個性化論のつづき（前回末尾より）

前回の、ここ引き継ぎます

何か新しい事思いつくだとか、アイデアがとかになると、
「それを思いつく以前の自分と、思いついてる自分は別の人格とまで言わないが」
少なくとも思いつく前の自分が怠けていたのではない。
　↓
●だとしたら
「思いつける筈なのに、それ以前はどうして思いつけてないのか？」
（言えば外部からの刺激やヒントとかもあるだろうけど）
　↑
はい、ここで何がわかるのかってさ
思いつける筈なのにって事が、思いついたことにより証明されたのだとしたら、
個性化により人格が変遷することは、より本来の姿を表現していることになる。
（変化というより本来の姿を求めているだけかも知れない）
これ屁理屈じゃないぞ、いやいや自然現象がそうでしょ
（成長するとは予めDNAに設計されている本来の大人の姿を実現する事だ）

【その反対に『共同幻想』チェーンブロック同一人物とは”あるべき姿を”求め固定する強迫】

　↑
■時に”意識高い系”の歩留り偽装系な母親がよく言いますね
「この子の可能性を伸ばしてやりたい」
（泥棒でも？《冗談は横に置いて置きますか》）
冒頭前記事末尾からの引用にあるように、これを達成後の時刻から過去を観測する立ち位置になると「可能性では無く、本来最初からできた筈のこと」になります。
（中二病的に言えば「ついに完全体に進化したか」とかね）
本来の姿を知らない第三者が未来を観測すれば”複数の可能性のひとつ”かも知れませんが、
思いついた後から観測すると”本来の姿”だったことになる。
（なので「あの時はどうして思いつけなかったのか、後から考えてもワカラナイ」のだよ《現時刻から観測すると思いつけていなかった時の自分が不自然な状態と認識される》）

個性化というのは「そういうことだから（アイデェンティティーの達成）」
保守派の「日本を取り戻す」に類似したモチベーションになります。


＜これに対して『共同幻想』チェーンブロック同一人物”あるある”ネタに＞
■事件などがあった時に必ず登場する「元同級生」へのインタビュー
「そんなことする人じゃ無かった」
●はたまた不良少年事件における加害少年母親の言葉
「ほんとうはやさしい子なんです」
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さーて、この違いは何だね（歩留りの個性化なら犯行後が本来の姿って事になるが、）

言うまでも無く、
「歩留りの個性化」は自主性により自己責任を担保した”歩み”だが
「悪い友達論《不良グループ『共同幻想』へ宗旨替え適応》、はたまた絶望からの『退行化』論」ってのは（そんなことする子じゃないとか、ほんとうはこんな人で語られてる本質には「普通の人間はそんなことしない」という合理性判定が被ってる）全てが”強迫的”とは言わないが、自らの意思ににも関係無く「あられもない方向に人格が変化しただけ感がやたら強い」って現象だよね。

●個人の主体性をベースにしていりゃ（全員人類ヒト科の個体だから）「いうほどおかしなことする筈は無い」（＝歩留りの保守性、『単独者』は言うほど殊更変わったことしない論）、
「自由なネコは、ネコのやるようなことを自由にやるだけなのさ」、

●対して犯罪のボーダー（自分の生活環境である法による支配を自分で壊しているので本来論理矛盾《泥棒にとっても自分の生活環境の治安は大事である》）超えるようなトンチキな人格に変遷するには、何らかの外部的強迫や、自ら論理矛盾する選択でもしなけりゃ「そんな人になることは通常不可能」なワケで（米『民主党』リベラル左派のイカレタ連中が”犯罪者全員無罪”とか言い出した根拠だが「それは別の意味でトンデモ勘違い」である）、この場合は「どうしてそうなった」が論議になる。
※ご理解いただけるだろうか、後者は圧倒的に”適応系”人格がやらかす一種の錯誤行為だ。
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何故なら冒頭に戻るけど
■時に”意識高い系”の歩留り偽装系な母親がよく言いますね
「この子の可能性を伸ばしてやりたい」
（泥棒でも？《冗談は横に置いて置きますか》）
個人の主体性をベースにした、”自分の本来の姿を取り戻す”アイデェンティティーの追及って試行錯誤に（人類ヒト科の合理性を逸脱した）泥棒になる選択は通常あり得ないからさ。
（※繰り返すが、個人の主体性をベースにした”個性化”は、豊かな先進国社会を大前提としているので、社会秩序は自然環境並みに保護しようと考える「歩留りの保守性」があって自然だから。←これは社会心理上”そうなる”《非合理的選択者は刑務所だったり極刑で亡くなってしまうため》）

＜するとこういう論議も出てくるだろう「野性としての暴力は？」＞
●動物行動学的にさ
捕食獣の行動は暴力じゃネーし（イヌやネコ飼えばわかる）
オス同士の闘争（ニンゲンも重犯罪の多くはほぼ全員男性）、これは繁殖期限定のバカ騒ぎであり（個体としても喜んでいるように見えず遺伝子の罰ゲーム風なので、”ネコ飼い”は去勢手術を人権侵害と思わないほど）、人類ヒト科異色の進化（年中無休の繁殖期へ進化）にしても、まさか（哺乳類の能力超えており）それが全部繁殖行動のための欲求なワケ無いだろさ（広義の性欲・狭義の性欲論《どう考えても8割9割は広義の文明化生存欲求であり＝広義展開用の性欲》）

※ギリシャ神話的にもエロスは「神の世界へ上昇する意思」だぜ《広義の性欲がベースだよ》
（だからフロイトのデストルドーは”死の衝動”と訳された）

●マチズモ（男性誇示）擁護するワケでは無いが、DNA的男性体形などの素養は（今回の話で言えばさ”伸ばすべき個性のひとつ”となるので）男性DNA才能のひとつであり、【これも一部から批判囂々だと思うけど、、、】その暴力は文明化関連の「治安維持や戦争のためにある」と見ることもできる。
※勿論この合理性は『共同幻想』論と同様に近代までの話な（現代の戦争に性差のハンデはほとんど無いから）

戦術論的に、軍隊や警察のファイヤパワー（核兵器も含む）と比較して徒党を組んだにしろ犯罪集団の火器がそれを超えることはほとんど不可能であり「常識的な判断能力があれば人類ヒト科が犯罪のボーダー超えることは無い《単なるバカでしかない》」。
（それを超える場合は犯罪ではなく”革命”と呼ぶ）
※同時にだけど、法による支配や社会契約説的に「犯罪者は罰する」ことになっており（我々はほぼ全てそういう社会の末裔）”事情はどうあれだ”（情状酌量はあるが）犯罪のボーダー超えたものを無罪にするようなトンチキは”お前が犯罪者だ”（また犯罪のボーダーを超えた意思を無視することも人権侵害である《そいつの実存否定になるからさ：社会にはそいつを堂々と罰する義務がある》）。

リバタリアン的に社会契約説を否定する論議もあるけどさ
「それは自給自足社会を構築してから言え」
（※ある意味リバタリアン思想の最先端は、現代のミニマリストだと思う）

■『個性化』ってのはさ（”本来の姿”ってのを”潜在能力”と言い換えてもいいよ）
生物の法則として（普通は厳しい環境や生存競争の中で寿命を迎える前に亡くなる）、
先進国などという異例の豊かさを実現した極めて限定的な状況で（ネコで言えば「幸運にも理想的な”ネコ飼い”に保護された」みたいなもんさ）、ガッツリ生存したらどういう生体になるのかしらって遺伝子設計の完成形を「人格レベルでも追及してみた」というものでしょ。

※あんまし仏教哲学の話はやりたかないが、「悟りを開き仏になるまで何度も輪廻を繰り返す」って話の設定被せていえば、「本来の姿を求めている」って解釈もあながち外れてないだろ？