安倍首相の推論が数字的に妥当か否かはともかく(微妙に間違いはあると思うが大外れではないと思う)
彼は「現代の保守層は有権者の3割存在し、左翼活動家系は1割でしかない」と考えていた(これを投票率で勘案すると投票者の保守層は5割近く、リベラル左翼票が2割前後みたいなことになる)。
「左翼マスコミの論調は現代の有権者の民意を反映しておらず、無視しても良い」、
場合によると「そんな左翼マスコミを批判的に考えている人も多いので対立してもいいぐらいだ」と、思っていたかもしれません。
世論調査に関しても、マスコミ報道を鵜呑みにする階層は「決して投票率が高いことも無い」ため(政治意識が高ければ左翼マスコミの論調がおかしいことに気が付くはずだ)、世論を信じて堂々と押し切るってのが安倍首相の戦略でした。
↑
この安倍首相の読みを理解できなかった議員さんがやたら多くて、
(安倍第二次政権での勝利のように、動物的勘で「安倍さん勝ちそう」まではわかるんだけど、彼の話を理解できてる議員は決して多く無かった《それだけ仲間や自分の議席不安からマスコミの批判に敏感なのでしょう》)
●残念ながら菅氏もそんなひとりだったのかもしれません
そして、マスコミ論調におもねり続けた石破政権は逆に支持率を落とした。
【速報】石破内閣の支持率は42%、不支持率36%
https://www.47news.jp/11619852.html
(どこのバカが考えても、投票率は「不支持と答えた人のが多い」だろうから、この数字は深刻ですよ。)
マスメディアの論調を信じてみたり、世論操作の力を過信したり、
「いつの時代の人ですか」って、、、
(※『共同幻想』って言葉も文系学識あるひとはともかく”誰もが知ってる”ほどではないから、そのイメージは別の認識でもいんだけどさ《たとえば”時代”とか》、この理解を根本的に間違うとトンデモナイことになるって話)
今回菅氏の読み間違いは深刻で、現在彼は針の筵(はりのむしろ)じゃないかしら。「どこで読み違えたのか」彼もわかってないのでしょう(昔のように安倍ちゃんに聞くことはできないからね)。
その意味でも安倍首相が現代の政治家として得難い人だったことがわかる(彼は「最低でも歩留まり以上」階層の台頭を信じていた《麻生氏もそれをアキバ演説で感じていた》)。
※この時期にはフジTVデモなんかもあったので、感じ取る情報も顕在化していたからね。
<追記>
あーあー、こりゃトンデモだ(言わんこっちゃない)
石破内閣支持28%、発足時最低 比例投票先、自民26%・立民10%―時事世論調査
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024101700714&g=pol#goog_rewarded
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