「お風呂のなかでおもちゃで遊ぶ事はそれは楽しいが、熱い湯にはまいる100数えないと、、」
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これらは、それぞれ「電車(その後連想『車』)」「父親」「食事」「学校」「100」等の単語の背理:暗韻となる。この連想を連ねるとロジックとなり、このイメージのセット(連想)を結ぶキーが言葉(=単語)、その連想を再展開し現実に適応する時「そんな性格」と呼ばれる。
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「結論、なんといってもスカイラインは速い。こいつのシートをレカロに変えて以来ご機嫌。そういえば、仲間にアルファに乗ってるのがいるが、なんか外車かぶれみたいに見られるのは好きじゃないし、俺はスカGだなやっぱ。そういう意味では本当の速さって国産車じゃないのか、、いやそもそも、、」
「食べる事は好きだが、できれば大皿でなんでも好きなものが食べられるのがいいなぁ。そう鍋もいいかも知れない、出来れば鍋を囲んで仲間を集めてってのもいいなあ。そう言えばこういう時に直ぐに集まる仲間ってのが、、」
「なんといっても説得力のあるプレゼンが必要なんです、君の企画はまだまだだよ。人にみせるって意識が欠けているんだと思う。そもそもプレゼンっていうのは、、」
「いえ後100回やります、まだやれます。」「意地っ張りな奴だなぁ、まあ好きなだけやれ(努力家に◎だな、、いや負けず嫌いか)」
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何が何に関わるのかは、その人のランダムな人生が関わっているのだが、実際経験する体験の幅はその人の生まれや家族の属性に随分と拘束される、だからこそアイデンティティーとは結果であって同時に必然でもある、
この両面がアイデェンティティーの実像で、変える事は出来ないが、無ければ事実を見る視点としての足場も無くなるし、同時に自身で定義しなおして見直す母体でもある。
とにもかくにも、その結果の人格は結果である。
そして、それを左右しているのは過去の「選択的決定的な偶然の記憶」で、これのアンチテーゼは「自発的な選択による戦略的な記憶」と言える。この後者の選択は「自我の自我としての自立」や「時代の流れへの適応」や「思い直しによる過去の再定義」等の思索による。
極々簡単な「造られた物だから造りなおす」というものでは無い。
こんな事はないだろうか?「子供の時に観た映画を大人になって見直す機会があり、見直してみると全く解釈が変わった」記憶にはこの現象が全て当てはまる。
だ か ら こ そ
錯誤行為による選択的擬似トラウマが必要になる。
記憶の再定義をさせないために、繰り返し同じ解釈の記憶を積み上げなければならないからだ。
ここで新たな証明が可能になる。
実は人格とは容易に変化するのであり、それを堰き止めている保守的城塞がアイデェンティティーとなる。その防壁が、内部の圧力(過剰なストレス)で不安定だとしたら?
『より強い圧力で、押し込めなければならない。』「そんな自発的な理由が見つからないので、、そんな、、こんな事は許せない!なんて酷い事を!(理由を外側に求めて攻撃や自己防衛の形を使って押し込む。この形式が「被る」)」
ここに、擬似トラウマを必然としてしまう構造が動的に証明されている。
果たして「予定された城壁を守るためか?」
或いは「その城塞は、ある『形』でなければならなかったのか?」
これは主観と客観に過ぎず同じ事だ。「形とは、保存された流動性だともいえる」。
悩み自体に普遍のキャラクターは無い。人の偶然や(自己嫌悪を離れた本人の直感。錯誤行為との違いは利害関係の有無になる。)、辛さから起因する「悩み」は、これに対する“不快感”であるのだから。「だったらどうする」という事で、「直さ(治さ)なければならない」という意味では決して無い。それはそれこそレーゾンデートルの否定になっちまうからだ。
(ここが俺が、精神的な悩みに病気というカテゴリーを持ち込む事に対する疑問になっている)
次回は前のテキストでちょっと触れた <「反動形成」「オプション(次の選択)」「オルタナ(同じ意味だろう的選択)」があって、後者に近づくほど「アイデア」と呼ばれる> について考えてみる。
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