https://kagewari.seesaa.net/article/501543628.html
「この街の印象(イメージ)も随分変わった」
なんてことをよく耳にしますが、大概行きつけの店が退店したりそのビルが取り壊されたりして、時系列を追えば自然に移り変わってるだけなんですが(その背景含め圧倒的情報量には変化が無いにも関わらず)、何故”違和感”が残るのでしょうか。
そら、その人にとって「この街と言えばあの店があり」ってのがイメージだったからです。
するってーと、現実認知において幾つかのフラグで(その周辺は薄ぼんやりした背景)象徴化されたイメージとして空間を認識していたことになります。
■「現実をそのまま現実として認知するなどほとんどあり得ない」
大概の現実認知は、その人物の自我に符合するフラグや象徴化記号で要約されたというか、ひとまとめにした印象で認識にしているに過ぎず、鍵になる構造物や店舗などが変化すると「ガラッと何もかもが変化したかのような」軽い現実感の喪失を感じることになります。
それほど印象付ける鍵がイメージを構成する上で重要だからです。
だとするなら余計に、現実空間そのままの世界に私たちは生きているのか?
「自分で印象化した世界(ほぼVR)をあたかもリアルな現実と取り違えているだけなのではないか?」なんてことも言えるのであり、逆に言えば「自我の認識の変化により世界全体が変化する」事になります。
●「何をしたところでこの現実は変わらない」←「いやいやオマエがな!」という事です
変わらないのはその人物の認識に過ぎず、リアルな現実世界の方ではありません。
(実際の話、現実は刻々となにがしか変化しているのですから)
むしろ変わらないなんて事が言い切れる方がどうかしてるんです。
保守論で言えば、「強い意志を持って守らない限り従前の環境や空間はむしろ変化してしまう」のであり、特別意識していなければ、現実空間はつらつらと変化していきます。
↑
イマイチどういうことかわからない?
綺麗なお部屋を保守するには、強い意志を持って常に掃除や整理整頓を続けなければならない。
あっという間に埃まみれの汚部屋になりますよって事さ。
自分の認識がさもリアルな現実を反映していると思ったら大間違いで、
各人の自我構造に符合するヴァーチャルリアリティみたいな世界に暮らしているんですよ。
(気合入れて、それを限りなく”そこにそのままにある現実と符合させたい”なる方向性も不可能ではないと思いますが、そら簡単なものでは無いと思いますぜ《風景画も美術的俯瞰や構造認識みたいなんが無いと描けないからです》)
要約するなら「人にとっての現実は自分の脳内世界にある」←とも言えるだろう
【心理学テキスト「Why not」の最新記事】
- 現実認知のあれこれ「長くなるけどリアル論..
- 現実認知のあれこれ「長くなるけどリアル論..
- 不安や恐怖も不満も伝染する「アジテーショ..
- 「人の関心事項はどこまで本音・本心と言え..
- 「人の関心事項はどこまで本音・本心と言え..
- 「人の関心事項はどこまで本音・本心と言え..
- ネット界隈で戦ってる人が=所謂巷で言うと..
- いじめ被害者がこころを病んでしまう理由(..
- 「政治家の話」と「対人関係の『心理学』」..
- 「政治家の話」と「対人関係の『心理学』」..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性シリー..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(5)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(4)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(3)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(2)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(1)..
- 前回に引き続き「近代の女性差別史観と、男..
- ”性の嫌悪”と「アダムとイブ」
- どうも社会学の社会進化論わかっていないひ..
- 「孤独」と「不安」は時々混同される