2024年01月07日

『共同幻想』適応話法(コミュニケーション)とは何か?

ある意味前回の話はその導入で、ここから本題です。
<前回記事から大事なところを抜粋引用>
『共同幻想』適応話法では、基本追従以外の個人的意見は一切発言してはいかんのです。
(そもそも『共同幻想』論では人に合わせる”適応”が優先で、個人的意見は禁止である)
”適応者”達と調子を合わせるとは、
「ダヨネー言葉の活用形をマシンガンのように元気な笑顔で連ねること」であり、
ダヨネー活用形以外の話は発言禁止なんです。
というかそれ以外のやりとりには脳がついていかないんです。
(ネタフリも時事ネタや具体的事象であり、個人的意見では無い)

極論、”適応者”は個人的意見を聞きとれないんです。
(まったく頭に入らないに近い:「えっ何」ってフェイントかまされたように感じるんです)

●そもそもが生徒会でも会社の会議でも、
「意見ある人」で本当にオリジナルな意見を言えるのは『単独者』と「覚醒歩留り」だけであり、
”適応者”で挙手して発言するものは皆無です(目立ちたがりで模範解答みたいなつまらんことを自分の意見みたいに発言するものはたまにいるけども)。
本当の本気で意見が無いんです
「決まった事に賛成でいいでーす、だよね、僕もいっしょでーす」

時々”非適応系”の自我が、対人関係紛争やらなにやらで、
「どうしてなの」とか「おしえて欲しいことがあるんだけど」などの、禁忌の自分の意見を言ったとしましょうか?
”適応者”は誰ひとりそれに答えられません(その脳の活動が抑圧されているんです)
彼らの答えは(”適応”してる引き出しからそれらしい模範解答を探して)
「こうなんじゃない、そうだときまってるから」みたいなことしか言えない。
そもそも、生徒会や会社の会議じゃないけど、
君の意見は?と振られることが拷問なんです(自分の意見はこれっぽっちも無いんだもの)
 ↑
【何が言いたいかわかります?】
■通俗的に使用されてる「コミュニケーション障害」、
ほぼほぼその原因は”適応者”にあります(彼らは個人的意見の会話に何も答えられないの)。
彼らは予定調和以外の会話を行うことができないんです。

(彼らには個人的会話を行う能力が無いの、予定調和の決まった台詞”ダヨネー音頭”をいい感じに連ねる”適応”しかできないの。そういう脳の機能が長年の「抑圧」で失われてるんです。)
「どうしてわかってくれないの」じゃなくて、
”適応者”は「個人的意見とか言われても、(それが個人的意見だから)”適応者”の脳には一行目から何言ってるのかさっぱり頭に入ってこない」んです。

【もう少しわからない人に向けて音楽で説明するけど】
■予定調和の適応話法ってのは、「決まった譜面のある簡単な合唱のこと」です
■対して、自分の意見とはアドリブやインプロヴァイズなどの即興演奏のこと

(そういう意味では替え歌やパロディは一種の「歩留り」芸)
合唱中にアドリブは禁止ですね?
時間外でも(”適応者”には風呂とトイレ以外に時間外など無いんだが)、譜面通り簡単な童謡とかしか演奏できない人に「アドリブでセッションしたいから君も自由に返してよ?」言っても、彼らは困惑するだけなんです(そんなこと適応人生で只の一度も無いんです)。

”適応者”はモダンJAZZを生涯理解することが”できません”(そこには生涯フロイト『心理学』を理解できない構造も被ってます)、何故ってモダンJAZZの見せ場は「フリーの即興パート(インプロヴァイゼーション)」だからです。
”適応者”が最も苦手とするのは(苦手どころか譜面以外の自由な発言禁止)「アドリブの個人的意見」なのですから、JAZZファンが熱狂するフリーパートで”適応者”はシーンっと静かになります(ある意味これがコミュニケーション障害の正体です)。←ですから”適応者”参加のJAZZイベントは全てナンチャッテJAZZと相場が決まっている(JAZZコードが譜面化されたそれっぽく聞こえるテーマ優先楽曲のこと)
・”彼ら”の側が言う適応障害とは「頼むから譜面どおりに繰り返してよ(決まったことには”合わせて”よ)自分の意見とか考えることもやめて」という勝手な願いみたいなものです。

”適応者”の世界とは「あのカラオケで歌詞の字幕の色が変わりながら流れていく様を追いかけてそのまま歌う」ようなものなんです。
※だから”適応者”は簡単な歌謡曲やアイドルや演歌しか楽しむことができない(ある意味一緒に”同じように”歌えないものは脳が認知すらできない《ヒップホップやEDMは”いっしょに踊れるもの”》)。


●私が時々、『共同幻想』崩壊を音楽の流行などから分析証明しているのはそういう事です
(『共同幻想』全盛期には国民的大歌手というのがいて、紅白歌合戦の視聴率が7割を超えた《現代から評価すれば恥ずかしいほど単純な歌謡曲に過ぎません》)
(※現代で言えば、Kポップを聴くのは《プロデューサーが英国人だったり常に例外はあるが》DQN”適応者”の若者だけみたいなハマり方があるってのも同様論議。)

仮にあなたが”非適応者”として自分の意見を誰かに伝えようと思ったとします。
(言えばその瞬間からあなたはシンガーソングライターだ)
この時の孤立感は、カラオケボックスで流行歌を歌う仲間達の嬌声との比較で考えればどれほどの覚悟でいるべきかわかりますよね?
まさかその時、ストリートで演奏するあなたが街の聴衆に「カラオケボックスの嬌声」を求めていたら(絶対不可能なことですよね)とんでも勘違いが起きます。
嫌われているとかそういう話とか”次元が異なるんです”(それでいんです、それが普通なんです)。
シンガーソングライターの時点であなたはカラオケで歌うことと(否定は違うかもしれないが)根本的に異なることをやろうとしているのであって、「カラオケボックスの嬌声」が無いから被害感があるなんてことなれば、トンデモ勘違いになることわかりますよね?

自分の意見を認識可能な”非適応者”と(意見を認識するんだからそら何か言いたくなる)、
自分の意見を自覚すらできなくなってる”適応者”とでは、「場(空間)の次元が異なる」んです。

”非適応者”が”適応者”と接触した場合、”非適応者”が”適応の仮面(自分の意見を言わない偽装)”で調子を合わせない限り、ほぼほぼ”適応者”の能力的問題から「必ずコミュニケーションの調子悪くなります」。
かといって、「それはコミュニケーション障害だから、全ての”非適応者”は今から自分の意見を捨てて”適応の仮面”を被るのが解決だ」←なんてことなったらトンデモだろ?
●そもそも”非適応者”の存在は、来るべき”個性化”の時代に向けて社会進化的に派生してきたもので、既に比較多数なんですぜ?←既に60%超えたかもしれない
(推計だと現代の”適応者”は35%前後しか残存していない←もう30%まで落ちたかも《下記、事紅白歌合戦的には3割切ったかも》)
https://kagewari.seesaa.net/article/501978391.html

つまり「コミュニケーション障害」だとか見当違いで悩んでいる人の実像は、
社会が”非適応個性派”の時代に切り替わった事に気が付かず、
今でも”適応社会”が全てなんだと錯覚している症状だということになるんです←参考上記URL記事

(仮にそれがノスタルジーやトラウマやホームシックなどの『退行』現象の場合、時制が子供時代のそれに戻りますから=”現代より適応社会が強かった時代”であり、現代社会をその時代と誤認する症状が出てもおかしくない。)



posted by kagewari at 16:48 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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