事あるごとに、人を使って警告を演出もしてきた。
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(この辺の戦術は別の手法へのヒントとなるので末尾に追記する)
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たとえば、大統領選後のロシア正教洗礼式?みたいなので偉い神父に「ロシア大統領は残酷にも思える決断をしなければならない時がある」と発言させたり、
元幸○の及川さんの報道によると、経済シンポジュウムで側近の経済学者に「中距離核攻撃をお見舞いするべきだ」と進言させたり(お芝居じゃないんだからww)、ある意味警告に必死な訳。
プーチンはイスラエルの保守派などよりよっぽど人道的だと思うが、
それでも「軍事作戦の決断できる残酷さのハードルは超えた人物」に他ならない(その部分の人間性は捨ててる)。そのプーチンですら「警告に必死」なぐらいに使えない。
↑
■理由は二つかな
1)どんな理由があっても(国際政治における核抑止論にそぐわなくても)
戦術核でも戦略核でも”核は核”であり、
相手側に戦略核兵器による先制攻撃(乃至反撃)の口実を与えてしまう
2)西側の核抑止論には(特に今ロシアをつけ狙う陰謀側は)
均衡状態を維持して戦争を未然に防ぐ目的の一派と、
あわよくば核戦争となっても核戦争に勝利すればよいの一派があり(国際政治評論家の伊藤貫氏の論考によりこの一派が存在する事を学術的に解説している)、
今ロシアをつけ狙う陰謀側には、後者の論者が少なからずいること
●ますます核兵器は使えないってことです
■現在ロシアの核使用に関する条件が
「ロシアが安全保障上危機的状態になった場合」とされているのは(レッドラインとは別に)、
前述2の後者、全面核戦争との比較において、敗戦時の状況が「核戦争による敗戦に匹敵乃至それに相当する可能性がある場合」という意味だよ。
バカでもわかると思うけれど、「それなら全面核戦争のリスク取ってでもやるべきだ」となるからです。
↑
これはね、事実上使えないと言ってるのと同じです。
しかし、核抑止がまったく無効という意味ではありません。
「敵対側に、いきなり先制核攻撃の口実を与えていない」のは事実。
↑
とわいえだ、考えてください。
敵対する勢力は、ロシアが地球から消滅することが目的ならいざ知らず、ロシアを屈服させることに何らかの目的があり、先制核攻撃で木っ端みじんになっても何も得るものがありません(そんなことをすればむしろ、ロシア以外の核保有国から「滅茶苦茶すぎる」として戦略核攻撃される恐れもある)。
核抑止で、唯一有効な「敵対側に、いきなり先制核攻撃の口実を与えていない」っても、おおよそ意味を成していません(よっぽどトンチキな国でもない限りその必要が無い)。
■つまり結論は、ロシアがそうであるように、
「国家存亡に関わる、通常戦力による安全保障上の危機とならない通常兵力があれば、核兵器は必要が無い」んです。
↑
勿論、国内世論向けの政治的発言として(国民がパニックにならないように)、
前述の「それでも有効な核抑止論」は決定的に有効ですが、
既に被爆国である日本の場合、その必要もありません。
核による他国の恫喝に対して、「ふざけるな撃てるものなら撃ってみろ」と言えるからです。
(この点、核アレルギーである世論と、既に被爆国であり「撃てるものなら撃ってみろ」と言える世論は同じ意味であり、→被爆国であるが故にこの手が使える)
↑
「流石の政府もそんなことは言えないのでは?」
↓
この答えは簡単です、
■マスコミやジャーナリズムや学会、「とりわけ野党に言わせればいいのです」
(国際政治では時折、野党の過激な発言が国際的な論議になることありますね?野党の発言でも政治家の発言は国際的にも有効なんです。)
ということで、核抑止論的にも
日本の場合は、「とにかく通常兵力の整備が最も重要だ(それが日本の核戦略である)」ということが理解いただけると思う。
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