よく似ているのは政治、
政治問題がいくら大きくてもこの国では「投票率90%」なんて有り得ない。=「球場が満席」、、
なんていうのか、野球観る時間が暇じゃ無い会社員も多い(スカパーと契約しても時間までに帰れない)、当然球場に入る時間は8時とかになりかねない。
野球ファンと浮動票は良く似ている。
野球に関心があっても、球場に行くとか有料放送と契約とかに一発で結びつく保障は無い。
投票行動から推理すると、不在者投票が増えててたり、、
しかし、浮動票は支持政党がはっきりしていないワケだから言うなら非共同幻想層と言え、プロ野球は好きだが、何処かのチームに極端に肩入れしていない層(パ・リーグファンとかセ・リーグファンとか、選手個々人のファンとか=一部の日本人選手目当てのメジャーファン)これとよく似ている。
そして、選挙の趨勢を決するのは浮動票の取り込み。ジリ貧の政党の次の手は組織票固め。球場を満席にする手法と似てなくもない、、後ろ向きのチームはシーズンシートをパーティー券よろしく営業が売らなきゃならないのだが、この組織票固めはいいシートが市場に出ないという弊害にもなる。。
そもそも非共同幻想層をどう見るのか?
「個々人の発想=どっかの政党の公約」になる筈無いので、明解に支持政党なしであるのが、自然。「投票行動が政権交代にあるから」とか「投票行動がダイレクトに何かの政策を決するから(消費税の時のように)」だと、俄然投票率も上がるのだろうが、どう転んでも現状維持だと投票率は上昇しない。。
「球場に応援に行ったから何?」
↑
「このファンは浮動票だからファンではない」こりゃ無茶でしょう、山ほどスポーツ新聞読んでたり、情報番組見てるだけでも裾野の経済活動にはプロ野球ファンとして関与している。
投票行動に移らなくても「支持率を形成できる」のに似ている。(これ視聴率と同じ)、この「支持率」がバカにならない、投票行動では無いが、首相のクビが飛ぶ事もある。
『浮動票が政治にとって薄い関与を意味する』なーんて筈無い。
この層はむしろ考える人たちであるが故に「組織的行動から離れている」のだから、球場に野球を観にいくなら外野席の応援団サイドは避けたいと思う筈。
し か し 球団はそこへの配慮が無い。
政党が浮動票より支持する組織の意向で政策を決定するのと似ている。。
支持してほしい浮動票を政党のファンにする努力はあるのか?
これへの回答が、「ちょっといい男の若手起用」なんてのじゃ目も当てられない。
支持して欲しいファンを球場に呼ぶ努力をしているのか?
これへの回答が、「知名度の高い選手監督の起用」なんてのじゃ目も当てられない。
プロ野球界も政党も浮動票を、「個々人として考える層」として思っていないのじゃないか?これひょっとすると、「フラフラと表面だけであっちいったり、こっちいったりする人」ぐらいに思っていたら大間違いなのに。。
所謂体制側(旧共同幻想主体)には、明解に帰属しない層が「共同幻想=道徳的正統感覚」のパラドックスで「気に入らない奴等」に構造的になりがちで、、、
これがオーナーサイドの読み違えの原因となった
プロ野球ストに対する支持率は、「気に入らない奴等」的な見方への大反発であって、選手会は圧倒的に浮動票を集めた。
「支持するとダイレクトに何かが変わる」
古田の「多数のファン」という表現は球場に応援に来ていないファンを含んでいる事を連想させる
「ファンって何処の誰」的コミッショナー以下のオーナーサイドの見方は「たかが選手」と相まって浮動票の侮辱になった。
どう考えても、かなりコアに物事を考える層こそ浮動票で、彼らは中途半端な政策や曖昧でセンスの無いキャッチコピーだけで失望する(投票意欲さえ失う)、これは共同幻想が壊れている事に関わっているのだけれど(=巨人人気の崩壊と同意)、巨人以外(ある意味自民以外)のヤクルトの選手が支持(選手会への支持なのだが、結果的にこの人物の株が上昇したのは事実)を集める事は、各政党も考えたらどうかと思う。
彼の特徴は「個人としての意見が明解だったところ」
支持を失ったオーナーサイドの特徴は「管理能力に欠ける上司そっくりだったところ(いかにも上からものを言っている)」
日本という国の意識のかなりの部分の自我が、在るべき存在として認識されていないこと、この喪失が「デフレの正体」だと俺は思っている。
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野球ファンと浮動票の類似性というのは面白い発想だし、頷ける部分が有りました。又、選手会への尋常ではない支持も、「気に入らない奴等」への大反発という側面が大きかったというのも、その通りだと思います。
今回のゴタゴタ劇では、球界の嫌な部分を見せ付けられましたが、プラス思考で考えれば、殆どプロ野球に関心が無かった層を引き込めた事(良きにつけ悪しきにつけですが。)が挙げられるのかもしれませんね。
さて、書き込み戴いた「落合監督、2年目はどう動く?」の件ですが、自分も補強の必要が有れば、すべきだと思っております。唯、折角、「守りの野球」をしようと決め、それが実を結んだ訳ですから、それに沿った補強をした方が良いのではと。ジャイアンツ・ファンとして恥を晒す形になりますが、打てれば良いと守備に難が有るペタジーニ選手を、節操も無く獲得して失敗した例も有ります。今年のドラゴンズの外野の凄みが失われない形での補強でないと、本末転倒になってしまう気が・・・。まあ、名前が挙がっている選手達は内野手ばかりなので、その辺はクリアされているのかもしれませんね。
藤田野球とその動員数に対しては、一般的にはマイナス評価の様ですね。仰る様に、読売が基準とする(=満足する)動員数が何処に有るのかによって、評価が変わって来るのですけれども。個人的には、絶対的なエースが居て、当たり前の野球がきちんと出来ていたという意味で評価しています。特に、ライオンズとの日本シリーズ等は、二転三転どころか、五転六転する展開でハラハラドキドキしながら見入っていました。(今日のファイターズv.s.ライオンズ戦も実に面白い試合でしたね。)
新庄選手は、自分も大好きです。今の球界に於いては、数少ない”野球少年”の匂いを感じさせてくれる選手。タイガース時代(特に、藤田平政権下)の鬱々とした感じで野球をしなければならなかった状態を考えると、今は本当に楽しそうに野球をしている感じです。先日、何かに書いてあったのですが、打撃面で「打つ気がなさそうに球を見送って、又、同じ球が来るのを狙って打つ」等、結構したたかに考えて取り組んでいる様ですね。
あくまでも、”数字面で言えば”一流選手かどうか判断の難しい所ですが、ファンに愛される&魅了する選手という意味では、100%一流選手であると思っています。
P.S. 上記の心理学関係の記事拝読させて戴きました。理解力が悪いので(^o^;;;、100%飲み込めはしていませんが、「トラウマの概念」興味深いです。
藤田巨人、私は好きでした。(浅野が特に好きで、クールなセットアッパーでしたね)彼は斎藤を横手投げを勧めて大投手にした自負もあっただろうし、江川・西本の起用法も間違った事無かったように思います。
YSもね〜、ノムさん更迭で私は暫く阪神ファンでしたが(今は出戻りYSファンです)この時も「YSが勝つより巨人が勝つと喜ぶ」というオーナーがねぇ、、観客動員にケチつけて更迭したんですよね、西武の森もです、監督は営業マンじゃないですから、客に関してはフロントの責任だと思うんだけれど、、。観客動員で監督のクビを代えるのは本末転倒じゃないのかな(負けてて能力問題なら更迭するのが当たり前だろうけど)。
そう言えば、石毛の立ち上げた四国リーグが気になりますね。あれはとても感じのいいニュースでした。