(超自我の考えはフロイトと少し違うところあるかもしれないのでお断りしておきます)
そのプロセスは、動物行動学から入るのが早い
渡り鳥の”渡り”などは『共同幻想』論の理解にもっともわかりやすいぐらいで(「そろそろ北に向かうよ」「だよね」「そうだよね」)、
人類ヒト科も動物ですから原初的な構造と導入は同じです。
そもそも赤ん坊は言語をペラペラ話せませんので、余計に原理も同じって事です。
■母鳥でも母親でもいいですが、
道徳の原型構造は「危険回避のモジュール」です。
「そこはダメ!!」←言葉無くても伝えられますね?
(大声で鳴くとか、くちばしでビシッとやるとか《人類人かなら”コラッ””ピシッ”》)
これ覚えないと子供は死にますから、体罰禁止もクソもありません、
伝わらないと意味無いですね。
で、赤ん坊やひな鳥の認知能力は不十分ですから、
当初何をダメかと定義するのは母親や母鳥であって、ひな鳥や幼児が自立的にこれを運用するのはその後の話です。
※最初期に導入されるのは「うわ《何か知らないけど》ダメなこと!!ジャジャジャジャーん《by.ベートーベン》」からなんだわ(そもももひな鳥や赤ん坊がどうやって個別の概念を認知するねん→そもそも言葉もまだ知らんわ)
↑
●つまりね「”普遍的道徳など無い”構造上の根拠そのままです」
何がダメなのかは、後から経験や知見で入ってくるもので(極論”偶然”)、
《極論”道徳野”とは何がダメなのかの中身は定まっておらず、構造のコアは”…はダメで悪!””…はよいから善!”のような「順法精神の枠組みだけ」みたいなもので、守るべき法律はその都度変更する→何を守ればいいのか定まっていない》
↓
「何がダメ(悪いことだ)」の定義は(群れで生活していれば類似するけど:『共同幻想』論)、生存すら不安な貧しい時ほど親の言葉に大注目しますが(幼児の根源的不安とどうしてもその生存を親に依存している件)、
経済的に豊かで、自由で安全な環境の場合、その情報の重要度はかなりランダムになります(道徳性も個体差が大きくなるってこと)。
※例外:宗教『共同幻想』文化圏の場合は、”親が伝導役”を兼ねる場合が圧倒的多数であるため、「いい悪い」の定義の戒律的部分は親からガッツリ導入される。←大人になって改宗するなんざことを考えればそのプロセスにまでエディプス・ハードルに対する『反抗』(言えばプロテスト《protest》)が必要なこともわかると思う(エディプスが改宗に対する「抑止力」になってんだわ)。
↑
※この点(たとえば日本人らしさのような)文化的特性は前段の自由でランダムな状況でも、日本で暮らしていれば日常に多く接するのはサブカル系日本文化であって(他国の文化に比べれば圧倒的)、ランダムであっても多くは日本文化にインスパイアされる(音楽同様に文化習慣は『興奮』を伴わないので”パクリ”ではない:”『共同幻想』適応”では無いの意←ある程度大人になる過程で”道徳野”とはまた別に”慣習”や”知見”として導入される《概念は慣習的『共同幻想』だけどね》:その導入ルートが”権威性による同調圧力によるものでは無い”ため、”慣習や知見”は『反抗期』のように特別何かに対峙することなく、新しい知見や哲学的志向など「こうかもしれない、違うかも知れない」など変更や解釈はその都度自由。「文化や慣習をいいとか悪いって普通言わないでしょ?」)
<<<上記の”慣習や知見”に対し>>>
■「道徳系の構造」の場合(《自分を超える権威を担保とするため》変更や再解釈が容易では無いため)、一歩間違えばむちゃくちゃ誤解や錯覚も起きるだけでなく、その錯覚や誤解が自我構造的に固定化する。
<つづく>
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