2024年03月24日

俺が予測している(てかフランスがそうだからそうなるだろと)『シングルマザーの時代』に対する歴史的根拠

<3/25一部追記と校正>

<さすが”もぎせか”、この話の端緒も彼の動画で示唆された話から始まってるから>

俺も知らなかったんだが、
「妻訪い(つまどい)」←平安までは母系社会で(招婿婚:しょうせいこん)、夫が妻の家に通う形式の婚姻制度があったというか主たるものだった(なのでNHK大河「光る君へ」じゃないが、平安ものだと「普通の縁談でもお婿さん貰うのよ」という台詞になっていたワケだ)。
この背景には、当時の夫は多重婚というか妾(しょう)を持つことも普通だったので、こちらも”通い”なワケだ。更にこの傍証を辿ると、「子供が生まれれば母方の家で(夫は必ずしも同居しておらず、言っても”通い”)母親が育てる」という図式があり、
 ↓
村人はどうだったのかと言えば、
<※出典から引用すると>
 人が集団生活を営むようになると、婚姻形式の一つである共同婚も、一種の乱婚にあたる。
 共同婚とは一対一の男女の夫婦という形態ではなく、村の中で子供が生まれれば父親が誰であれ、その子を共同で面倒みるという概念である。
 我が国でも昭和の時代の初めまで、一部の地方の農村や漁村などで行なわれてきた習俗である。

ほらなガチで「仲間は誰でもOK」の発端となる村社会の『共同幻想』存在するやん?
(文化人類学は専門外:「この件を知らずして『心理学』だけでその概念発見した俺」もたいしたものだろww)

出典はこちら:平安時代の貞操観念:母系社会では子供の父親は誰でもよかった
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78757
(記事中平安以前の習俗は文献も正確なものはあまり残っていないので推論の範囲かと思う)

ちなみに日本への一夫一婦制は、政治的に仏教が導入されたことや、武家などにおける儒教や朱子学などの影響と理解されている(とはいえ多くの習俗は農村の共同婚含めて昭和初期まで残っていた)。
 ↓
■そこで戦国の世は
戦国期の貞操観念
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890230802/episodes/1177354055569501330
<一部引用>
戦国期においては大名や武将とその正室は、殿が数えで19まで、あるいは男児を上げるまでは、お互い以外、事を致さないというルールですね。ええ、小姓は例外ですけど。小姓は子供が産めないのでセーフだったようです。
そのように、システムとして保証する形が必要なのは、トップの人だけで、あとはゆるゆるでした。
このゆるゆる感は、歌垣(うたがき)、夜這いの風習が昭和まで残っていたというのを見ても、日本人って、元はそんなもんなんだという感じがします。

大体その保証をされていたトップ階級の人とても、「参籠(さんろう、俗:おこもり)」システムでぶっ壊れ気味です。
平安期前後の話を読んでいますと「篭ってお祈りしていたら」「毎朝、神社に行って」「子宝に恵まれた」という有難いお蔭話が出てきますが、これはなんてことない無縁の場による子作り行為による受胎があったという話です。
つまり寺社に「子供が授かるように参籠します」、つまり「お泊まりで子供が授かるようにお祈りをいたします」と参りますと、そこは無縁の場ですから、俗世の身分など関係ありませんので、基本的に雑魚寝です。一応姫君なんで別室に篭っておりましても、古来の風習でお忍びがあります。
すると神の力か、自然の力か、一夜のバカンスが花開き、無事子宝が授かる的な感じになります。

■な?保守的概念から言っても「シングルマザー」の時代は歴史的に、近世『共同幻想』導入前は「当時から割とそれっぽいもの」だったのであり(近世から近代の『共同幻想』導入とは、仏教戸籍檀家制度や武家の朱子学など権力側の思惑=それ以前は構造的に『共同幻想』それ自体がアバウトで歩留りだったとも言える)、
現代は”家”ではなく”社会”が子供を育てるという福祉社会なのだから、
その形態が「シングルマザー母系ネットワーク」であっても、日本の文化伝統上むしろ自然なぐらいだ。


※上記文中に登場するように、家や相続の概念があるのは地方の豪族豪農庄屋武家などであり、次男坊以下が半ば商家に売り飛ばされる格好で世界一の人口を誇った”江戸や上方”において(人口比的に結婚もままならず、そもそも守るべき家督も無い人達)、一大サブカル文化が花開くのもお分かりでしょ(これが後の都市文明の礎になった)←現代「歩留り」個性化思想の始まり)

※また前述の引用に登場する歌垣(うたがき)とは、
コトバンクによると:
古代、男女が山や市(いち)などに集まって飲食や舞踏をしたり、掛け合いで歌を歌ったりして性的解放を行なったもの。元来、農耕予祝儀礼の一環で、求婚の場の一つでもあった。のちに遊楽化してくる。かがい。

とあり、過去に紹介した地方の大きな祭りや盆踊りが何故下着(浴衣)なのかなど、そいう機会に乱交まがいのソドムとゴモラの狂宴が行われてきたという傍証でもある。
(この祭事などの権力を握る者が性の斡旋者としての権益を持った《=追放されたものはその機会を失う》、同時にここも「仲間は誰でもOK」習俗の『共同幻想』的背景である。)
※また、文化人類学的には歌垣(うたがき)の風習は原始『共同幻想』に近いもののようで(或いは古代日本の文化圏だったのか)、wikiによると日本に限らず「中国南部からベトナム、インドシナ半島、フィリピンやインドネシアにも存在する」とのこと。
 ↑
言うまでもなく、この『共同幻想』が世俗化(形式化)乃至、或いは停滞的幼児『退行化』(通過儀礼を経ていないの意→無責任化)したものが現代のDQNなどにおける”疑似性交”的な飲食を含む小集団によるイベントである。


というお話でした、

な?「結婚制度」と家制度、”家幻想”は不可分で、戦後”核家族”の台頭やサラリーマン世帯主力になる社会変化でファンダメンタルが変質し始めるのがわかるでしょ。
はたまた文化人類学的に「人類ヒト科の習性」として近世から近代の権力的思惑による『共同幻想』が崩壊し、自然現象的(ワイルド)な側面に回帰する場合、”崩れ”形態がどんなものになるのかを伺わせる。
■現代の「歩留り」個性派階層はそのあらゆるものに「抗い=対峙し(或いは”ゆるやかな保守”としてそれを踏まえて)」、個性的広義展開を模索してるワケ。

俺は《不法移民対策的に》反対だが、リベラル派の河野太郎あたりが戸籍も廃止しようかって言ってるのはそういう意味→「《それらは江戸期や明治の地方の話で》都市文明であるとか東京一極集中とも呼ばれる現代、《元ネタが家制度や”家幻想”だから》文化的にはとっくに崩壊してるだろ」って。)



posted by kagewari at 22:47 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページよりギフトカード購入→Eメールタイプを選択
同ページの「2. 詳細を入力する」に金額と、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



タグクラウド