2024年11月18日

兵庫県知事選の背景を先日書いたじゃんよ

(最初に言っとくけど、この話スゲー長いから)

参照記事
https://kagewari.seesaa.net/article/505604023.html

<えーなんと斎藤知事再選確実の報、これさ議会の9割以上が反知事の現状で今後どうするんだろ、、、また、不信任出るんじゃね?>
さて、知事選の結果はともあれだ(てかそこは本題では無い)

で、ここに登場する陰謀論(俺さほぼ都市伝説だと思ってる)に長谷川幸洋氏が、表層的に食いついてしまったので、あーヤバいかもってコメントで進言してみたんだが(山口氏と違ってスタッフがコメント欄読んでないのか)、なんか伝わってない感もあって、”もぎせか”も観測記事みたいな動画をあげるに至る。
なにも俺は自分の推論が絶対だと言ってるのではなくだね、
●俺の推論の根拠となってる事実の断片を彼ら(公開情報だけど)観てないんだわ
そら忙しい人達だから、公開情報の見落としぐらいあるじゃん。
しかし、ここ大事なポイントじゃん。
(加えて心理を読むことに関してその解釈だけで俺専門だしさ、)

ここに書いても仕方がないんだが(あっちに書いても無駄みたいだし、”もぎせか”動画には無駄にコメント集まり過ぎてるから諦めたとこもあるんだけどな)、
【心理的な背景を読んで判断する時の参考】として書いてみようと思う。

■陰謀論では随分評判の悪い、百条委員長の奥谷氏は弁護士ともされているんだが
(それを知る前から)彼の差配が随分「法的な部分を担保しているな」って感触は当初からあって、後に弁護士かって知ってから、この委員会がコンプライアンス的にも裁判などにおける事実確認に近い内容で推移していることは、かなりはっきりと分かった。
※話の背景として、斎藤知事は自民相乗りの『維新』候補であり、当初は自民も擁護派だったことを忘れないでいただきたい(既に独自候補を擁立する力を失った自民は斎藤知事を追求する際に固有の党利党略は無い《あるとするなら世論を考え知事を擁護できないと早くから判断したってこと》)

■告発者自死の経緯というか背景で唯一辻褄が合う情報
(これは週刊誌報道なので、事実確認はできないが、後の百条員会の某党委員《議員》の振る舞いから、憶測とは言えない間接証拠となる行動があった。)
・告発者は百条員会に出席して証言すると明言していた(これは確定事実)
・しかし「告発の半ばで残念である(ゴシップなどでは断じて無い)旨の遺書を残し」自死している(遺書文面は伝聞要約のようだがほぼ事実だろう)
この週刊誌の筋書きは、百条員会の前に冒頭県会議員が告発者の元を訪れ「百条員会でPC内部の個人情報をぶちまけたろか」と(つまり出席するなと)恫喝したというものだ。
 ↑
■百条委員会出席の意向を示した後、その直前で自死の判断があったことになる。
そこで接触した人物が某党県会議員(強硬な斎藤知事擁護派)とされている。
<もうひとつ重要な事実>
・百条員会やその後の囲み記者会見において、片山副知事は再三「PC内にあった告発者の個人的不祥事」について発言しようとして、これを委員長や記者クラブにより封じされるのだが、
つまり副知事は「PC内にあった告発者の個人的不祥事」についてその内容を彼が知っていたことは明白だ。
・更に類する話を、冒頭議員の委員は”公益通報の専門家教授”(彼が左翼だなんだはこの件に関係が無い最高裁判例他法律の専門家として招聘されたものだ)この教授からの聞き取り調査の際に、全く関係の無い話なのに(ここの論議は”どの時点で無いように関わらずそれが公益通報にあたるのか”がテーマだった)PC内の内容にやたら触れようとして、再三委員長奥谷に強く制されていた。

■週刊誌の筋書きに戻るが
前述までの間接証拠から、百条委員会の前に「PC内にあった告発者の個人的不祥事」を本来知る筈の無い(法的に知り得る筈の無い立場の県会議員)プライバシー情報が強硬な知事擁護派の県会議員の耳に入っていたことになる。
プライバシー保護法違反は、「刑法第134条(秘密漏示罪)」刑法違反であり、”公益通報者保護違反”より遥かに重罪。


<さて、ここで職員のPC内部のDATAがプライバシーにあたるのかという判断があると思う>
役所のPCなのだから、内部情報は全て役所に帰属するという考えもあるだろう。
参考となるのは以下
・公用のPCを私的利用することは制限され役所がそれを禁止するのはアリ
・しかし、私的に利用されてしまった結果の情報にはプライバシー権が及ぶと考えられる
【問題社員対応】会社から貸与されたパソコンを私的に利用することの問題点について弁護士が解説
https://fcd-lawoffice.com/page-10075/page-12167/
<一部引用>
 そのため、裁判例(東京地判平成13年12月3日労判826号76頁(F社Z事業部(電子メール)事件))においても「従業員が社内ネットワークシステムを用いて電子メールを私的に使用する場合に期待しうるプライバシーの保護の範囲は、通常の電話送致の場合よりも相当程度低減されることは甘受すべき」とされております。また、当該裁判例は、続けて「監視の目的、手段及びその態様等を総合考慮し、監視される側に生じた不利益とを比較衡量の上、社会通念上相当な範囲を逸脱した監視がなされた場合に限り、プライバシー権の侵害となる」と判示し、結論として、会社が私的メールの閲覧をすることができるとしつつも、私的メールについてプライバシー権を認め、社会通念上相当な範囲を逸脱した場合には、社内メールの閲覧はプライバシー権を侵害するものとして違法になることを明らかにしました。
 したがいまして、会社は、無制限に社員の社用パソコン内のデータをチェックして、私的利用の頻度、私的利用の期間、私的利用の態様を確認することができる訳ではありませんが、特定の不正を調査するために、権限のある者が行う場合には、社会通念上相当な範囲を逸脱するものではなく行うことが可能と考えます。

 ↑
わかります?
1)そもそも県は”公益通報者保護”に留意せねばならず、PCの押収までは合理的だと考えられても、内部の査察は法的権限のある第三者までとなるだろう
2)この時県は”公益通報者保護”に違反し、判断を間違えていたとした場合でも
この内部を知り得るものは、県が設けた調査委員などに限られることになる

■つまり、調査員でもない知事擁護派の県会議員がこの内部情報を事前に知っていた場合
これは「刑法第134条(秘密漏示罪)」刑法違反となる。
 ↑
ここを最初に指摘したのは、
同じ総務省OBである鳥取県知事(記者会見で「大問題だ」と証言していた)

<更に俺が、刑事事件における不正な手続きで入手された証拠に証拠能力が無いと説明した件>
これは説明するまでもなく簡単な話で、
非行性な立場にある知事擁護派の県会議員がこの情報にアクセスできるのであれば(たとえ伝聞でも漏洩元の動機は同じことになる)、告発の当事者なのだから知事有利になるように証拠を捏造する疑いを免れないため(また同証拠は警察など司直に秘密保護保全されているものではない)、情報漏洩の段階で、告発者の不祥事を事後的に問題にするなどの証拠となり得ない。
※仮に、退職後に正規手続きでPCを管理する中で、法的権限のある監査委員などがこの情報を発見した場合は別である。
※勿論、不祥事の関係者から告発がありその旨調査の中でこの情報が押収された場合も有効
 ↑
■本件は、上記の例外的有効な事例と全く違うどころか、
そもそも調査自体が”公益通報者保護違反”の違法な可能性があり、
法律知識のあるものなら、「内部情報を論議したり、ましてや百条員会でこれを公開することなどあり得ない」ことは誰でもわかる話だった。

●勿論それを知っていた委員長奥谷は、「PC内部の不祥事に関する情報の取り扱い」を間違っても表に出ないように留意することになる。
加えて、彼は告発者遺族から遺書を見せられているとも聞く。
ここで彼が、遺族の意思(本来なら個人情報保護違反の某党議員を刑事告発できるかもしれない事案である)これを確認し、個人情報保護違反の告発が本意でないことを確認しているんだろう。
※何故遺族が拒否したのかって、不祥事の内容が法廷で公開されるなど故人に対するセカンドレイプとなることや、遺族に対するいわれのない攻撃などを避けたかっただろう。

<そこで百条員会の方向は確定する”公益通報者保護違反”の是非>
■実際百条員会は、その方向で調査が行われ
左派メディアの論調(おねだりなんだかの面白おかしい話)これは一部議員の売名ともとれる質疑で登場するだけで、本論ではなかっただけでなく、
パワハラとされる件も、(知事は元総務省時代霞が関の政務次官だった筈)「霞が関の常識をできる仕事として部下に”強く教育した”」と知事はこれを認めており(霞が関官僚の常識を地方の公務員に激しい叱責などで求めればそれが河野太郎的パワハラなのは明らかで)、パワハラの件は知事がそれを認めていることでほぼ確定している。

・で、専門家教授の話から「論議するまでもなく、知事と副知事が主導する犯人捜しは”公益通報者保護法違反”であることが明らか」であることから、
前述の知事が認めた職員に対するパワハラも含め、辞職を求める決議になった。
 ↑
というか、これは本来「刑法第134条(秘密漏示罪)」刑法違反ガチ有罪の案件なので
論議の余地があるどころか、限りなく「司法取引に近い」決定で、
辞職勧告以外の結論はあり得ない。


※大事なことは、この百条員会において各党派間で以下の取り決めがあっただろうことは明白だ
「ということだから、PC内部の不祥事に関する情報を公開しないこと」が約束事になっていただろうことは明らかで、この件を委員長奥谷は、記者クラブに対しても(少年犯罪の実名報道を伏せるなどと同様の扱いで)公開規制を求めることとした。

<『維新』の内紛>
■当初から兵庫県維新と大阪の本部ではこの取り扱いが揉めており
結果として、随分は旗色が悪くなってから国政政党『維新』は知事に辞任を求める事を決定するんだが(そもそも現在本体の維新も”馬場派”VS”橋下派”で大揉め中で、絶対代表にならないと言っていた吉村知事が代表戦に立候補するなどのグダグダ状態にある)、
話、ここまで読めばわかると思うが、
兵庫県議員団の一部は、この決定に不服であり、
兵庫県支部の会議が知事擁護派の反対により紛糾している

■『維新』の現状、
東京都で落選した音喜多氏との対立で除名された足立議員の証言が面白い
【内部告発】維新は嘘つき政党になってしまった、、、
https://youtu.be/ylR3sHGVLLI?si=vn_BNG5li4qjs5dn
(動画観るとわかるけど、最近の維新地方議員などにスキャンダルじゃ資質の問題が多発していることが証言されている)

<N国立花氏への情報リーク>
確かこれ、立花が自身で証言してる。
出所は『維新』県会議員である。

<前述の情報管理の取り決めがあっただろう傍証>
■陰謀論が表面化して以降だと思うが、委員長奥谷はネット番組(嫌いな番組なのでリンクは貼らないが)「リハック」に出演し、そこでこの不祥事情報の件を質問されている。
(たぶん、この質問には事前打ち合わせがあったものに思う)
委員長奥谷はそこで「怒気を含んだ即答で、内容に関しては知らない」と嘘をついてる。
この嘘は、そもそも”公益通報者保護”が守られていれば、知る事のなかった情報であり(知っている事自体が間違い)、この取り扱いの決定に関わった人物として「非公開とした件にはここで証言できない明解な理由がある」ことを明示するかのような厳しい態度があった。

司会者も「そうですかわかりました」と引き下がる様子から、
(その意図を汲みましたよって)演出になっていたのも明らかだった。


<表面化してしまった陰謀論>
これはさ、以下読めば筋悪なのがわかるよね?
 ↓
●勿論それを知っていた委員長奥谷は、「PC内部の不祥事に関する情報の取り扱い」を間違っても表に出ないように留意することになる。
加えて、彼は告発者遺族から遺書を見せられているとも聞く。
ここで彼が、遺族の意思(本来なら個人情報保護違反の某党議員を刑事告発できるかもしれない事案である)これを確認し、個人情報保護違反の告発が本意でないことを確認しているんだろう。
※何故遺族が拒否したのかって、不祥事の内容が法廷で公開されるなど故人に対するセカンドレイプとなることや、遺族に対するいわれのない攻撃などを避けたかっただろう。

<<<でそしたらさ、立花がさ街頭に出て>>>
「悪いのは職員です!正義なのは知事なんです。彼が何をしていたのかみなさんご存知ですかー」
「マスコミの陰謀ガー」

うんで、よく考えない(公開情報の全てにあたっていない《おおよそその時間の無い》)保守系評論家もこちらに乗っかってしまったのさ。

これが選挙結果に及んだのは、陰謀論超えて「都市伝説」化して拡散したからだろう。
ネット世論とマスメディアの構図でみるのはちょっと違っていると思う。
委員長奥谷が、旧来の記者クラブ管制で情報管理できると思った(ネット世論のある現代それは不可能だった)この判断ミスの局面では「マスメディアとネット世論」の構図はあったと思うけどね。


■話は戻って、「告発者の内容が正しかったのか?」って
正直たいしたことなかったのだと思う(パワハラも事実だったのだろうが知事に辞職を問うほどではなかったろう《優勝パレード義援金問題だけは何かあったかもしれない》)、
しかし、どうしてそんな(その程度なら堂々と”内部告発保護者の調査”などで堂々と答えればいい話だったのに)しょっぱい内容の告発に知事サイドがやっきになって強引な調査を行ったのか?

あのさ、これは副知事が百条で明解に証言してるんだわ。
『維新』の改革は、明解に労組との対決になる。
(政策も何も、得意の緊縮財政で黒字《コストカットで会社黒字の経営手腕とも言えない得意技》)
前知事派というか労組含めて県庁内部では激しい対立関係があり、
当初副知事は「この事件の黒幕は対立する副知事の一人」と思い込み、
(そしたらどうして大変なことになるのか知らんけど)
全貌を暴く必要があると、先走って”公益通報者保護”の意識とかすっ飛ばしたのだよ。
ところが調べてみると、「義憤にかられる大丈夫かこの人って退職前の職員ひとりの告発」だった。
その後彼を内部処分でギリギリとイジメたのも「本当にお前ひとりなのか、黒幕を吐け」みたいな部分があったんだと思うよ。

その全てに斎藤知事が関わっていたとは思わないが、
責任を問われる立場にあったのは彼だろ。

しかも、根拠希薄な俺の完全な推論だが
斎藤知事の辞職に関係して、誰かに借りを作ることになったガースーが総裁選で裏切りとも取れる石破支持に転んだとも考えているので、斎藤知事再選のこの結果は冗談としか思えない。
※かと言って、他にマシな候補がいたのかって(自民が自前の推薦候補出せなかった時点で)「立憲民主系の誰ですか」が有力候補であった時点で、まともな候補がいなかったのも事実だわな。


posted by kagewari at 00:37 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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