そのままですが、女性の権利も子供の権利も近世近代以降社会が豊かになる過程で拡大したもので、産業革命以降に獲得されていくと考えるのがわかりいいかと思います(女性の権利獲得には産婦人科と言う医療整備を抜きに語れない《それ以前は出産による死亡例も続出していたからです:権利を語る以前の問題というか社会が生命すら保証できなかった→「60年代ウーマンリブのピル解禁の意味を考えればわかりやすい」》)。
■『共同幻想』適応社会側が自ら率先して「改めたのではありません」
【大事なことですが、『共同幻想』社会の構造基本道徳は保守であり、救世主の復活でもない限り既存の価値観を変える権限者が存在しないんです(変化が可能なのはせいぜいが末端各論での政治判断まで)】←意味わかりますよね?「誰か聖書やコーランを書き換えた人いますか?」(日本の場合何らの血縁的根拠もなく「実は私が天皇です」と言った人いますか?)
↑
リベラリズムの元祖は「フランス革命」ですが(正確には「フランス内戦」、カソリック保守派と革新系リベラリスト間の武力紛争)、(神の降臨では無く)武力により一部の概念を撤回させたものです。
※勿論『共同幻想』論における女性差別史観や子供の人権無視も「社会が豊かになった現在地から見ればそうみえるもの」であって、近代以前の男社会は真っ先に戦地に赴き死亡するなど(そもそも生存が保証されていないので人権の概念を語ることが空論だった)どっちもどっちの話で『共同幻想』論に悪性めいた概念があったという話ではありません。
【但し話をわかりやすくする上で《都度古代人になって考えましょうとか無理があるから》現代から見れば「女性差別史観・子供差別史観だった」と理解するのが早いってこと《悪性を定義しているのでは無い》】
■前記事伝統宗教の理解に推論した
人類ヒト科が地球上で生き続けられるか絶滅するかの正念場に登場したのが伝統宗教であり、産業革命などで庶民の生活が豊かになった社会を「前提としておりません」から(まさか公衆の面前で宗教の坊さんが一般庶民知識人に論駁されるとかあり得ないのであり)、実際の話「近代化の始まり」から役目を終えようとしてるのであり、先進国において伝統宗教が世俗化(リベラル側に妥協)するのは自然現象です。
●凄くわかりやすい例ですが
ですからイスラム原理主義を現代で実現しようとすると、女性の権利は保証されませんね?
(『共同幻想』を原理主義的に復活させると、おおよそ先進国とはいえない国になります。)
<<<ですからね、再三『共同幻想』論で説明しているように>>>
■『共同幻想』崩壊の流れの中で、「それは法律違反だから」と、女性解放や子供の権利条約などが進んでいますが、【共同幻想の論理が変わったのではありません】(現代に”そうしろ”と求められ『共同幻想』側が屈服してるだけです)。
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たまに実家に帰省し(そこではまだまだ昭和モードの『共同幻想』バリバリだった場合)
「ねえ〇子、あなた仕事もいいけどいつ結婚するの?」
「だからね、お母さんそれは今セクハラだからそういうのやめてくれる?」
「何言ってるのよ、あなたのこと心配してるだけじゃない」
(現代の世相に押され渋々折れているだけで、悪いことだとは思っていないのです《適応系人格は、上位権威の許可なく、個人の判断で教義を変更することが許されていない:自分に対する管理者権限が無いんです:先祖の墓で詫びないといけなくなるんです=彼らを(墓の中の先祖)信仰上悪人とは呼べない》)
■現代でも『共同幻想』”適応者”の常識は(彼らも自覚無く無意識に)女性差別的であり、子供差別的なんです。←こういう表現はアレかと思いますが、システム上「仕方がない」んです。
(世俗的に法律に触れないように渋々憂慮はするが、”適応社会”のシステム設計は女性差別や子供差別を前提にプログラムされてます。)
リベラリズムなどの反対運動や社会的告発などの抵抗と、(安全保障のように)均衡する形でバランスしているだけですから(また”適応者”には個人に管理者権限が無いのでそれ以上の対応は構造的に不可能なんです《旧来の教義を個人で悪いとか解釈変更することは許されていない:先祖に顔向けできない》)、「こちらからも何も言わないでいると、”女性差別的であったり子供差別的発想”にのまれます(彼らは布教活動《同調圧力》を諦めたのではありません)」
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ある意味この状態が、各世帯の”家幻想”で勃発し
これが近代以降の思春期『反抗期』で常態化してるワケ。
(流石に現代の若者世代になると親世代も世俗化という歩留り階層ですから、その対立構造も緩くなっている。逆に「昭和」の反抗期が激しかった理由→差し詰め世代間闘争は「宗教内戦」の様相を呈した。)
「女なんだから四大などいかなくてもいい」←昭和では日常的に聞かれた台詞です
私が各記事で展開している『共同幻想』論における”仲間は誰でもOK”暗黙のルールだとか(関連に恋愛幻想インセンティブゲームなど)、言うまでも無く女性差別史観を前提にしてますが、女性差別史観的じゃなければ『共同幻想』論として嘘なんです(『共同幻想』適応論は女性差別的じゃなければ論理が成り立たないんだから)。
●もっと極端に言えば「女性差別的内容を前提にしない『共同幻想』適応論はパチモンだ」ってことです。
日本の場合、紫式部じゃないけれど古来より欧米のような女性差別はないという社会論もありますが《それは間違いではないにせよ:日本には奴隷文化が無い》、古代から近代までは、「女性と言うだけで若くして死亡するかもしれない《当時の出産リスクは現代の比では無い》現実」を受け入れたり説明する方法として女性差別史観を「仕方がないことだよね」的に考える《神はどうしてそうお創りになったのか=教義》自然背景があったワケ。
でー以下に繋がるワケさ
↓
※勿論『共同幻想』論における女性差別史観や子供の人権無視も「社会が豊かになった現在地から見ればそうみえるもの」であって、近代以前の男社会は真っ先に戦地に赴き死亡するなど(そもそも生存が保証されていないので人権の概念を語ることが空論だった)どっちもどっちの話で『共同幻想』論に悪性めいた概念があったという話ではありません。
【但し話をわかりやすくする上で《都度古代人になって考えましょうとか無理があるから》現代から見れば「女性差別史観・子供差別史観だった」と理解するのが早いってこと《悪性を定義しているのでは無い》】
■厳密に言えば『共同幻想』とは、人の人権なんて悠長なことを言っていられない時代を《神はどうしてそうお創りになったのかと》説明する方便だったのであり、【システム上”人権などという概念が含まれていたらオカシイ”んです(無視してこその『共同幻想』である:”無常”を説明してこそ宗教である)】←こういう表現はアレかと思いますがその構造上「どうしてもそうなってしまうワケで仕方がない」んです。
※現代の再選択保守は違いますよ(実は『単独者』:陰謀論に出てくる戦争屋ネオコンでは無くて、そのままの社会学的意味のネオ・コンサバティブ《新保守》)
”再選択者”は各人が「保守とはなんぞや」解釈する人達なので「伝統文化と人権」とかバリバリに考えますから、(一見”適応者”に似た感じの人達ですが”再選択者”は水と油ほど違うのであり)そこを混同するとトンデモ勘違いになっちまいますから(構造上伝統保守派と再選択者はその意味で対立関係になる場合もある《トランプ支持派が『共和党』内で闘争になってる背景を考えればわかる筈》)。
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