イスラエルと戦争できるのは(イスラエル軍は17万だが、予備役47万を動員可能)、イスラム教スンニ派諸国においてある意味エジプト軍だけなの(過去繰り返された中東戦争もアラブの主力はエジプト軍だから)。
シーア派のイランは(人口8千万、正規軍12万5千、革命防衛隊12万)そもそも正規軍に関してはサウジよりしょっぱいワケで、イスラエルと戦争ができる訳がないんです(だから革命防衛隊が外国のテロ組織を傭兵に使ってるという構造)。
↓
先日の大統領就任式にハマスの指導者暗殺され面子丸つぶれとなったが、今何を言ってるのかと言えば、
イランは適切な時期にハマス指導者の死に復讐する − 革命防衛隊(機械翻訳)
https://tass.com/world/1824955
「”いつかきっと”酷い目に合わせてやるからな」が精一杯なワケ
(テロリストを支援してるのは、マジ戦争とかできないからだから)
イスラエルに対するミサイル攻撃ぐらいは行うのじゃないかと言われているが、、、
※アルカイダのビン・ラディンは、聖地メッカのあるサウジに米軍が駐留することは許せないとテロリストになるんだけど、サウジとしちゃさ米軍無しに本土防衛も怪しい小国なんだわ。
去年の年末あたりには日米安保条約みたいなのを米国と締結しようと模索していたぐらいだ。
(飯山あかり氏の情報によると、ハマス指導者の葬式にもサウジは参加してないとの事)
●さて、ここでダークホースなのがトルコです、
(人口約8千500万、トルコ軍65万)←見ればわかるよね
そんなトルコは何故かNATOに加盟しておりww
(誰が入れたんだってさ、米ソ冷戦時代にソ連を牽制するため、ギリシャ・トルコを同時加盟させた《トルコはEU加盟を申請してるが事実上拒否されてる》)
参考:EU加盟を熱望するトルコと米戦略
https://www.jfir.or.jp/cgi/m-bbs/index.php?no=3547
さて現在トルコのエルドアンの野望は「オスマントルコ帝国の復活」です。
(確か歴史的背景には、モンゴルの世界征服が関係してた筈《by.もぎせか》、トュルク人も騎馬民族で、モンゴルとは親戚みたいなってかな《モンゴルとウイグルは隣りあわせだろ》)
アルメニアとアゼルバイジャンとの紛争にゴリゴリ介入したのも、トルコ民族の大連合を夢見ての行動だと思う。時に中東への影響力はロシアとも連携し(どうでもいい国はロシアに任せて)、
そら腹積もりは「アラブも配下に加えたい」でしょ。
●そんなトルコが「ガザ攻撃は許せない、パレスチナ派兵もあり得る」ときた。
トルコからそう言われるのはイスラエルも想定外だし、
エジプトは別の意味で警戒するよね。
サウジは「トルコが本気なら米国との話は無かったことにしようかな」ってww
(てか、サウジとエジプトはどうして連携できないんだろね)
サウジとしては猛烈にエジプトに経済支援など行い関係強化したいようだけど、クーデターなど繰り返すエジプトの政情不安が影響というか、エジプトは世俗派でクーデター以降もイスラム政党禁止するなどの政策が国民に支持されてるので、連携しにくさもあるんだろうね。
※エジプトのクーデター政権(世俗派)はイスラム同胞団などの政党をテロ組織認定し、ガザ地区のハマスと連携してる等を以前から問題視しており(エジプトが今回のガザ戦争でパレスチナに冷淡な理由)、そもそもトルコのようなポジションを取れない事情がある。
●そういう意味で国の安定や西側だけでなくロシアとの関係含めて、断トツでトルコのが大国だ。
(エルドアン政権は経済がイマイチだったと思うが)
スケールから言えば、イランが夢見るペルシャ帝国の再興よりトルコが狙うオスマントルコ帝国の復活の方が現実味がある。
イランは核を持つかも言うけどさ、核ならパキスタンだって持ってるから。
本音はイスラム世俗派のイランがこんなことになってるのも、何かの皮肉のようなもので(国民の本音はイスラエルとか関心が無いのじゃなかろうかと、、)、
ペルシャ帝国やるならさ、人口2億超えるパキスタンや(スンニ派なんだなこれが)、同じ隣国のアフガニスタン従えるのが先でしょ(無理だと思うけど《現在、テロとの戦いとか言ってパキスタンを空爆したら反撃されたでゴザル関係》)。
※存外にイランの核兵器開発の本音は「パキスタンに対する核抑止」なんかもしれない
■つまり、今注目なのはトルコの動向で
あのイスラエルもトルコ相手には容易に喧嘩上等のポジションは取れないだろう。
(米国は耳塞いで「あーあー聞こえない」状態になるだろうし、、《NATO条約に除名可能な規定でもあるのだろうか?》)
言えばこれもアラブに対する覇権争いであって、対イスラエルが本音では無い。
これまでのイランの中東への関りも、対イスラエルが本音では無い。
「イスラエルガー」みたいな非難をしても何の解決にもならないのであり(昔、中東戦争でイスラエルに一矢報いたエジプトが一瞬アラブの盟主になったようにイスラエルとの対立も、婉曲的に言えばアラブ覇権が狙いと言えるのではないだろうか《イラクやシリアのバース党誕生の背景にも影響してるでしょ》)、
実は、パレスチナ人の事を本気で人道的に憂慮してる国は”ほぼ無い”って事です。
(この辺の理解が無いと中東政策もクソも無い《ある意味本気でパレスチナ人の人道上の心配をしているのはイスラエルの左派政党だけなのかも知れない》→特に若年層米国左派のパレスチナ支持をパレスチナ人が歓迎できるのかも疑問だし)
そもそもエルサレムはイスラム教”第三の聖地”だし(当時もアブラハムの宗教としての権威付けみたいな部分もあったという説がある)、聖地メッカ(第一の聖地)やメディナ(第二の聖地)のあるサウジはだんまりなんだし。
パレスチナ人にとって自分達がイランの傀儡みたいに使われていることは(ヒズボラはまだしもスンニ派のガザ地区は)パレスチナ人の悲劇だと思う。パレスチナのナショナリズムを考える場合、それがイランの属国である筈が無いからだ(ペルシャ帝国の再興となんの関係も無い)。
※これがまたイランの宗教指導者と革命防衛隊の本音が「ペルシャ帝国再興」かと言えば違うんだと思うんだよね、、、(本音はイラン有権者の”世俗化ペルシャ人イムズ”を抑えることなんじゃないかしら《だとしたらパレスチナ人は余計悲劇だろ?》)←てかイランのホメイニ革命も米国の失政だから、実は多数派と言われるイランの世俗化有権者も被害者だって事になる(数年前の世俗化デモも凄かったからね)。
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