ドンバス国境沿いの前線への補給やローテーションは明らかに乱れており(北部ロシア領内への攻撃はアゾフや外国人部隊の独断だったのか?)、戦術的に意味の無いハリコフ州北部への支援に必死になっているようにさえ見える。
ロシア軍はこの北部において必ずしも有意な状況になく(ハリコフへ侵攻した部隊はそれほど大規模ではないように思う)、戦線は膠着している。ロシア軍の主目標がドンバス国境沿いであることに違いが無いからだろう(現在こちらが絶賛前進中)。
そんな中で、先日ロシア軍はキシンジャール極超音速ミサイルにより、ウクライナ内陸部の航空基地を攻撃した(現在ウクライナ空軍はほとんど空軍戦力を持っていないと言われているのにだ)。修理中や残り僅かなMIG29を破壊し、これを西側は「F16支援に対する牽制(というか攻撃の予行演習)」とも報道している。F16は設計上、離陸するには滑走路の整備も必要とされ(エアインテークが下面にあるので滑走路の状態が悪いと故障しやすいらしい)ウクライナ基地への配備は難しいのではないかとも聞く。
※この場合、ポーランドの空軍基地などへの配備可能性を残すことになるが
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これに対し、ロシア軍は「ウクライナに供与されたF16の発進基地は自動的にロシア軍の攻撃目標となる」と警告しており(F16には核兵器搭載能力があるためだ)、この場合ロシア軍はNATO領内ポーランド基地を攻撃することになる。
●それを予感させるのか、NATOは「ポーランドのイージスアショア(迎撃ミサイルシステム)が稼働している」広報発表を行った。
現状、イージスにはロシアのキシンジャールを迎撃する能力は無いとされているが(ロシアの言うことはいつも”盛られてる”のでどこまで正確なのかはわからない)、まさかそういう意味では無いといいのだが、
どこから考えてもポーランドにとってそれはリスクが大きすぎる。
(野党は大反対するだろう《既にポーランド軍は義勇兵の形で多数の軍人が戦死しているという噂もある》)
はたしてF16はどこの空軍基地に配備されるのか、情報は錯綜している。
無理でも何でも無事にF16がウクライナ国内に配備となり、ロシアがありったけのキシンジャールでこれを攻撃すると、いよいよ「ウクライナ紛争」は終わるかも知れない。←しかし紛争を止めたくない米国は、F16のポーランド基地への配備をゴリ押しする可能性もあるので、予断を許さない(こうなると解釈によってはNATOに対する攻撃と判断することもできるからだ)。
或いは「ポーランドがウクライナ搬入への中継基地となるが(イージスの報道は)そこで攻撃するなよ」って意味かな?←但しそれでも微妙だよね、「整備してるだけだ」とか言えば実質ウクライナ軍に供与されたF16をその都度ポーランドに避難させることもできてしまう。
※現在ジェイク・サリバン米安全保障補佐官は「F16はウクライナに配備される」と言及している。今現在もその時期は明言されていない。
裏読みではないが、米防衛産業はF16を容易にロシア軍に撃墜されたくないだろうから(ウクライナに支援された英チャレンジャー、独レオパルド、米エイブラムスは次々破壊され評価を落としている)、いっそのこと搬入先の空軍基地で破壊される方がいいといえばいいのかも知れない。
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