第一波フェミニズムは、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカやイギリスで起こった、男性と平等の市民権を求める運動です。具体的には、女性の参政権、相続権、財産権、政治的平等などを訴えました。
第二波フェミニズムは、1960年代後半から1970年代前半にかけてアメリカ合衆国で展開された女性解放運動で、「ウーマン・リブ」とも呼ばれます。
・「個人的なことは政治的なこと」というキーワードが第二波フェミニズムを端的に表しています。
・性差に起因する差別的扱いすべてを対象としています。
・固定的なジェンダー観を作り出す社会的抑圧や経済的格差の是正を主張しています。
・中絶する権利や避妊の自由など性に関する自己決定権を主張しています。
・教育機関に女性教授・研究者が少ないことへの批判や、家族の役割と性的な抑圧などに基づくジェンダーの本質を見直す動きが活発になっています。
第三波フェミニズムは、1980年代後半から1990年代にかけて行われたフェミニズム運動で、「インターセクショナリティ」「ダイバーシティ」を重視し、「自分らしさ」を求める運動として知られています。
・「集団」的な社会改革から「個人」に目を向けた
・第二波フェミニズムを引き継ぎつつも、多様性やインターセクショナリティの重要性を強調した
・社会によって押し付けられてきた性の定義を見直し、個人のジェンダー(文化的な性)やセクシュアリティ(性的志向)を構築していく点が多く盛り込まれていた
<つまり第三波はグローバリズムであり>
前衛主義とされるフェミニズムにおいても、歴史的経緯の中で
「第二波主義者は、第三波派にとっての保守派になるのね」
つまり、アンチグローバリズムとしての保守系フェミニズムというのが成立してるんです。
↑
この辺を考えると、米トランプ政権はこの保守的フェミニズムに論拠を置いてることがわかると思います。
先進国もそれなりに歴史的経緯があるので、
前衛とされるフェミニズムにおいても、その世界の中で保守とグローバリズムの対立があることがわかります。(いやいや、専門外なのであってるのか知らんけどww)
●個人的意見ですが、オリンピック他スポーツ競技においてLGBT男性選手が女子競技に出場し、欧米では女子選手が障害となる大怪我をする事例が頻発してますが(トランプ政権が男性の出場を禁じる動きを本格化させそうです)、これはあからさまに意図された攻撃だったんだと思います。
それは現代特有の「第二派的女性に対する第三派からの差別」というような、文化人類学的に説明の難しい現象が起きているのだと思います。
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