少し「寄付金と日本人」で考えてみようか

本来「寄付金詐欺」って言葉は言語としておかしい。
寄付金を装った詐欺（どこやらを支援すると偽って着服とか）ならあり得ると思うんだが、
本人が（その時点では幾ら集まるのかわからないのだから）何らかの困窮を訴えて寄附を募り、仮にそれが黒字だと詐欺ってのは、論法がおかしい（収益のあてが最初から無い詐欺って何よ）。
※思うんだけど、そもそも寄付行為ってのはアブラハムの宗教系の慣習であって、日本人は（後述する）投資と区別がついてない人が多数いるのではなかろうかと思う。

これは昨今のクラウドファンディングやら他、何かと論議になることだが、
『宗教』系『共同幻想』の伝統を持ってる欧米社会でそんな話は聞いた事が無い。
昔、上念が幹部だった時の「視聴者の会」のように、まだまだやれることがある中で黒字化して積み立てたらダメでしょと、活動に寄与する分析などで使い切ろうとしたなどの判断は正しいし、こういった経緯があるなら、意図して黒字化してプールする行為は”詐欺的”と言えるかも知れないが、この場合も「それは詐欺的なので、やれることがまだあるんだからこういうことに使いなさい」という話でしょ。
　↓
黒字になったら詐欺だから金返せって、意味がわからない。
たとえばそれが、日本保守党との戦いだった場合、「最後の１円まで匿名アカウントの開示請求を行え」のような働きかけはあり得ると思うが（とわいえ受けた訴訟が全て敗訴するかも知れないし、今後も訴追はどこまで続くのかわからないのだから「現状で幾ら余る」などの計算ができる筈も無い）、訴訟絡みの案件の場合、反訴やこちらからの訴追で勝訴した場合の（考えようによっては）黒字もあり得るのかもしれないが、「その黒字を株主配当みたいに返せ」なんて話にはならないだろう（だったらあなたの言ってることは寄附じゃなくて投資だ）。

時になんてのかな（先日書いた「わからないこと、不安論」とかじゃないけどさ《文化的に日本人には寄附行為の慣習が無い→よくわからこと》）
自分の期待したとおりに進まない活動などを、支援から批判に手のひら返すなんて事も少なからずあるんだが、どこから考えてもそれさ「自己責任」だよね。

自分の過失を相手に投影して「詐欺ダー」って、あなたさ目も当てられない。
（それこそ「わからないことを、悪性だと勘違いしてしまう」行為そのものだと思うんだが）