2025年12月03日

「恋愛幻想」の崩壊について考えてみる

果たして本当に壊れるのか?ちとわからないのだが、ひとつわかっていることがある。
社会が近代化するなかで「恋愛幻想」は『共同幻想』社会維持のためにインセンティブとして利用されてきたプロパガンダのようなものだって話です。
説明は難しいのですが、言語としての恋愛やその語彙のことではなく「通俗的にそれが使用される用例や印象」が、近代以降だと思いますが『共同幻想』社会維持のための情報戦のような使われ方してきたってことです(流行歌が謎の恋愛ネタばかり現象にもその影響力がわかる)。

俺も500年前から生きてるワケじゃないのでww
近代以前がどのようなものだったか知る由も無いのだが、(紫式部を擁する日本を例外に)欧米において知られるのは社交界だったり、それが自由恋愛なのか微妙な習俗があって、日本の場合も戦前の結婚は7割が『縁談』であり(時に一面識も無い相手に嫁ぐこともあった)、俗にいう恋愛が別物であったことがわかる(吉原心中みたいなエンタメが登場したのも江戸時代になってからだ)。
割と直近でも、戦前戦中ぐらいまでの日本の場合(どうしても原曲を見つけられないのだが《確かラジオでタモリが島倉千代子の曲で紹介していた記憶あるんだがメジャーデビュー前のものかもしれない》)、「(既に結婚してる夫人が街で思春期の好きな人を見て)ほっぺが真っ赤っ赤ア〜真っ赤っ赤」みたいな流行歌があるのね。
つまり昭和初期まで、恋愛と結婚は”無関係”の概念のままに併存していたことがわかる。
(※恋愛対象と本当に異性関係になることが”おとぎ話”的な《ロマンってのかしら》寓話的な認識で通用してるんだよね。)
更にエスニックな田舎の『縁談』は(同じ集落出身者は誰でも歓迎みたいな文化を背景に)、大きな祭りが実はリオのカーニバルみたいなものだったり、集落あげて雑魚寝部屋を設けたりとあけすけな側面もあり(恋愛のディテイールもクソもあーた)、、。

昭和のサブカルとしては「愛と結婚は”全く無関係”のまま併存」の延長に(色と欲はもっと別みたいに)日活の団地妻シリーズじゃないけど、昼メロなどでもお馴染みの「奥さんがあんなことやこんなことを」っつーのがそれこそ主婦達のエンタメだったってな習俗もあった。

<さて、話は戻るが>
■昭和においては「若気の至り」だとか「若い頃の間違い」やら「若さゆえの」などなど、
そんな時代の”恋愛感覚”が、(高まる性ホルモン故の)暴走の認識があった。
しかし、映画やドラマなどのエンタメは(前述のようにある筈の無い寓話の筈の)若者の恋愛群像みたいな(映画ジャンル的にはロマンスやエロスなど)、それキーコンテンツなのよね(しかし現実は違うわけだ)。←つまり、異性関係を盛るインセンティブなのだよ(まさかそんなことが自分にもあるかもしれないぞとかな)。
現実は、男尊女卑がまだまだ残る女性差別史観の世界であり、過酷な現実を前に「異性関係、とりわけ結婚はいいこと、嬉しいこと」を盛り上げる宣伝戦みたいな側面があった。


■戦後日本はそこにアメリカ文化が登場し(本来のアメリカ文化は保守的なもので当時の日本が想像した”自由なアメリカ”は現実から乖離したものだった)それを主導したGHQの幹部は隠れ共産主義者であったため、大学からなにから文京社会は極端に左傾化し、(左翼特有のフリーSEX文化も影響し《ウッドストック的ヒッピームーブメント他》)若い女性の間で(パンパンよろしく)いきなりGOGOダンスとミニスカブームが登場したり、それは恋愛というより”権威性社会から解放された色と性”だったのね(そこで鶴田浩二先生が大ヒット曲『傷だらけの人生』において「好いた惚れたとけだものごっこが」と歌っている)。
 ↑
このですね「好いた惚れたとけだものごっこ」が、ご都合主義的にソフィスティケートされていく
勿論それを主導したのは、映画やドラマなど(プロパガンダ戦でお馴染みの)商業メディアだ。
子供達は想像を膨らませ、人気作に自己を投影し、
■誰の主導ということもなく肯定的「恋愛幻想」が生まれた。
(とわいえ、当時から現代まで学校では不純異性交遊は校則違反だけどね)
商業メディアは煽りに煽り続ける、バレンタイン、クリスマス、「私をスキーに連れてって」、、
※当時の男性社会の心象風景がどのようなもかって、『共同幻想』社会適応ゲーム「受験戦争」の勝者にはそんな”プライズ”が待っているかのようなさ、、。
 ↑
ここに対する若者達の反抗が(社会適応なんかじゃないという)「不良カッコいいサブカル」で、この典型が漫画『愛と誠』だったのやもしれぬ。←勿論その背景に学生運動などの左翼闘争が関係していたのだろう。

つまりだね「ネタ化」というか「素朴な語彙から離れた”概念”」のように「恋愛幻想」がひとり歩きしていたことは確実で、
(※”家族幻想”崩壊の序曲が山田太一脚本の「岸辺のアルバム」であったように)
”高度経済成長”の終焉(『共同幻想』社会適応インセンティブの大崩壊)にひとつの転換点があり、何気に世の恋愛エンタメに多く登場するのは不倫だったりした。
バブルによって壊れかけた幻想はしばし延命し、バブル崩壊時代には「草食男子」が登場する。

●「草食男子(九州男児のイントネーションで読むとちょっと面白いかも)」←ピンクレディー(しかしピンクレディーて、どんんだけ風俗みたいなグループ名だよ、、)が歌ったSOSの「男は狼なのよ気をつけなさい」から20年後の話である。

文化人類学的に言えばさ、
現代の「歩留り」適応者達の生み出した『非婚・晩婚』(そして少子高齢化)
それは「恋愛幻想」の崩壊そのものではないかと思うのね。

現在大ヒット中の漫画原作アニメ『チェーンソーマン』レゼ編、果たしてこの作品は恋愛ロマンスと言えるのだろうか?俺には何かもっと(昭和の絵空事の「恋愛幻想」ではなく)実存的なものを追い求めているように感じるんだよね。
先日の記事リクで書いたのが最初かもう忘れましたけど、
現代の異性関係には(同時進行でも並行でもいいけど)「同時に親友でもありたい」という着想があると思っていて(場合によると米リベラルにおける同性愛論議の台頭もその辺の勘違い関連かもしれない)、
今後どうなっていくのかまったくわからんのだが、
『心理学』的意味においては、”知られていたような”「恋愛幻想」は崩壊し始めていると言えるだろう。


タグ:恋愛幻想
posted by kagewari at 22:08 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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