この典型がトム・クルーズ主演の名作『マグノリア』に登場する元クイズ王ドニーの話。
(ゲイである彼は憧れのバーテンダーが歯の矯正器具を付けてるのを見たのがフラグだったかな、歯の矯正手術さえすれば彼と付き合えるという妄想に取りつかれ、勤務先電気店に強盗に入ることを決意し、、、)
■以降はブスの本来の意味《附子》では無く、誤用《外見造作が醜い》前提に進めます、話がややこやしくなるのはどっちかってな事だが、この部分は末尾で回収する。
「ブスガー」の反語は「もし美人だったら」ですね。
つまり「ブスガー」で言わんとしてることは、
「もし私が美人なら何から何まで全てうまく行くに決まってるのに」←です。
しかし、ブスが明日美人になることなどありませんから(整形も偽装の仮面なのだし)、
この設定は「本人もマジでそんなこと考えてる筈が無い」のだよ。
↑
ここが凄く大事なの
中の人の本人は「私が美人なら何から何まで全てうまく行くに決まってる」とか思ってないの。
<じゃあさ、何のための”概念”なのさ?>
「不安」から逃れるための呪文です(無意識下では「救済」みたいな構造になってる)
■先日記事あたりの”いい悪い論”読み返してみ?
https://kagewari.seesaa.net/article/501964678.html
●「バカでもわかるように(どうしてなのか知らなくてもいい)、悪いことだと知っていればいい」
●「ブスガー」で何が解決しているのか知らなくていい、ブスだからだとわかっていればよい。
↑
同じ構造なのわかる?
「ブスガー」ってのは『共同幻想』の模倣で、『共同幻想』適応の力学は?(エディプス不安と躾に見られるような)「強迫心理」です。
あのさ、これ要約するとどうなる?
「自分の感じる不快がどうしてなのかなど知らなくてよい(解決しなくてもよい)、ブスだからだと言っていれば「不安」を抑えることができるのだから」=不快が起きる度に「自分はブスだからだ」と思っていれば、現状の自我は破綻しない(不安が原因で発狂とかしない)。
↑
但し、現状の不快も永久にそのままだがな
■しかもそのつっかい棒になってる「ブスガー」で使用されてる、ブス《附子》の語彙間違えてるんだぜ?(いい悪い論で言えば、”いい”や”悪い”の単語の意味間違えてるようなもので、、)
https://kagewari.seesaa.net/article/500401218.html
こうなると、マジものの迷信めいた呪文でしょ、、
↑
いやいや、そもそもこのアイデア教えたの誰よ?
『共同幻想』の異端パージの方便じゃん、、、(どうしてなのかは問わない「イジメで悪口使うならコレね」→わかりましたか?そうなんだ、ですよねーダヨネー)
だったら、不快が永久に解決すること無いわなww
(『共同幻想』がいつもの調子で”いい加減なこと言ってる”様をそのまんま「そうだよね」と思っちゃってどうするよ《しかも意味取り違えているぞ、、》)
※親子関係悪化の「しかし、かわいくない子だね」の愚痴を聞いて、「可愛く無いからでしょ!」と違う意味に展開する様で想像してみ?
ブス論主張者が”『共同幻想』さん”になっちゃってます
話が斜め上過ぎだろ、、、
●話の発端は『共同幻想』適応社会のゲーム設定です
(”彼らだけの事情”です※しかも彼らは現代少数派のカルトときてる)
・人類がまだ食うに困っていた時代”群れを組織化することを思いついた奴がいる”
・サルの習性としての社会性が、言語により高度な論理性を持った(理解と説得力)
=「社会性が高度に発展した」=「絶滅の不安を一掃した」
・サルの習性としての社会性の原型は?「グルーミング(不安から逃れるような気持ちのいいこと)」
・群れの一員なら?(仲間なら?)「ありがたい高度社会性の知恵を得て、原初的不安から解放されている筈だ」=幸福とか楽しいイメージ
・相手が仲間である証拠は=仲間と一緒なら「笑顔で楽しそう」
<このルールを「何々美人」とでも命名しましょうか【原型は”笑顔が象徴する仲間間の幸福”のことだ】>
↑
ここから、無表情や不愛想や不機嫌や不安そうな表情や、不愛想や物調面など『共同幻想』適応の結果の証明として幸福感が表現されてなければ=【そいつは仲間では無い】ことになる<ブスの語源>
【仲間と仲間以外を分類するのが組織】なのだから
(労組で言えば”クローズドショップ”のこと《下記注》)
「無表情や不愛想や不機嫌や不安そうな表情や、不愛想や物調面な人は、即時躊躇なく排除しなければ、『共同幻想』適応社会の構造は(ネタバレフラグにより)崩壊します」
※何故なら、『共同幻想』適応社会とは個々人が「どうしてなのか、何故なのかを語れない・知らない」ため、「疑問符”?”一発で崩壊するからです」=当該社会全体に不安が広がる。
<うんで、最終的なネタバレは>
●『共同幻想』使って群れを大きく組織化しようぜって、オマイ「いつの時代の話だ」ってこと
(”彼らだけの事情”です※しかも彼らは現代少数派のカルトときてる)
この論理が通用したのは、ギリ近代までで、本来産業革命の時に全崩壊してるべき概念だぜ。
(産業革命により人類は群れなくても絶滅の危機から解放された《もう無理に大規模組織化しなくてもよくなった》)
労組で言えば「現代には労働三法もあるので、(労働市場に流動性もあるしかも転職の時代)労組も”クローズドショップ”である必要性が無くなった(必要性も何も運営自体”オープンショップ”でなければ続けられない)」
注)クローズドショップとは、鉄鋼労働者組合のように業界の人材全員が所属しなければその業界のどこにも就職できない仕組みのこと。簡単に言えば”オープンショップ労働組合”とは入るのも出るのも自由な労働組合の事(てか別に組合に参加しなくても就職が可能であること)。
「組合員同志は、笑顔でなくちゃ(敵対する教会権力『共同幻想』の聖歌に対抗するため一緒に歌う労働者の歌まである)」←いやいやいつの時代の共産主義だよ、、、
■極論すると、
「”適応社会”のナントカ美人の定義とは、組合参加を喜ぶ”笑顔の”同志労働者諸君のこと」だから。
あのさ、もうそんな時代終わってるの。
<個人の悩みで言えばさ、>
現代社会に「適応強迫」などという目的不明の「強迫心理」が残存してる事自体が問題。
適応の合理性もインセンティブも崩壊してるんだから、、、
社会性や公共性って適応(とにかく合わせる)と全く別の論議だし、
(”いい悪い論”に意味が無くなるのと同じで《どっちも二項対立論》、”美人ブス論”もその概念から自然消滅するのが筋論で《何かに美しくありたいとか個人の趣味だから》、「やるにしても、まず美意識の論議が先でしょ」)
「そのラーメンは美味しかったですか?」の問いなら二元論だが、
(答えは美味しいか不味いの二択判断も可)
しかし、
「ラーメン、お味はどうですか?」の問いに、
「いいです、悪いです」とか二元論で答えるバカがいますか?(すわ幼児なの?となる)
(大人の世界=”いい悪い”など省略形二元論の消滅)
「そうですね、出汁は煮干しですか?」←ラーメングルメ論が先だろ?
(「いいと思います、悪いと思います=ブスです、美人です」←大人の論評がこんな調子でいいワケ無いだろ)
※つまり相手が大人の場合「人の顔見てブスだなんだという概念は既に無く《言う場合はジョーク》」
ブスガー言ってる段階で、その人物は「幼児心理」の持主である証明となる。
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