2024年11月12日

日本保守党のズッコケ具合から「保守系世論の心理面」を考える

ネット情報に接している人なら、日本保守党が「終わった感」ある状況にあるのは御存知かと思います(熱烈な信者達の愉快なカルト団体みたいな堕ち方)。「あの立花が保守が票になると色めき立ったぐらいですから、保守票の存在を知らしめる役割は十分に果たした」と思ってますけど、「どうしてこうなった」など残念に思ってる方もいるでしょう。
今回はそこんとこ掘り下げてみたい。

まずザックリ言えば日本保守党は限りなく伝統保守系右翼に近く、関係者も『共同幻想』適応系の旧世代になります(年齢的にもそうですね)。実際先日の選挙における比例票でも立憲ほどではないのせよ、50代60代ってところが支持階層のピークでした。
つまり、ここのブログで論じている「現代の歩留り階層の”緩やかな保守”=或いは再選択系」ではありません(『参政党』がそうかと言われるとここも違います「日本保守党よりは現代的」程度の差異でしょう)。国民民主党は成り立ちなど保守ではありませんが、「緩やかな政治姿勢(キーっとなるところが無い)、アベノミクス継承」という点で、ニアリー”緩やかな保守系”になるんですね。
<ここまでは先日の選挙結果がはっきりとしたエビデンスになってます>

●かのDHC『虎の門ニュース』は、そのネット情報番組という建付けからして(DHC関係と言えば古くは地上波での放送もあった『ニュース女子』に始まり先日までの『虎の門ニュース』など)地上波風の造りで親和性を狙ってるのは明らかで、日本保守党に繋がるルートにあぅたのは事実だし。『参政党』が当初広告塔として人気キャストの武田教授の協力を必要としたのも事実です。
始まりからして、旧世代の”適応系”にも優しい番組からの流れでした(そちら側に”緩やか”だったんです)。
今から思えば、スマホデビューした団塊世代などに馴染みのいい番組だったのかも知れません。
※ここが後に、投資顧問系と産経系と日保系に三分裂していった。
持っていたファン層も違うわけで、始まりからして「歩留り」階層にリーチした番組かと聞かれれば違います。傍流と言っては何ですが文化人放送局も当初築地の魚屋反小池の生田さんと『維新』の保守系議員のバラエティ系政治トーク番組から(生田さんはそもそも石破派の平議員や宏池会木原と懇意にしている人で)、生田さんを追放した形で現在に至ってます。

●『単独者』系保守論壇と言えば、別途”もぎせか”などのアカデミズム顔負けな専門性の高い方向に傾斜しており(反ワクデモなど活動もしている《わかりやすくいえばトランプ大統領支持者》)、彼らは『参政党』松田学さんなどの個人的なyoutube番組などにコメンテーターとして登場することはありますが、党を相手に何か関りがあることはありません。
ここは”緩やかではありませんから”、現代多くの世論の支持を得る可能性は最初から薄く(MAXで10%)、外郭のご意見番みたくいたらいいなぐらいの存在です。

■よく耳にする話に「同じ保守なんだから協力して」とかありますが、
全く支持階層も違い、政策的にも水と油なんです。
言い換えると、支持者が期待してる政策も「全くバラバラ」なんですから協力できる方がオカシイのです。現在に至る形からして”それぞれ分派したもの”なんですから。


●自民党は極端過ぎて例になはりませんが、「右から左まで幅のある論議が内部で自由に可能な」というベクトルが無いと協力なんてことは不可能です(ウイングを広げるって論議)。
自身が応援してる政党にそういう融通無碍とも取れる包容力ってんですかね、求めてる支持者を見たことありますか?
『参政党』も一時、WHOの条約がらみだったかな、神谷君が立憲の問題児原口議員と意気投合みたいな動きを見せて内部で荒れたことありましたが(神谷君を擁護しているのではありませんよ)、「そういう自由な論議はとてもいい」なんて意見が多かっただろうかと言えば、微妙だと思います(WHOの件を説明してからようやく「そこでは共闘できる」との理解はあると思いますが)。

■各党、どちらか言えば「遠慮容赦なくビシッと原則論を主張すべし」支持者のが多いと思う。
これは組織としての個性化ですから、どんどん分派していくことになります。
考えてみれば「DHC虎ノ門ニュース」繋がりの保守系論者や政党には(あの番組当初香山リカ氏も出演していたエンタメ番組ですよ?《私の記憶が確かなら当初香山氏も”左翼です”と出演していたことは無く青山氏でしたっけ?他出演者と揉めた時も当初は謝罪していたぐらいです》)、最初から大きな期待をするには無理があるのであって(『参政党』だってキックオフの時に武田教授の力が必要だった)、現在日本保守党は「右のれいわ」とか言われちゃってますけど、逆説的にはそれでいんです。

選挙制度にもよると思うんですが、保守系政党は潰し合いや合従連衡など経て、
■「MAX10パー目指すどこそこ党」がどれかひとつ残れば大成功なんだと思います。
日本は議院内閣制ですから、与党的な立ち位置は「国民民主」だとか政策転換した『維新』だとか、自民党保守派が引き受けてくれたらいい。
たとえば、憲法論議のように議員の3分の2が必要な時にはキャスティングボードを握れるでしょ。
※欧州で勝ってる保守系政党は軒並み「国民民主的なウイング広げ方して」伸びてますから。

ですから日本保守党の現在は「どうしてこうなった」ではなく、
なるようになっただけかなと思いますよ。
(しっかり役割を果たしたんですから、できれば「減税日本党」に転換の後にどこかに合流されたらよろしいと思います。)

<オマケ、今こんな感じ>
【30超えたら子宮摘出】石平氏がはりーの動画シェア→削除に追い込まれた件!カルト信者の暴走が原因か?【日本保守党】【百田尚樹】
https://www.youtube.com/live/KQLxriLesvI?si=tvcQDMsJ86wND-ZL


名も無き個人の発信が石平さんに届くんだから、面白い時代だよね。
(日本保守党支持者へのSNSの恐怖から批判動画や記事を書ける人がよっぽど限られているということもあるんだと思う。ハリー氏は勇気があるんだよ。)
保守界隈で石平さんの事あまり知らない人もいるのかと驚いたけど、とても彼の立場をよく理解してる解説動画になってると思います。

※その後、石平氏は一部謝罪のポストを上げ、百田氏が「いやーご迷惑かけたようですいません」だってさ(何がすいませんだよ「なんだかな〜って」)


posted by kagewari at 19:06 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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