■「え?適応すればいんじゃないの」というご意見あると思いますが、
(”適応社会”が崩壊の一途《いっと》であるだけでなく)
この話になるとまた長くなるんですが、
端的に言えば、
近代の村社会で言えば、「逆らえば生きていけないぞ《村八分》」と「言う通り従えば性対象も与えよう」のワンセットで(これも設定による強迫構造です)『共同幻想』適応の合理性も説明できますが、
現代社会において『共同幻想』社会村は過疎化の一途で、オルタナサブカル系都市文明が比較にならない経済のパイ(食い扶持)を持ってますから「『共同幻想』の論理に従わないとお前」って(いやいや都会に行く方がいい暮らしができてしまう)、
●効果が及ぶのは”共同体意識のある仲間内に限られるんです”(これが所謂”崩れ”DQN化とイジメ)。
●「逆らえば生きていけないぞ《村八分で殺害するぞ》」がしょっぱくなったのが”イジメ”と言えばいいかな。
(その仮想共同体を抜ければどうでもいい話になる《赤の他人にイジメはできない》→裏でこそこそ悪口ぐらいしかできない《イジメ対象者が過疎ってる地方捨て都会に行った場合、それも単なる負け惜しみでしかない》)
ここでも話が符合します
当該人物が「第一自分は依存的であり単独行動の自信が無い」場合、自己都合で地元共同体仲間内の間でしか生きられないと思い込んでしまい→”イジメ”に矮小化された筈の話が相対的に「逆らえば生きていけないぞ《村八分》」の脅威レベルへ復活しますね。
(ある意味イジメ被害感の感度ってのは大きな個人差が出てくるんです。誰もが「何すんだバカヤロー喧嘩売ってんのかコラ」言えるワケでは無い。)
↑
これは相対的に起きているのであって(「第一自分は依存的であり単独行動の自信が無い」事による)、どこぞの『共同幻想』が現代でも近代並みにえげつないというものではありません。むしろ古の残酷風習なるものがしょっぱくなっている分、当事者にも構造や仕組みがわかり難くなってるんじゃないかな(うっかり「どうしてなのか?」自分で考えることを忘れちまう)。
<ということで、戻ります。>
■「第一自分は依存的であり単独行動の自信が無い」←これに対抗する思春期『反抗期』の原動力は?
(大人水準の性欲覚醒ですね?)
だから、”性の嫌悪”が関わると厄介なことになる。
自立した大人になる劇的欲求の原動力になる自己の性欲を「抑圧」してしまうからです。
《話を伝統的なモデルに落とし込むと》
マザコンやファザコンありますね?
「親を聖人か何かと思ってたら(或いはそう思えと強要されていたら)、知らんところでえげつない性行為しとったんか」←この落胆が許容できない
●自動的に性行為なるものを汚れたもののように否定する意識が連動するのわかります?(←思春期『反抗期』少女の「お父さん汚い」悪評の起源はここ)→それがさ、自分の性欲にも影響するワケだよ(自己の性に対する嫌悪に波及する)
↑
これも相対論で、聖人化が先か落胆した時の落差のギャップがでかいのか、はたまた当該個人の子供時代の倫理観が個性的なのか、自身の何かのコンプレックスが相対的に波及したのか、何かのエピソード記憶がトラウマ的に展開したものか、集落の風習などが(極端な保守派だとか)誤解を助長しただとか、、、そこは人の数だけ組み合わせがあると思いますが(個別具体論の謎解きにはあんまり意味無い)、
”自己の性欲否定”していいことあるワケ無いでしょ?そりゃ生存の否定に近い
※この構造持ってると、どんなコンプレックスネタにも食いつけるようになってしまうのよ。
↓
そこで語られる「象徴としての美人ガー」には、かくかくしかじか様々な意図が投影されていきます
(たぶんね、ここで登場する”美人”なる単語はエロスではなくヴィーナス《アフロディーテ》のイメージなんじゃないかしらね。しかしエロスはアフロディーテの子供だぜ?ww)
<追記>”性の嫌悪”その反対は?「自己肯定感のある主体性」です
(それを”大人っぽい”とか《青少年の場合》”大人びた”という場合もあるでしょう)
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