通常の記憶は自分が知り得た断片的事実を、一人称の形でこういうことがあったと語るものなのだが、正確性を重視するものほど「この点は推定だが」だとか語尾を「そう思った」などとすることで、全貌が何であったのかなどの論議を先送りしていたりする。
場合によっては、曖昧な記憶と言うか解釈による推論がベースとなる。
人が時に第三者に意見を求めるのは、話が聞きたいというより自分の推論の間接証拠となる証言を求めているからで(主観だけではエビデンスにならないからだ)、新たな解釈が登場する場合は(今度はどっちだって事になるので)更にその新解釈の間接証明が必要になる。
これさ、当事者が謙虚な人である場合(冷静な人の意)「過去の話って確かめようも無いのだし、どうだったか考えてもきりがないかも」てな〜結論となる。
(※『心理学』なんてのも証拠能力としてエビデンスとなる要素が担保されるという話で、「なるほど『心理学』的にはそうなるのか」という範囲を超えるものでは無い。)
大前提を「過去の話って確かめようも無いのだし、どうだったか考えてもきりがない」とした場合
●一番明確に証明可能なのは
「一人称で、こうに決まっている」など強い印象のある記憶ほど不正確だという事です。
(この意味で『心理学』は十分使えるってこと)
論理的に考えれば簡単な話で
そもそも「記憶とは確かめようも無いのだし、どうだったか考えてもきりがない」ものだからです
(第三者の証言や、『心理学』などの見解も過去を確定させるものでは無く、よりリアリズムを担保してあれこれ考える上での題材に過ぎない。《”ひとつの見方”と捉えるとわかりいいかしら》)
そこで『心理学』は考えたワケですよ
●「一人称で、こうに決まっている」など強い印象のある記憶って、”違うものだろ”って
(素朴にいって、素でそんなことになることは無いからです)
予め結論ありきの論議に持ち込む設定なりがありますねって、
■記憶の正確性ってさ、
「今となっては、確かめようも無いのだし、どうだったか考えてもきりがない。今考えればこうだったのかなと思う。」←だいたいこのような形式で語られるものなんだろうと”思う”よ。
<おまけ>
関連があるものか無いものか、
中日には大塚ってメジャー帰りの投手コーチがいるが(元近鉄のストッパー)、
彼は今年打ち込まれることも少なくないセットアッパーの松山投手に(投げてる球は悪くない《確か失点した時にはエラーがらみだったかな》)「リリーフ投手があれこれ考えても仕方がないので、いつも絶好調だと思っておけばいい」とアドバイスし、以降松山は「調子はどう?」の答えで常に「絶好調」と答えるようにしているらしい、
●これも「バカか俺」と似たような対処だと思うんだよね。
(投げてるボールが問題ならアレだけどさ)関係の無い失点まで、自分の投球が原因かと錯覚して本当に調子崩すことをヘッジしてるんでしょうよ(意味が無いから)。
同時に、投手の記憶などいい加減なもので(関係の無い失点まで気に病んでしまう事が多い)、ワケのわからない記憶の偏向からシーズン棒に振るとか余裕で起きることを大塚は経験上知っているのだと思う。
【精神分析時事放談の最新記事】
- 「風が吹けば桶屋が儲かる」式に飯山氏の日..
- 【拡散希望】飯山陽氏の日本保守党に対する..
- 法治国家の勘違い(『心理学』で解説してみ..
- 兵庫県知事選事件の顛末(遠方地方行政なの..
- 何やら日本保守党周りが飯山氏を相手に大訴..
- 『速報』石破逝った、、、
- 各論だけど「フォークダンスコンビのジレン..
- 自民党は、安倍政権の栄光が及んでいる間ま..
- N国党は何故よれていってしまったのか
- ハリウッドの斜陽は20世紀のエンタメの『..
- 日本保守党問題ってのは(飯山事件)日本の..
- 兵庫県知事選めぐる背景分析がほぼあたって..
- 『単独者』の雑感「ガセネタのネット世論と..
- 俺は政党交付金制度は決して悪いこととは思..
- 奇しくも飯山氏が「神の采配か」と述べる(..
- 兵庫県維新の釈明記者会見がまあ気分の悪い..
- これは紹介しないワケにいかない(BAND..
- いよいよ兵庫県知事選事件の全貌が見えてき..
- 危機を煽るサイトにはご注意を(典型的な「..
- SNSの簡単な構造(=連鎖式同胞メールみ..