代表例から、「パワハラ・モラハラ・セクハラ」あたりをベースにしますか。
非常に重要なポイントなどで以下記事参照マスト
なぜ近代までの『共同幻想』社会は「女性差別史観」とワンセットだったのか?(1)
https://kagewari.seesaa.net/article/501878022.html
なぜ近代までの『共同幻想』社会は「女性差別史観」とワンセットだったのか?(2)
https://kagewari.seesaa.net/article/501889314.html
文明の進歩により『共同幻想』社会が自然崩壊するのは社会学における社会進化論そのままで(民主主義の成立にも産業革命ジェントリー階級の台頭が関係している)、特に女性や子供の権利回復が行われる中で、近代までの『共同幻想』の多くが”ハラスメント”として違法化されます。
厳しい躾や体罰はパワハラ・モラハラへ、村社会の性対象斡旋や女性差別史観の中で慣習化していた様々の習俗がセクハラへ。
■大事なことは『共同幻想』崩壊時代は世代間闘争とも言われますが、
(古くは、フランクシナトラ世代VSビートルズ以降世代)
『共同幻想』”適応者”人格とは、言うに及ばず保守的人格です。
根本は『宗教』であり、宗教において先祖信仰が無いことはほぼ皆無です。
(そもそも亡くなった人の死を弔うことが宗教の始まりみたいなものだ)
「世代が違うから違法になった」=「先祖は全員犯罪者だった」
しかも、自分に『共同幻想』適応道徳を躾けたのはこの世代であり(状況によってはひと世代ぐらい個別性や地域差があっても不思議ではない)、時代が違うんだから現代は違法だって事は道徳として認識されないだけでなく、むしろ倫理的反発させ発生してもおかしくない。
↓
・以前都会からの転居を推進している地方都市の首長が
「転居される方は、都会風をふかさないよう注意してください」との政令出して大問題になったが、この意図は「時代は違うんだから、今都会では、海外では」のような論議はこの村でしないでくれって意味であり、地域の『共同幻想』は(そういう時代は知っているが)「あたかもそれを道徳や倫理であるかのように地元に押し付けないでくれ」を意味する。
■若い人はピンとこないかもしれないけれど、
「世代が違うから違法になった」=「先祖は全員犯罪者だった」
あのさ、これマジにやった国がある。
中国共産党「文化大革命」
(実際の狙いは共産党に都合の悪い知的階層を始末することだったんだけどさ)
子供が共産党に親を告発して、地域でリンチにかけるなどが横行することになった。
※こういうことに保守派が怒らないワケが無いのであり、
●考えてみれば(道徳哲学では無く)市井の道徳感ってのは、三つ子の魂じゃないけれど”家幻想”内部の躾で決まっているもので(親が権威の代表という構造)、この躾ってのが現代で言えばパワハラ・モラハラの区別が付きにくい代物になりつつあります。
本来親子関係に言うほど代用案は無く(所詮反抗期に解除されるので)近未来でも”家幻想”的運営は行われ続けると推定されるけど(親が子供の権威者として振る舞うこと)、
道徳倫理観に至る背景も、基本エディプスなのだから、体罰禁止すると道徳や倫理感が子供から失われるとかの話では無い(親子における性愛関係が育児環境で前後する事はあると思うが、、)。
↑
但し、上記からわかることは「時代の変遷により社会的にこれからはハラスメントだから」と定義つけられても、それが道徳倫理的解釈に認識されることは無い。
(※もっとわかりやすく言えば、「増加する外国人に配慮する」みたいな感覚に留まる)
”家幻想”を経由して、小中学時代に”教師の権威”が発生する場合「戦後自虐史観」などのような教育で道徳倫理が形成されることはあるけれど(確かにメディアにも一定の権威はあるかも知れないが)、この教育現場にも「モラハラ・パワハラ」へのコンプライアンス意識は高くなるので、道徳倫理観も歩留り的になる(時代に応じて中身が時々入れ替わる)ことは予測の範囲内になる。
ここまでは旧世代の話ね、
●つまり現代的には、子供時代から「政治意識」ってのかな?(子供が大人っぽくなる)
公共と政治などを社会契約説的に理解する児童は、『共同幻想』道徳倫理(”いい悪い論”のことだよ)とは違う形で”常識化”すると思うけれど、時代によってまた変化するかもしれない事項なので、「一本筋の通った」ような『共同幻想』的道徳倫理感になるとか起きないだろう。
※順次入れ替え可能な道徳倫理って、言語として矛盾するからだ(笑
※言うまでもなく、保守政治思想には(哲学で言えば構造主義のこと)特に慣習法的な知見には『共同幻想』特有の当事者が知る以上の知見があるという解釈もあるので、変化することの無い伝統文化には反面教師で固有の権威性が派生する。
↑
また道徳的な人ってのはまた地味が違っていて(公共性の中身が政治的に変遷するのだとしても上位概念の公共性は普遍でしょ?)”再選択者”にも見られるように、自立性の強さと信念は等価だから(主義主張の無い自立ってのはこれ日本語崩壊やん)、この場合で言えば公共性のような”普遍的上位概念”を知る子供は『共同幻想』とも無関係に道徳的である。←これさ、昔のいい意味の「あたまのいい子」の事だよ。
●「現代の”ハラスメントガー”ってのは随分いい悪い論で語られてないか」って?
勿論、その一部は世代間論争だから『反抗期』の延長であって、
旧来の『共同幻想』道徳倫理が反転したものです。だから感情的になることも目立つ、
モンスターペアレンツの学校や教師に対するカスハラみたいなのが最近問題になっているが、
これも一種『反抗期』的でしょ?
(抗議の口調がほぼ、反抗期の子供が親に文句言ってる調子である)
(モンスター=エスカレート=反動形成=コンプレックス→「モンスターペアレンツの人格は現代的社会性を欠き、大人では無い」)
つまり、これも世代的というか過渡期に起きていると思う。
<<<まとめるとさ、>>>
・「旧世代」は現代的ハラスメントを「仕方がなく従う事だと」と注意しても、彼らはそれを根本的に悪い事だとは思えない(極端に言えば親を犯罪者呼ばわりすることになる)
・現行世代でも感情的にハラスメントガーに騒ぐ部分は反動的であり、これ多分『反抗期』の延長戦のような世代間闘争に過ぎない(こちらも過渡期)
・新世代は、子供時代から政治意識としての常識になるだろうけど、この意識は旧世代の『共同幻想』道徳論のようなものにはならない(道徳意識弱いって意味じゃないぞ、”いい悪い”とかじゃなくて”自立する信念”みたいなものに置き換わるので、強度に個人差はあるけど相対的に弱くなるとかでは無い)。←なんてのかな、新世代には「三つ子の魂など無い」って話が台頭するかもねってさ、
<セクハラに関して補足>
欧州フェミなんかの動きから逆読みすれば
早晩「街で見ず知らずに女性に声をかけるナンパは性犯罪となる可能性がある(或いは迷惑防止条例に加えられるなど)」何故なら”可能なら当日での性交渉も”と期待されてる行動はほとんど強制性交目的と変わらないからだ(その日に何が判断できるのって)。
(※そんなバカなと思う人は、「駅前での客引きが次々と条例違反になったことを思い出して欲しい」←一体何が違うのかって話さ。ホスト店へのガサや行政指導はその前触れみたいなものですよ。)
タグ:『共同幻想』
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