大藪は本来当時のサラリーマン達の適応ガス抜き的な存在であり、究極の脱サラストーリーとでも言えばいいのかしらww、昭和の”適応者”男性の妄想する自由を表現していた(笑っちゃいけないがとにかくマッチョでモテまくるというマチズモ物語)。
大藪に影響を与えていない筈がないのはショーンコネリー主演の007初期シリーズであり、この007シリーズはとにかくワイルドなんだわ(登場するボンドガールズも軒並み笑顔で押し倒される《現代ならガチ犯罪》)。
※同時並行として人気だったのがマカロニウエスタン
※当時の流行歌ピンクレディー『SOS』:作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一
「男は狼なのよ。気をつけなさい、年頃になったならつつしみなさい。羊の顔していても心の中は狼が牙をむく、そういうものよ」
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現代社会からそんな時代を俯瞰して見ると
「ほとんど現世利益の日常世界では”代謝”がおぼつかない」ところからリビドーが逸脱するようにアウトローの世界が夢想されていたことがわかる(これじゃ確信犯どころか不可抗力のアウトローだ)。
いかに時代が(『共同幻想』バリバリ適応時代)、男性にとって強迫的な欲求不満ストレス社会であったことがわかる。思うに当時の猛烈サラリーマン達は不条理な(現代なら命に係わる)ブラック残業地獄などの非日常で”代謝に折り合い付けていた”だろうこともわかる。
※『男はつらいよ』時代そのまんまだ、当時の脱サラ欲求(何故かラーメン屋だった)がサラリーマンにとって半ばアウトロー級の逸脱に設定されていただろうこともわかる(映画監督伊丹十三にはそれがわかっていたので、名作映画『たんぽぽ』において山崎勉がテンガロンハット被ってウエスタン調なんだよ)。←「アウトロー=カウボーイ=ラーメン屋=脱サラ」
■ヤクザや反社はどうしてあんな意味不明な動機形成をするのか?
前段お読みいただければ「そのまんま」であることがおわかりいただけると思う。
人類ヒト科男性が進化レベルでどういう宿命を負わされているのか?
そりゃさ、個人や集落なりを守るために命を落とす闘争もやむなしのモチベーションが織り込まれているのであって(生物学に怒られそうだが戦争の本能が刻まれてるようなものだ)、戦乱の無い縄文時代を歴史に持つ日本人には理解し難いかもしれないが、そんな平和な歴史を持つ日本にすらサムライ文化が生まれている。
※映画、アニメ、漫画、小説、エンタメの世界にどれほどのバイオレンスが溢れていると思ってるのさ。非常に重要な事だが昭和の適応者が毎週楽しみにしていたチャンバラや刑事ドラマでは毎週殺人が行われ、夕方のニュースも朝の新聞もトップ記事は(表向き政治の一面と裏腹に)殺人事件や死亡事故だ(昔のスポーツニュースのピンク記事を笑うものもいなかった)。
この明らかに過剰な人類ヒト科のモチベーションが広義の性欲という形で生物学的に担保されていることは説明するまでも無く(一般動物の繁殖期の血で血を洗う闘争を24時間稼働に進化した)、
賢い”代謝”があるとするなら、広義の大解釈(オルタナティブ)に外ならず(芸術や発明やハードワークや大建築やら大出世やらプロスポーツやら…)、これが平和的代謝になるのだが、この広義の解釈拡大のためには知見やアイデア(個性化)場合によるとスキルが必要になる。
故に男性が平和的に”代謝”をプルーフするには、先進国社会の到来を待たなければならない。
※第三世界からの移民の犯罪に対する不安は、偏見では無く人類の本能レベルで妥当な推論なのさ
※欧州過激フェミニストの目に映る偏向社会も「この意味において根拠がある」
●極端に言えばだよ
人類ヒト科男性などという猛獣を”社会適応”の鎖でつなぐのが近代までの世界であり、
(自我持ちの飼い猫が狩りを忘れるように)なんか面白い事に個性化していく現代社会は「猛獣などいない、非常識なぐらい個性化求めるのが男性の特徴だ」みたいな展開が織り込まれているのだよ(ちなみにだが女性におけるアブノーマルとは出産の苦行などの部分に吸収されている部分があるため、近現代の女性解放闘争では《代謝量的に》キャリアウーマンなどのあたかも猛烈男性サラリーマン文化を踏襲するような代用案が台頭していた)。
てなこといえばさ「先進国男性」としての知見やアイデア(個性化)に移行していない、近代タイプの(ハラスメントタイプ)男性がそこにいるなら、過激フェミじゃないけど「そいつは犯罪者予備軍かもしれない」。
大事な事なので付記しておくが、自我の選択は当事者の専管事項であって本人『自意識』が全責任を負ってる(考え方を変える事の制約などどこにも無いからだ)、刑法39条の問題同様に犯罪のボーダー超えたものに免責を与えるような発想に何らの正当性も無い。
(また本当にメンタル問題抱えてる個人は何ら犯罪に関係が無いのであり《むしろ犯罪率は低い統計がある※末尾注1》、いらぬ誤解を助長させかねない暴論だといえる)
※学校などにおける醜悪ないじめなどが過激化するルートにしても、加害者側の凶悪性ってのは、単にパーソナリティーに依存するものに限らず、(そういう近代タイプの個体が登場すると)「いかにもやりそうな話」なのさ。
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厄介なのは、トンチキ欧米臨床系がこの犯罪者モデルも「発達障害だ」と言い出してることで
(んなこと言ったら近代までの世界は全員が発達障害だったことになる《彼らはそもそも『共同幻想』適応系人格が強迫系であることを理解していない》←臨床系の目には”結果論”から誰だって発達障害に見えることになっているらしい。)
米国のソフトクライム(犯罪者を病気だからと次から次と釈放してしまう左翼法曹界)の着想は、そういう部分にあるんだよ(法と秩序論を無視するトンデモ錯覚《心理系としては根本的間違い》)。
■なんだか人類ヒト科男性の本性がいかにも悪性であるかのような話になっちゃうけれど、
(トンチキな過激フェミを擁護するワケじゃないけどさ《少子化社会の女性には男性化のようなビヘイビアがあるのだからこれは男性だけのテーマでは無いぜ》)
地球に生きる他の自然動物の視点から言えばさ、
「え、人類ヒト科がやらかすって話だろww」
人類ヒト科の進化こそがアブノーマルなんだからさ、
(先進国の摩天楼は人類ヒト科のトンチキなリビドーの表現に他ならない《マチズモの最凶系は核兵器やぞ》)
「何をいまさら」って話ではある。
するってーと「人類ヒト科の明日はどっちだ」が我々の宿命であるのは事実と言えば事実なんだわ、
<<<だからラーメン作ってるだけでも世界観がアレになるのさ>>>
■公式動画が無いので、興味ある方はyoutubeで「映画タンポポ」などで検索してくれたまへ
逆説的に、『単独者』などというものは特別何かするとかではでは無く、その(人類最強の《単独以上に少ない数が無いからね》)個性化とは「今日の晩飯を何にするのか」みたいな世界に広義展開可能だって話に通じている。
※そこに気がついているとまで言わないが、現代のミニマリストは”その辺狙ってる”のも遠からずだと思う。
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そこから更にぐるっと回ると、男性の凶悪犯罪などというものがどんだけナンセンスかわかると思う。
(その凶悪性は『共同幻想』”適応社会”の反動であり、凶悪性の本質は『共同幻想』”適応社会”そのものにあると言い換えられるじゃん、なので右サイドバーなどで「”いじめ”などというものは『共同幻想』”適応社会”の伝統芸だ」とかの分析になってんのだよ。)
注1)中段で引用されている犯罪統計
http://www.kansatuhou.net/60_johonyushu/01_nyumon/02_Q&A6_10.html
<一部抜粋>
犯罪白書によると、年間の精神障害者の犯罪検挙数は全検挙数の約0.6%であるとされています。精神障害者の数が全人口の約2%であることからすると、精神障害者の犯罪率はむしろ一般より低いといえます。しかもこの統計は、精神障害者に加えて、警察が「精神障害の疑いがある」と判断した数も含めていますから、実際にはもっと少ないかもしれません。
精神障害者の犯罪は殺人・放火などでは高率であるといわれますが、その被害者は近親者が多く、他の犯罪と同列にその社会的危険性を論ずることはできません。
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また、後段の部分もスウェーデンなどの調査では飲酒や薬物乱用など(これは既に犯罪のボーダー越えなので論理的には”俗に言う健常者系列”だと俺は考えている)、2次派生的環境に依存している可能性も高く(同時に欧米臨床系があんでもかんでも障害者認定する傾向も付記しておく《本文にあるように欧米左翼系論者は犯罪者を意図的に障害者に認定したがる傾向がある》)、エビデンスになるような類の話では無い。
※構造論で言えば、メンタルに関わる症例で最も代表的なのは”鬱病”であり←これがさ、そもそもが「動機形成がダウンする症例」であったよ、意図された犯罪が鬱下でどのように動機形成されるのかって、考えただけでもナンセンスであることがわかる。
というか、強迫系の諸事例などを精神障碍者統計に含めるべきなのかもちとわからない。
<これ以上やると専門外の『犯罪心理学』の話になるので、やるにしても次回にしよう>
※刑法39条の矛盾にあるように、「心神耗弱状態なのに何故明解に違法な動機形成をワザワザ選択できるのか」(『自意識』の関与無しに犯罪越えの選択は行えない)根本的な矛盾がある。逆説的に言えば「ワザワザ犯罪行為を選択できる人格は、状況によって”適応者”も選べる人格である(重要な事だが法的概念として違法行為は合理性の無い選択であり、当事者自我が意図して非合理選択を動機形成しなければ通常実行されない行為である)」、「戦争行為と”適応者”」で考えれば誰でも理解できることだ(戦争行為ですら、徴兵された兵士のほとんどが面と向かって銃を撃てないことから非合理性の選択に意図が必要なことがわかる)。
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