たとえば介護の専門家などのアドバイスにおける、「気にするほど悪化する」だとか、そもそも痴呆における激怒や感情的な『興奮』は二次派生によるももので、脳内の疾患とダイレクトな関係に【無い】ってところさ。
つまりそこに『心理学』の出番はあるのであって、分析すべきテーマになるやん。
所謂「自分が痴呆症になったというトラウマ論だ」
(同様の論議はガンの余命告知なんかでも耳にするだろ?)
■ポイントは「現実と向き合う、現実から乖離しないこと」ってなことになる。
外傷性トラウマでも同じだから(アレルギーと「舌下免疫療法」にも類似したとこある←感情的『興奮』を炎症と捉えると、アレルギー症状と類似したルートで考える事も可能なんだわ《身体で起きている現象としても類似しているかもしれない》)、
『共同幻想』”適応者”人格と、『単独者』比較で最も大きな違いは、
自分のアイデンティティーと属性名称の関係だ。
てかさ、言語的にアイデンティティーが所属だったりするので、『共同幻想』適応用語の一面あるよね。本来の語源はラテン語の同一性とかなので、違うんだぜ?
これが近代に、「何と同じか証明しろ、何と同じアイデンティーなのか示せ」みたいな話のよれ方をしてアイデンティファイが何に帰属するのかみたな意味となり、(IDカードのIDだ)身分証明書みたいな話になってるけど、本来は違うから(自分が自分であることの意識、自己同一性のことな)。
<話は戻るけど>
■特に『共同幻想』”適応者”は(彼らがよく自虐的に言う台詞で)「自分が無い」のだから(”適応”するために捨ててる)
当該社会との所属こそ命になってしまう。
ベタに言うと「俺は社長なんだぞ!」とかいう倒錯が一般的だろ?
(これ完全な倒錯、社長は属性で個人名称では無い)
「はい、お父さんですよ」も、トンチンカンな自己倒錯である。
(お父さんは軍曹殿同様に属性で、個人名称ではない)
攻殻機動隊に登場する主人公の「”少佐”」も同じ、
『共同幻想』適応社会の典型である、軍隊の場合属性名称が本人なのか本名が本人なのかわからなくなる(これは武家社会の「諱(いみな)、字(あざな)」も類似)。
芸名も同じさ→「歌舞伎の団十郎とかな(本名とどちらが本人か?)」
長々と何の話をしているのかって
つまりこれだ
↓
「お父さん、息子の誰々だよ、忘れちゃったの!」
ハイ、親族にこんなこと言われた瞬間、”適応者”老人の自我崩壊するから。
「名前忘れちゃったの、あなたの誰々さんでしょ!」
ハイ、親族にこんなこと言われた瞬間、”適応者”老人の自我崩壊するから。
「えーと住所は、、、」(ふと思い出せないことを知った瞬間)
”適応者”老人の自我崩壊するから。
■これに対して『単独者』ってのは、落合の「俺流」に代表されるように、
自分のことを一人称だけで認識しているので(俺は俺)
名称や属性とか「正直どうでもいい」のだよ。
仮にしがらみで結婚や子供をもうけても、彼らを家族や血縁とは”思わない”。
(それぞれに単独の存在だと認識する自我だから)
なので、属性名称で呼称することはまず無く、米国流に下の名前で呼ぶだとか、その場固有の謎の呼称専用の新語で呼ぶなどの形になる(ペットネームやHNやペンネームだ)。
基本呼びかけではこの名称すら使用せず、「きみきみ、あなた、お前、オドレ」となるから、
相手の本名忘れても、ちーともなんとも思わない(てか自叙伝的な話しすっと痴呆じゃなくても忘れてるww《そもそも一部親族の苗字を忘れず以前に最初から覚えてすらいない》)。
自分の生活環境も(マイホーム認知が無いので)”馴れた場だ”程度のもので、それを権威的に特別なものとか思っておらず、食習慣も適当で(三度の飯とかそういう決まりが無い)空腹なら何か食べるという認識になるため(慣習に適応する形の知見は無いから)、極端に言えば「朝ご飯、晩御飯」の認識すら無い(時間に対する朝晩の認識すら怪しい《午前中に寝るとかそういう奴もゴロゴロいるし》)。
仮にこの『単独者』が近未来に高齢化して、トイレで不都合が起きても(商品開発次第でもあるんだが)「このSDGsスーツを1日に三回着替えることねNASAでも使ってる奴だから」だとした場合、自分がトイレで不都合起きてることを自覚することも無い。
いや場合によると、痴呆になる前にこの生活実験やらかすバカが登場しても驚かない。
↑
■この人物を相手に何をもって痴呆とするのか?定義が難しいぐらいの話になるだろ?
(俺なんかマシンの使い過ぎで今でもペンを持って字を書く事怪しいんだからww《既にアイデンティティーすら電脳化してるに等しい「手元にthinkpadの無い俺は俺では無い」→最近はスマホだけで外出することもあるけどさ》)
この場合、自分の脳が忘れてもグーグルドライブにアーカイブがあれば忘れてないことになる。
<<<ここまで読んだだけでもわかるよね?>>>
■高齢者の痴呆症という局面において
『共同幻想』適応系自我は極端な弱点を持ってるのだよ。
す る と だ
やたら組織属性を強調したり(介護職員が「ナントカさんナントカさん」と名称で呼ぶことすら症状を悪化させる)、「なんとかですよね〜」と嘘も方便で適当に追従することを連発すると(依存性を助長し自立性を抑圧する”同調圧力攻撃と同じ”)、高齢者の痴呆症に対する耐性が著しく脆弱化する(しかも”適応者”の口癖「ですよね〜」で無意識に記憶の共有の同調圧力加えることは強いストレスになる)。
「どんどん悪化してくださいね」と言わんばかりの拷問になる。
挙句のはてに「消灯時間ですだ、はーい朝ご飯ですよ」ときたらさ、、、、
(刑務所か軍隊なのか、、)
本来「この辺に『心理学』の出番がかなりあるのかも知れない」思うんだけど、
(この辺、”構造上”依頼が来ることが考えにくい上に)
現状、高齢者の痴呆とカウンセリングなどの体制が取られている様子も無いし、
臨床系も二の足踏んでるというか様子見の構えなんじゃないかな(そこは縦割り社会で)、
現代高齢者のメンタルってのはだな、半ば意識的に放置されてる側面があるのさ。
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