というお話で、話の中でこの専務か社長は貧乏からの叩き上げであり、大変な苦労人の上、運転手の子供であってもという背景が語られる。
つまりダウンタウンから邸宅を見上げている男の妄想は「トンデモ勘違い」であり、
(どうせいいとこの生れで学歴も高くコネでいい生活をして俺達を見下しているに違いないと”設定”したものが動機になっている)
全体通して「バカなのか」みたいな様相を体していくんだが、
■仮にあなたにコンプレックスがあるなら「必ずそうなるから」
(構造的に誰でもそうなることになってる)
前回の説明読んでいただければ自ずとわかることだと思うけれど、
https://kagewari.seesaa.net/article/500673378.html
「かくかくしかじかコンプレックスがあるのだから、何をしても俺はダメなんだ」という設定がある場合、
これ自動的にその裏に
「このコンプレックスさえなければ、何から何までうまくいくに違いない」という設定が自動生成されちゃうワケ(ロジカルの必然)。
<もうちょいわかりやすく言えば>
「俺にもあんな美しい妻がいたらどんなに幸せか、モテない俺は何をしてもダメなんだ」という設定がある場合、自動的に
「俺があの美しい妻を手に入れれば何でもうまくいく筈なのに」という裏設定が自動生成されます。
↑
自動生成される裏設定は「特に何も考えることなく、勝手にそうなる」の。
(たとえばさ、躁鬱状態ってのもそんな感じに説明できるワケ=ロジックは同一)
言うまでもなくだけどさ、その誰だかしらない美しい妻の世帯の実像など知る筈も無く(表には見せていないが借金あるとか夫の浮気だとか何があるのかなんてわからないじゃん)、←幸福に決まってるってのは、だから俺はダメを導くための単なる設定なので、それほど考えたものではないのだよ。
●極論するとだな、
コンプレックスってのは(始まりが不安だったり嫉妬だったり謎のプライドだったり多種多様な要素が複合し)「何々だから、俺は何をやってもダメなんだ」というダメなんだ結論を得るためのロジックなワケ。前段部分は辻褄さえあれば何でもよくて、当事者にキャッチーなネタが(自信の無い特徴など)そのための設定として選ばれるのさ。
そのことの始まりのコレ《不安だったり嫉妬だったり謎のプライドだったり多種多様な要素》、一次動機を止めさせたり躊躇させたり、実際にうまくいかない状況が先にあったりして、「どうしてなのか」を説明しなくちゃいけない状況なんだわ(解決しなければ「退屈したら死ぬ病」が迫ってくる《欲求の代謝ができずに発狂すること》)、すわ「反動形成」『退行化』”その前に”、とりあえず現状を固定して(コンプレックスが原因だを設定することにより諦めたのでは無い)ってな事なのね。
コンプレックスのまま留まっていれば、反動形成による欲求の肥大化までには至らない。
(以下は試論で、心理学界などでどこまで論議されているのかわからない話になるけれど)
■自分の欲求が肥大化するのではなくて、肥大化する欲求イメージで”成功者の話が盛られる”状態までで止まるって感じかな。
※コンプレックスならどこにでも転がってます
私にもありました(すっかり忘れていたのだが若い頃はサル耳気にしていたし)、PCで英語キーボード使いになったのも(話を耳にしてカッコいいと思った瞬間からキーボードが日本語なのが気になって仕方が無くなるとかさ)コンプレックス現象の一種なのかもしれない(別にその程度のことで《面白い事はあっても》困ることは無いのでそのままでいいと思ってっるけど《この場合適当に個性解釈してる》)
これが趣味性展開すると「プチ『昇華』」ってことかも知らん
(面白がることができる範囲の強迫性←「いつでも拘りって言えるじゃん」w)
■話戻って、これも少したとえは変になるけど、
(それに対して)
『退行化』に至る「反動形成」は設定も不要に「俺はダメなんだからが主語になる水準」と言えばいいかな、不良DQN堕としの典型例だと「勉強もできない落ちこぼれで家もロクでもない俺は《もう一生ダメなんだから》」→ゴゴゴゴと欲求が(冷蔵庫のプリンの恨みは10倍返しの法則で)、欲求そのものが見かけ上肥大化する(双極のミニマル思想「三回ご飯食えたらそれでいいじゃん」の正反対)
『退行化』は児童化や幼児化なので、子供のヒーローキャラクター自転車みたいにバイク改造しちゃうのさ(車の場合も何かの戦隊ものですかみたいな)。
だいたいが、普通に目的地に移動できればいい話なのに、爆音で暴走しないと満足しない自然な欲求とかこの世に無いから《どんだけ急ぎの用があるんだよって西部警察か》(笑
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