さて、今回は「男女の性差による(或いは進化に仕組まれた背景による)推考です」。
文化人類学や社会学ではほとんど論じられていないテーマだと思うし(これ本来専門は生物学)、根拠となるエビデンスも弱いので(俺に生理学的な知見があるでなし)、あくまでも常識的・習俗的観察からの推論です。
<話としては面白いと思うんだけど、どこぞの定説とか参考文献があるとかではないのでご理解くださいな。心理学がどこまで関係しているのかも微妙な話になると思う。>
はい、勿論R20指定となりますから青少年はここでご退場下さい
(少し行間開けます)
■哺乳類として種族保存を前提としたDNAのプログラムは
オスが性交可能な”状態”ならないとこれ絶対不可能なワケです。
しかし、メスは繁殖期であれば(何かオスのように形態が変化するような)特別な”状態”と関係無く種族保存が可能です。
ダーウィンの社会進化論は現代では批判的意見も多く見られますが、少なくとも種族保存時の適者生存をオスの繁殖期闘争に負ってるのは事実ですね(ゴリラで言えば身体の大きな強い個体が残る方がいい)。
哺乳類探しまくれば、例外種もいるのかも知れませんが少なくとも多くの霊長類ではそうなってます。つまり、「メスはオスを争わせる状態を演出し、煽られたオス共が闘争を始める」←これがワイルドな仕組みの典型例です。
人類ヒト科の場合(これという繁殖期を持たず、365日オスを刺激するため)女性が体形的に極端な性差を表現することで「既にオス(男性)を日常茶飯事挑発する環境を作る役割をDNAに負わされている」のは事実で(まさかチンパンジーのように性器がどうとか無いから)、性の商品化どころか価値論的に「少なくともオス(男性)が一歩間違えば死ぬかもしれない闘争にかきたてられる高価値な存在」として君臨します。
↑
<それが『共同幻想』適応社会でどうまとめらるのかの前に>
↓
この人類ヒト科種族保存環境は、現代の「恋愛幻想」の習俗にも直接的影響与えています。
(「恋愛幻想」も幻滅したか論は、ひとます脇に置いて)
●どういうところかって、簡単で
男性は交際中に、どこで女性が許可しても”可能な状態だ”←あたかもこれ常識になってる
女性は交際中に、どこで将来的な承認も無理と宣告してもよい←単純によくある男性がフラれた状態。
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意味わからない人います?
男性は女性と違って、仮に女性に性的アプローチされても”状態として無理だから”などと言った場合、”あまりにも想定外であるため”女性の受けるショックは男性がフラれた状態どころの話では無く(女性が断る場合なら、また今度とかもう少し先の話みたいなごまかしもききますが)、ほぼそこで交際そのものが終わりを意味します(あり得ないことだから)。←ここに逆説的に西洋におけるDVが多発する理由も示唆されている。単純な話ですが、DVって「嫌いならどうして性交したいの?」素朴に思いませんか?
■しかし前述の構造「男性側がその段で無理だと言い出すことがあまりにも想定外である件」を前提とすると、「そこで性交できないと終わりだ」という男性心理から(こういう表現すると各方面からお叱り多数だと思いますが)是が非でもここで”状態として可能にするために何でもする”動機形成が行われた結果(そらやらかしてることは大矛盾なんですが)、西洋ではDVが多発しているんです(女性読者の方にはにわかに理解できないと思いますが、DVは男性にとってある種のバイアグラなんですよ:狙いは「女性の性交承認拒否不安」から逃れるため)。
キリスト教の影響とか言うとまた各方面からお叱り多数だと思いますが、エディプスコンプレックスが(去勢恐怖とも言います)強烈に出る傾向がある西洋には(フロイト時代かな)射精恐怖という症例が存在しており、女性にはにわかに信じ難い心理で男性が勝手に追い詰められる現象があるんです。
<話は戻って>
今回のテーマ「女性差別史観」の論議だっていうのに、あたかも生物学的には女性が男性社会にマウント取ってるように見えますよね?
女性に選択権はありませんが、自然界では実際それに近いのだと思います。
(女性であるという理由だけで、男性達を闘争させることも可能なのですから)
■さて、ここで集団で社会を構成しよう、ルールを作ろうという部族が登場した時
オス(男性)を無制限な自由市場で無駄に争わせるのは社会の不利益になりますね(オスに怪我人続出するような闘争が、しかも繁殖期が無くそれが365日続いたらどうなります?)。
権威者は「もっと平和的合理的な方法で優劣を決するルールを決めようとする筈です」
【=権威者が承認権を持ち、勝者に女性を斡旋する】←『共同幻想』社会の誕生です。
これも各方面からお叱り多数だと思いますが、
「女性差別史観」ってのは、女性が男性社会にマウント取ってる進化の結果から、そこにルールを導入する過程で発生してしまう現象とも言える(そうしないと男性達の日常茶飯事の闘争で社会運営どころの話では無くなってしまうため)。
注:人類がようやく言語を発明したぐらいの原始時代レベルの話ですからね。
「女性に決定権を持たせて、自由意志の確認でいいじゃないか?」←と思う方いるでしょう。
そこには更に厄介な問題が関係してくるのです、
昔はヒトの寿命が30代なんて時代もあって、女性の性デビューは(イランだと現代でも12歳)14歳15歳からです。この時代の賢者は偶然長寿で生き残れた長者であり、社会の命運を14歳の子供の自由意志に委ねるかって、ほぼほぼ無理でしょう(義務教育すら存在しないってのに)。
且つ、古代から女性は出産と育児に多忙で(卑弥呼は神官というか結婚するのかさえわからない祈祷師なんです)、当時の政治は=戦争だったことが推察されることから、政治的権威は男性社会が担っていたと考えられる。
そんな歴史的経緯から、『共同幻想』社会と「女性差別史観」はワンセットになった
<つづく>
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