ウクライナ停戦が既定路線となる詰めの局面で、少しでも交渉上不利にならないようにロシア軍はクルスク州の包囲戦で大攻勢をかけた。
勿論トランプ大統領とゼレンスキーの大喧嘩による米国の軍事支援が切れた間隙をついたものだ。抜け目ないとかそういうレベルではなく”そうなることを込みの”トランプの見せしめ支援停止であり、クルスク奪還はプーチンがこれに呼応したものだ。
地上波でどれだけ報道されているかわからないけど、この包囲戦における要所スジャ攻略においてロシア軍は稼働停止中のLNGパイプライン(直系1.4m)←この中にガスマスク装備させた300名の特殊部隊を15キロ前進させウクライナ軍の背後に突然登場するというトンデモ作戦を強行、大成功させている。
ロシア軍の猛攻は強烈で(ウクライナにとっては情報支援を切られたのが一番大きかっただろう)、1週間ほどでほぼクルスク州の8割以上を奪還する。
プーチンはウクライナ軍による宣戦布告無しのロシア領内への侵攻を”テロリズム”と定義しており、1万とも呼ばれるスジャのウクライナ軍に「ジュネーブ協定は適応されない」血の涙も無い宣言。
これに対してトランプは(あまりにも哀れだと)「降伏の機会と正規捕虜としての扱い」をプーチンに要請する。
プーチンの返答は「キエフからの降参撤退命令があるなら許そう」であった、
なんかインチキくさい作戦終了の宣言がゼレンスキーからあり、ひとまずロシア軍は殲滅では無く「降参するように」呼びかけ(様子を見ようと)作戦進行を緩めている。
この間、サウジアラビアで米国とウクライナが停戦交渉条件の暫定合意に達し、どうやら米国の支援が再開されたらしい。
クルスクではそんな感じに膠着状態が続いているのだが、支援の再開によって東部ドンバス方面でウクライナ軍が反撃を開始(ロシア軍はクルスクに多くのリソースを割いていたのか)ロシア軍が後退している。
●もうね、ギリギリのところで容赦ないというか
(今度はプーチンが強硬な態度に出てくるだろう)
思うに、撤退に関しては十分に待ったと、クルスク奪還戦を再開することになるのではないか。
市場では停戦終戦が既定路線になっているというのに(ウクライナ軍が少しでも押し返すといっても僅かな領域でしかない)、ほぼ終わった戦争でギリギリまで攻防が続くというか、ゼレンスキーは事実上クルスク侵攻軍を見捨てたに近い(防戦一方に見えるロシア軍の動きも何か怪しいんだよね《ロシア軍は後退するに見せて引き込んだ敵軍を包囲するのが得意の戦術だから》)。
残酷なことこの上ないよ、
<追記>
ロシア軍はトランプの要請もあって南側国境を閉じる事は無く
ウクライナ軍は撤退を開始したようだ(3/17)
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