その時に調べなおすととんだ手間になるので、事前に見解出しておく。
■まず大前提から
「厚生労働省か文科省か忘れたが現代クラスに2名は発達障害児童がいるとされている」
何を言わんとしているのかって、診断数は”少子化なのにうなぎの滝登りで激増中”
この段階で、遺伝発生確率と”逆相関”だからさ、
遺伝説それ自体が怪しいワケ。
※しかも、近代には優生学のナチスから(欧州に関してはナチスに限らない)、日本の旧優生保護法まで(収容したり不妊手術したりの)人権侵害が横行したのだが「減ったのかしら?」
■こういう書籍もあります
ADHDの正体: その診断は正しいのか
https://www.amazon.co.jp/dp/4103393823/ref=cm_cr_lh_d_bdcrb_top?ie=UTF8
<紹介文>
大人のADHDの9割は「誤診」。
子どものケースにも「別物」が混じりこんでいる。
あなたの症状、本当にADHD?
「ADHDと診断され、薬も処方されているのに良くならない」
精神科医である著者のクリニックには、セカンドオピニオンを求めるひとが次々と訪れる。女子大生、退職男性、小学生の男の子――。実は、ADHDには診断の決め手となる特徴はない。だからこそ、症状に応じて発達の状態を調べる検査を組み合わせ、苦しさの原因を正確に特定する必要があるのだ。ところが、実際は、問診と簡単なチェックシートへの記入のみで診断を下す誤診がまかりとおっている。
↑
俺読んでないし、彼の見解を支持しているのでは【無い】から、推薦図書だと勘違いして早まって購入しないように(著作者ゴメン《読んでないからなんとも言えんのだよ》)
ただし現場当事者からして「診断方法適当過ぎだろ」って疑問の声が(てか上の引用読めば誰でも思うことだろ)普通に上がってる症例なのさ。
<さて、ここから長い話になるから興味ある人だけ付き合ってくれたらいいさww>
■そもそも遺伝説を業界識者や医師が「全く間違った根拠で乱暴に説明してる」
最大の誤りは「ほぼ70%の確率で発達障害が遺伝すると言われている」という表現。
この根拠はさ、最初からサンプル数としてどうなのって?(そんなケースはそうそう多くないから)
米国の研究がベースで
「 遺 伝 の 調 査 で は な く 」
「 症 例 と DNA の相関 調査 の こ と で」
何を調査したのかって、発達障害のある一卵性双生児をみつけてきて「二人とも発達障害か?」という調査をしたところ(母数的にはアバウトだが)70%の確率で双子のもうひとりも症例があったという研究。←なぜこんな研究したのかって「彼ら発達障害症例の診断してても原因すらわかってないからさ」
↑
はい、遺伝と違うことわかった人!
そうです、これは発達障害がDNAに起因するのかの調査で、親子関係で遺伝するのかの調査では【ありません】→なので識者の発言も「70%の確率で関係していると言われている」など上げ足取られない表現してんだけど、ま〜言っちまえば印象操作だよ。
(ある程度遺伝の可能性も示唆される「兄弟間の調査」では関連性は20%→もしこの調査をベースに言うなら「厳密には言えないが遺伝確率は推計20%程度」であり、70%の一卵性双生児の数字を出すのは”オカシイ”)
※精神科や心療内科に限らず、医師は「喫煙の害」について多数がデマをそのまま鵜呑みに言及している(医師も忙しくてその辺マスメディア程度の知識だったりするの《常日頃最新の論文読んだり学会出てる医師は少ない》)←驚くところではないというか、医師に無理な期待しても忙しい彼らが可哀そうだって話なのよ。
しかも、個別に発達障害の原因研究では「環境要因のが因果関係デカイかもしれない」とか言っており(ハイ、わかりますね、双生児や兄弟は生育環境も類似するワケで《正確にやるなら、一卵性双生児を出産直後に別々の里親に育てさせ発現を観察しなければならない》)、
70%や20%ってのも環境要因の可能性もあるワケだ(しかも一卵性双生児は兄弟より環境相似性が高い)。
するとだ?半分もあるかな〜ってことやん。
●最も冷静に(まあその実験がいちおうそこそこエビデンスになるとした場合な)
遺伝確率を出せば「10パーセントあるかな〜ないかな〜ってかんじです」が答えになる。
■ と こ ろ が さ
この辺の遺伝調査やってる臨床系DATAは「ADHDよりASDのが相関性高い」とか言ってんの(例の実験などをエビデンスにする識者《ADHD70%に対しASDは90%とか》←多分上記と同じ遺伝じゃなくて、双生児の調査のDNAの相関性調査だろ)、
しかしだ、そもそもASDってさ医療業界的に”孤発性”の傾向が強いとして有名で、
孤発性(google辞書):病気が散発的に起こること。 家族には遺伝しないということを意味します。
ど っ ち な ん だ よ
■そして再び冒頭の調査研究の話
一卵性双生児の児童に関する調査の続きでさ、
大人の発達障害は30%とか50%に下がるってのもある
(病気だとしたら全然別物だってことやん←この着想が冒頭のamazon書籍の事な)
更にだ、
発達障害診断の児童の大人になってからの自己申告は半数以下になるんだったかな。
(それから、児童の発達障害は臨床系も大人になると、治るとまで言わないが気にならなくなるとか適当な事を言ってる。←実は彼らもさ「割とほっときゃ勝手に治る」とか言うとるワケさ)
※「児童に対する適切な対応が有効」←よく聞くじゃん、この意味はさ(ほっときゃ治る症例だから)児童期に無断なストレスかけて別のメンタル外傷なっても知らんぞって意味だよ(臨床曰く「本音で言えばたいした症例ではないから」)。
●早期診断にいきり立つ親が無理に子供に投薬治療を行い別の障害が発生などの問題も起きてます(早期診断弊害などと言われてる)。
■統計学的にも無理のある話が横行している
(疫学調査が統計学に準拠するのでとても大掛かりで長期間の調査必要なの御存知ですよね?)冒頭に登場する、「70%遺伝(完全な間違い)」などの乱用に限らず、
これは疫学上の統計条件を満たしていない。
研究調査の内容だいたいがそうなんだけどさ、
診療室での聞き取り調査などが主なもので(実はこの段階でアウツなんだわ)、
「一族に同じ診断受けた方いますか?」
多産だった近代を子供5人昭和を3人現代を仮に2人とした場合、
5×3×2=30→私が仮にそうだとしても30分の1=3.3%
(これ直系だけだからね、伯父さんの子供とか含めるともっと膨大な数になる)
医師がそれは遺伝ですねなどの言及する場合、30人(或いは数百からの血縁)全員を調査して「何人いたか?」のDATA出さないといけないのさ。
↑
占いによくある詐欺話法じゃないけどさ、、、
「随分適当なことを言ってるのさ」
※繰り返すけど、冒頭の米国の研究も「そんなこと言って無いの」、研究者はこの症例にDNAがどれぐらい因果関係ありそうかを調査したもので、遺伝するのかを調査しているのでは無い。
●さらに最近ASDに関しては「DNA突然変異説」が有力になってさえいる。
●ADHD原因に関連する遺伝子も最新では300から400もの遺伝子ガーとか、ネットワークがーなどに及び、何がなんだかわからないことになってる。
※つまり臨床は「原因もそれが本当に病気なのかもまだわかっていない」ということ
(脳の発達に根拠があると言っても、筋トレで体形が変わるように、興奮頻度などドーパミン出現頻度に脳の成長が最適化している可能性だってあるのだから、症例者の脳をCTやMRIで検査したら変異があるからと言って脳が原因とは”ならない”《結果論に過ぎないからだ》:またASDに関してその脳の偏差が発現するのが1.6歳ぐらいが多い後天性を伺わせるDATAすらある。)
<<以下も推薦するワケでは無いが、割とよくまとまってる”彼ら”の説明なので引用しておく>>
発達障害は遺伝する?兄弟間・親子間の確率など気になる疑問を分かりやすく解説
https://ryoikubiz.com/contents/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/138
<一部抜粋引用>
発達障害と遺伝子は密接に関係しています。しかし、関連性のある遺伝子は無数にあるため、原因として特定するには至っていません。発達障害のなかでも世界的に発症数の多い自閉スペクトラム症については、いくつかの遺伝子の関連性が報告されていますが、それすらも環境要因と複雑に絡みあっていて完全に特定されている訳ではないのです。
また、発達障害による特性を引き起こす遺伝子は殆どの人が先天的に持ち合わせているものであるという説もあります。例えば、注意欠如・多動性障害などにみられる衝動性は多くの幼児に見られる特性です。しかし、健常児の場合は成長していくなかで衝動性が抑えられ社会に調和していくようになります。
注意欠如・多動性障害の場合、特性が抑えられないために社会生活において困り事が発生してしまうと言えるでしょう。このように、発達障害に関連する遺伝子は「持っている」「持っていない」という振り分けではなく、「特性が強い」「特性が弱い」という考え方もあります。
「親から子供に発達障害が遺伝する確率」
発達障害を持つ親から発達障害児が誕生する確率は、現在分かっていません。さまざまな研究のなかでも親から子供への発達障害の遺伝については、有効な数値を算出できていないようです。
<<<『心理学』の見解は次回につづく>>>
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