勝ち過ぎた野村も一度退任するが、巨人と並ぶ人気球団阪神の監督になってしまう。
野村阪神は決して強く無かったが、その人気は絶大であり、
ついにNHKが野村阪神をプロ野球のメインストリームとして特集する。
●これを契機に明らかに『共同幻想』支配側の反撃が始まる
前述読めば誰でもわかるように、野村と佐知代は叩けば埃だらけの人生なワケで(どっちか言えばアウトローだ)、タレントとして頭角現した佐知代が目を付けられる。
ちょっと考えればわかることだが、美空ひばりさんがどうだったって(業界なら誰でも知ってる事だが)それ以上にヤバイ話がてんこもりだってのに、意図して野村佐知代は狙われたことは明らかで(また喜んでしゃしゃり出るこの人のパーソナリティーがあるのものだから仕方ないんだがww)。
はい、何故か東京地○特捜部が登場(先日のジャーナリスト山口さんの動画観てくれ)、
https://kagewari.seesaa.net/article/503633001.html
(※諸般の事情により動画削除されちゃいましたね)
同時にこの時読売グループ日本TVのワイドショーでは連日異様な佐知代バッシング報道を繰り広げた。佐知代は脱税で逮捕され、野村は阪神監督を辞任した。
これを哀れに思った経済人のシダックス志太勤により招聘され、野村は社会人野球監督となる。
※ちなみに野村阪神も最下位だったが、最下位なのに人気球団というのは親会社とって理想的な展開であり(選手の年俸も抑えられるので黒字が大きくなる)、野村阪神が失敗だっったのかと言えば違うでしょう。「ファンが面白いと期待させる戦略や戦術があっての負けで、ただ無気力に負け続けたのとワケが違います」。
<さて話は戻るが>
戦後日本の企業が産業構造の変化で勃興する中、プロ野球親会社の中にも雲行きの怪しいところが登場する(当初は身売りとなり新しく力を付けた企業が買収するぐらいの変化であったが)、
栄光の巨人軍物語でも再開しようと思っていたのか、
読売グループのナベツネは、買い手もおぼつかない(後にこれに手を挙げたのはエスタブリッシュメントに対抗する堀江だったのも戦後の変遷そのものだ)近鉄を解散オリックスに吸収合併させることを考える。
■大反対したのが、選手会であり古田敦也だ
ストライキまで敢行し、この動きを阻止(彼が後に監督に復帰できない理由はこれだとも言われている)、オリックスから取り残された選手だけで1球団を新規に発足、これを(ライブドアがあんなことになる背景で)新興IT企業の楽天が参入。
楽天球団は最下位独走のダメチームとして知られることになるが、
後に、ここに野村克也が監督として復活する。
(彼もいいとこまでいくんだが、楽天三木谷に使い捨てられる格好で後に辞任するが、奇しくも阪神の時と同様に、後任の星野《この人はあっちサイドの人だよね》が優勝を遂げる。)
この流れの中で、Jリーグの影響も受けて、
プロ野球界は(ソフトバンクの孫の影響もあると思う)、12球団がなにげに各地方に分散し(個性化)、フランチャイズも増えてパリーグでもセリーグに負けない観客動員と黒字化を果たす球団もでてきた。
相対(栄光の巨人分TVと化していた)地上波TV放送は次々消えていき(衛星放送枠へ)、
戦後日本とプロ野球コンテンツと言う『共同幻想』は事実上消滅する。
※個性化し独立採算で生き残った、
※また、最近ではメディアのスポーツニュースより個人youtuberなどの試合解説のが面白かったり、専門性も高かったりします。
極論すると、野村と古田は個人の才覚と選手としての力量だけで時代変遷の中、戦後日本のエスタブリッシュメントである(親米組織)読売グループに勝利したのであり、
現在メジャーリーグで日本のプロ野球選手が活躍する時代にも影響を与えている。
最初にMLBに挑戦する野茂英雄の代理人は野村の子息であるダン野村だ。
(ある意味日本のFA制度は、ナベツネが有力選手を巨人軍に引き抜くために実施したようなものだが、これが今や日本選手のMLB挑戦の制度にもなりつつある。)
※監督としての人材も、小久保も自他ともに認める野村派だし、弟子の高津も監督だし、直系ではなくても吉井もそうですし、新庄もそうです(後に楽天もナベ直が監督するでしょう)。
●ガチ『単独者』である、大谷君の現在の活躍の背後には「ここまで書いてきたように歴史的に様々な暗闘」があり、
(俺にはその印象無いけど、二刀流の背中を押した栗山監督も野村門下と言えなくも無いからな)
その時代、その時代の『単独者』達が、巨大な戦後『共同幻想』組織と戦ってきた結果であって、
今、古田はヤクルト時代の同僚(ロブロ)がMLBダイヤモンドバックスの監督なものだから、春のキャンプで臨時コーチやっていたりする(昨年のダイヤモンドバックス地区優勝の背景に古田の戦術的アドバイスもあったという)。
古田は春のキャンプではヤクルトの臨時コーチもやってるけどね、
※GHQが日本親米化工作として振興した日本プロ野球の選手がMLBでタイトル獲る皮肉は(WBCでも優勝したからね)、なかなか面白いもので、政治的陰謀とも言えるこの体制に抗ったのが、野村克也という貧しい生れ(WW2が関連)の稀有な『単独者』の”個人的欲求による挑戦”であったことを忘れることはできない。
↑
■もう一段皮肉があって、野村野球の根本はMLBなんだよ(笑
野村野球に影響を与えたと言えば、殿堂入り名選手テッド・ウィリアムズ(この人も孤高の『単独者』元祖俺流的な)の打撃理論著作であり、更に元同僚で後に野村南海のヘッドコーチとなるドン・ブレーザーから総合的な「シンキング・ベースボール」を学んだことが大きい。
※なので、俺は教条的な反米主義ではないのだよ。エスタブリッシュメントの支配と戦ってきたのは、そもそも市井の米国民も同じであり、この点共通・共闘できるとこあるんだよね(安倍・トランプの関係もそういったものだった)。
政界の動きなんかより、プロ野球史の方が(タレントも多く)この辺わかりやすい。
※野村人脈と言えば後に現評論家の江本が政治家になるが、彼はタレント議員でも何でも無く、プロスポーツが極めて政治的コンテンツである事を知っており(その後も何人かのプロ野球選手やオリンピックのアスリートが議員になる道を付けたかもしれない《始まりはアントニオ猪木さんだと思うけどね:こちらも政治的コンテンツであるプロレス出身》)、スポーツ出身議員にやることあるのかっていぶかる方いるかもだが、スポーツが極めて政治的なものなんだよ(オリンピックなど特にそうでしょ《政治よりスポーツが好きな森喜朗って変人もいるけどね》)。
事実ヤクルト黄金時代の大人達の印象には、メディアが面白がる「長嶋VS野村」では無く「日本戦後体制フィクサーのひとりでもあったナベツネVS野村・古田」(ここには反骨の人広岡って先人もいたけどね)というプロ野球選手なる『単独者』個人が(団塊世代の学生運動など比較するべくもなく)、戦い勝利し追放されては復活する様子が凝縮されていた。
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