「”社会適応系人格”には構造的に本当の友人はいない」
(勿論幻想としての恋愛も不可能です《構造的にその必要性があるんだわ》)
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この定理は簡単なことで
”適応者”=その分自分を殺して”合わせる人”
なのだから、当該社会で本音を語ってはいかんわけ(極論すると”予定調和”以外の私語禁止)、「友達だよね」に合わせているのであって、本当の意味で友達ではありません。
●そもそもが、自分を殺して(或いは「抑圧」して)隠してるんですから、「友達って誰の友達?」ってことになります(その場では自分も”同調圧力”シナリオを演じているんですから=「目の前にいるのは演技中の俳優だよ」)。
実際には”完全適応者”などあり得ないですから、少々の歩留りは誰彼となくあるもので、
(歩留り率6割以下なんてならないと「歩留り」とは呼ばれない)
適応者でも数%の本音を残してます。
プライバシーというのは、この本音の領域のことですから、
仲間内では表現できませんね、
「抜け駆けして裏でこっそり誰かと会った」などの非公式な状況(=個人的な状況=プライバシー)で語れる相手が、ようやく友人となり(”適応社会”ではこれを親友と認識)、その関係は当該社会に対して秘密にされます。←「公式的にはいない」ってことです(笑
「そんな筈はない」とか言い出すひといるかもですが、
これ”適応者”達の間では、暗黙の常識です。
だからこんな台詞があるんです→「誰それさんクラスの男子で誰が好き?」
(本音は隠されている”非公式”な見解である《尋ねるってことは適応社会はそんな非公式な個人的意見を容認しておらず、公開と共有を迫るシステムであることもわかりますね》)
●構造上”適応者”の本音やプライバシーは大きく開発されることがありませんから
(なので凝った趣味性はなかなか難しく、流行他マスプロダクトに流通されているもに対する偏り程度の個性化にしか至れない)
逆に、感覚的には親友を見つけやすい特典があります。
(この表現もどうかと思うけど、、、)
個人的な話もちょっとできれば十分だからです(そもそもプライバシー領域が狭いから)。
しかし、この逢瀬にはリスクがあり、
仲間の誰かに見つかって、「なんとかさん裏でこそこそ誰かさんと会ってるらしいじゃん」などバレると、一発でもろともイジメの対象になる場合があるので、運用はケースバイケース。
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この話、「同性の友人でも」です
■現代の歩留り達が発明した「アルハラ、カラハラ、」なんてのは、
そういう「仲間意識のある(=実は友人ではない)友達だよね関係そのものがブラックだ」という判断であり、(群れへの勧誘は、もうその段階でハラスメントである)現代的には忌避されてます。
規約記事の統計はそういうもの
https://kagewari.seesaa.net/article/486298537.html
●更に言えば、(パソコンの普及が全個人とはなりませんでしたから)スマホの普及により、”適応社会”に技術的にプライバシーエリアが準備なく登場します。
これは”仲間意識”の危機ですから、
「何がおきたって?」→SNSやLINE(電脳空間でもプライバシーを許さない)
現代の子供社会でいじめがSNSで拡散されるなど、皮肉でしかありません。
<話は戻って>
「群れじゃありません、個人的にあってる異性の友人です」の場合、より無理があります。
異性に対する男性心理は前回記事のとおりですし、
”適応世界’の結婚制度があまりにも無理のあるものだったため(女性差別史観を前提としていた)、夫や妻は「=親友としてもNo1である」じゃなかったりするものだから話がややこやしくなるんですよ。
「いやいや株式投資の件は全く妻に知見が無いのでどうしても」←それは詳しい人に聞いてみたであって、友人じゃないだろ。
「いえいえ、この投資は私にとってとても大事なものなんです」→「だったら(知識がアレでも)真っ先に話すべきなのは妻だろ」
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あえて”適応社会”の論理でこのまま説明続けますけど、
政府などにおいても、ガバナンスとして特定秘密の許可は上位者に限られますね?
(繰り返しますが、”結婚制度”がどうかしてるからこういうことなっちゃうんだが)
最上位者は?「(あらゆる友人関係を差し置いても)夫や妻」になります(下位属性となる友人関係の詳細は妻や夫には公開するのが筋論)。
極論、妻や夫は相手の特定秘密にアクセス可能な最上位者になりますから、「だから浮気や不倫が離婚の原因になるんです」(コンプライアンス違反)
※ベタに言えば、プライバシーの極致「性器を見せ合う仲」から転じたものだと考えりゃ早いだろ?
ですから、基本「異性の友人」などというのは、主として独身女性の話になるだろうってことね。
(そしてそういった話は男性心理としては随分無理あるとこもあるぜって《モテる男自慢だけならまだかわいいものだが、「この女とそういう関係は考えていない”遊び友達だ”」などの場合、女性から見て友人としてもどうかってことにもなる》)
●いやいや親友が先ならいんだよ、、「異性でも」
まず親友で性対象となるいか否かは先送り中であるとか(現代歩留り特有の「まず友人から」)、
昔性対象だったが、あれこれあって親友の部分は残ったままだとか、
個人的に(現代の結婚制度にはあまりにも無理があるので)勘違いされてもいけないので、(結婚永久先送り中につき)そういう関係を避けている場合(勿論この件は相手に公開している)、親友関係だけが残るってパターン。
(相手の性を慮る部分は、「お互い様で性的ストレスはあれだよな」合意)
言うまでもなくこれ、現代の歩留り階層以上じゃないと不可能なことです。
個性化(性欲の広義サブカル展開)を最優先しているのだから、
同時にこの親友関係は(広義サブカル個性正面)個性化という性を代替する領域の中心にあるので、狭義の性は(サブカルに代行されミニマム水準となり)下層扱いってのは極端だと思うけど、「そう見做せる」だろ?
※仮にこの関係で相手が結婚などした場合(あーついに戦線撤退かと)
身を引くって表現はあれだけど(この失望を許す)、いろんな意味で「頑張れよ」と応援することになる(親友だからその決断も尊重する)。後に離婚だとなれば、勿論それも絶賛応援するだろう。
「恋愛幻想(『単独者』の大騒ぎを”適応者”が誤解したもの)」の話もそうだけどさ、
現代「最低でも歩留まり以上」達の友人関係も”適応者”に誤解されてると思うんだよね。
(そもそも”社会適応者”って段階で、人格構造上親友とか無理だから、、《個性化していないから交差ルートどころか接点すら見つけられないじゃん》)
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■だいたい、友人になるキッカケってさ、
「え、何さんも阪神タイガースのファンなんだ!」とかの個性化接点からだろ?
”適応社会”の応援友達ならこれで十分だけど、この浅さでは親友は難しい。
たとえばさ、
朝まで坂本と梅野の配給で論争になって、どんでんの起用含めて「それは違うだろ」の話が尽きないとかになって、初めて「誰かの完封勝利の意味の深さをコイツらだけ別の意味で深く理解する間柄」となり、この勝利への乾杯で親友となるのであって、
「阪神ファンですよ、あまり野球には詳しくないですけど」←この段階で浅いだろ、
(構造的に”適応者”の趣味にコアなものは少ないのだから、”適応者”は誰とも親友になれない素性を持つことになるんだわ。《そんな事より仕事や行事が大事に適応しちゃってる人だから》)
●逆説的に”適応者”になればばるほど、個性より異性であることのフラグは大きくなる
(”適応者”の場合恋愛などが想定されていなくても、そもそも友人関係である前に、相手が異性なら”性的関係”である)
まず「異性の友人」という日本語がオカシイ(一瞬”異星人”かと思ったわ、、)、
本当の友人なら性別などどうでもいい筈で、わざわざ友人の性別を冠に置く意味は何だ?
(”適応社会”の慣例で、友人と言えば同性のことだったからだろ、、)
参考】よくある反論
https://kagewari.seesaa.net/article/504187075.html
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