そして今回のお題は以下
・”恋愛幻想”(ヒーローヒロイン物語《典型例が白馬の王子様》)のいかがわしさ
・羞恥心の壁BANDMAID(通過儀礼)
・マチズモと女性の美
■「恋愛幻想」はインセンティブに過ぎないことがネタバレである
(・”恋愛幻想”(ヒーローヒロイン物語《典型例が白馬の王子様》)のいかがわしさ)
基本「若年層の性的欲求をインセンティブに異性関係を希求する様をエンタメで盛ったもの」だと思うんだよね、『共同幻想』の狙いとしては。
勿論全部が全部性欲かと言えば違う。「恋愛幻想」としてパッケージ化された概念を希求するモチベーションという二次派生があるからで、「ここの性欲だけではない」という違和感が、「ヒーローヒロイン物語」みたいに美化されてんじゃないかな。
素朴にいって、理想化されたイメージの実現である、映画やドラマの様を観れば「このイメージがどんだけ現実離れしてるのか」考えるまでもないことだと思う(笑
所謂歌謡曲全般もそうだよね(オマイラ何感情移入してんだよって)。
勿論ここでは、登場人物としての女性に”可憐な少女”がイメージ化されており、婉曲的にこれが女性差別であるのも明らか(なんかそういうイメージを演じなければいけないみたいな強迫心理になるやんか)。
強い女性が登場する有名作と言えば、
私の大好きなジーナローランス主演『グロリア』や、タランティーノ監督『ジャッキー・ブラウン』があるが、いずれも初心な恋愛模様のような状況は皆無である。
しかし、女性的魅力に溢れるこの作品は、翻って言えば「恋愛幻想」なるもの、それ自体が女性差別的概念を含んでいることを示唆してるのではないだろうか。
■興味のある方は”羞恥心の壁”で検索してくれ、ある意味”性の嫌悪”の突破である
(・羞恥心の壁BAND-MAID《通過儀礼》)
恥ずかしいカッコができることで、”性の嫌悪”など無いと無理でも宣言するという作戦。
時に露出の多い服装の女性の心理にもそれはあるのかも知れない。
ここも表現は差別的になるんだが(どうにも困ったことだ)、大人の女性のイメージにセクシーがあるってのはそういうことだろう(アタシはプルーフしてるわよ)。
とはいえこの手法はパフォーマンスのようなものなので、一般類型で考えると違うだろう。
実際、勘違いした意識高い系フェミな女性がBAND-MAIDの衣装を、やれプロモーション用のギミックだ、残念だなんだとトンチンカンな事を言う場合もあり、この辺の理解にはサブカル事情などが必要になってくる(実際さ、コスプレなどの場合も「解放感」とか言うでしょ)。
個人的な考えではあるんだが、
欧州の過激フェミや、より過激な韓国のフェミなどにおける4B運動などが合理的とは到底思えないとこりから、反面教師に考えると、生物学上の女性の性的魅力(これはDNA的に基本全員に付与されている)そこまで嫌悪の対象や差別的な概念だと考えるのは反動付け過ぎであり(最近の学生服における女子もスラックスの男装風でというのも何だろうかと思うんだが)、
場合によると、女性による女性差別の色彩を帯びる場合もあるんだと思う。
生物学上の身体特徴を個性から(嫌悪の対象とばかりに)除外するってのは生物に対する尊厳にも関わるでしょ。
※勘違いしないでいただきたいのだが「露出の多い服装を奨励してるのでは無いぞ」
(最近のBAND-MAIDの衣装はむしろ極端に露出は少ない)
俗に言う「解放感」というものに(自己表現の解放も含まれる)、”性の嫌悪”が関係しているだろうという推論だ。
この部分は確かに、社会進化論と合わせて考えるべきで(近代までは女性差別史観が必要悪であった裏返しだから)、「法と秩序で社会的に女性の安全が守られる」という要素は絶対必要条件ということだよ(この辺の実例が「先進国におけるセクハラ問題の認知や意識」だと思う)。
■避けようが無い男女における構造的比較状況
(・マチズモと女性の美)
男性のマチズモから言えば、「強さ」だろうし
ここを女性に置き換えれば、「美しさ」とならざるを得ない。
(”美”とひとことで言っても多様な意味があることをご理解いただきたい《事実BABYMEALにおける美は同時に強さとも理解されてる:運営は彼女達が大人になるにしたがってスカートもロングにして露出を意識して控え、無理でも性的写真を撮ろうとするカメラマンを叩き出したりした》)
確かに、先進国では男性もメイクしようかなど気色の悪い話も出てきてるけれど、
そこはサブカルの領域だ。
男女におけるこの象徴的特徴からは逃げようが無いし、
男性社会においては現代でもバリバリに「暴力的強さへの意識」が残っている。
女性社会に置き換えれば「美的強さへの意識」となるんだろう。
”性の嫌悪”を突破したとしても男性は女性に比べ簡単なトレーニングでも筋肉が付くのは事実だし、メイクが映えるのは男性より女性であるのも事実だ(極々単純に一般の女性のヘアスタイルをそのまま男性が模倣して様になるのかで考えりゃわかるだろう)。
うんで「ルネッサンスかな」みたいな着想にもなるんだけどさ、
どうなんだろ、
先進国化にみられる特徴の一つに「子供が早熟である(大人っぽくなるのが早い)」というのもあるし、現代社会は男性の草食化やブログ規約記事になるような若者のほとんどが交際相手おらずと裏腹に、子供達が男女で語らっていたり、明らかに中高生が男女のカップルで行動することの抵抗感が軽くなってる様子が観察される。
この様子を見ていて「不純異性交遊のようにおおよそ”見えない”自然さがある」んだわ。
↓
”相手の性別状況や事情”ってのを本音ベースでそれぞれ知ることが「社会的な角度から”性の嫌悪”を緩和し」、女性差別史観が迷信のように消える可能性もあるのかも知れない。
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タグ:性の嫌悪
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