男は退屈より電気ショックを選ぶ:研究結果
https://wired.jp/2014/07/07/men-would-rather-give-themselves-electric-shocks/
<一部引用、要約箇所有り>
ハーヴァード大学とヴァージニア大学のチームが『Science』誌に掲載した研究では、200人あまりを対象に、11のさまざまな実験が行われたが、基本的にはすべての実験が、何もない部屋で、何もせずに6〜15分間過ごさせるという単純な方法で行われた。
<中略>
次に研究チームは、独りで座って「思考」させられた人々が、何らかの刺激を求めるために、どこまでのことをするかを調べた。一部の被験者には軽い電気ショックを与え、「この電気ショックを避けるためならお金(5ドル)を払ってもいいと思うか」と質問した。ほとんどの被験者は払ってもいいと答えた。
その後被験者は、「希望する場合はさきほどの電気ショックを使ってもよい」と告げられてから15分間ひとりで何もない部屋に入れられた。すると、男性被験者の67%(18名中12名)が、ひとりで過ごす退屈さを避けるために、最低1回の電気ショックを自らに与えた。また女性被験者も、1/4(24名中6名)が自らに電気ショックを施した(平均は1.47回。なお、中には15分間に190回もの電気ショックを与えた男性被験者も1名いたが、この被験者のデータは平均から除外されている)。
「15分間ひとりで考えごとをするというのは、多くの被験者が、『お金を払ってでも避けたい』と事前に言っていた電気ショックを自らに与えてしまうほどに嫌悪感を覚える行為のようだ」
15分の退屈にも耐えられず、
■退屈(欲求不満)を回避し、『興奮』による”快感代謝”を獲得するためなら
「自傷行為は有力な選択肢だ」
これが人類ヒト科の有する自我の行為選択基準だってことです。
サンプル的に(総数は200ですが)数は少ないですが、実験の主催大学と「圧倒的な比率」から、「退屈したら死ぬ病」が確実に存在することがほぼ証明されてます。
(※電気ショック選択しなかった人は、刺激が何もなくても退屈せずに何か面白い事考える能力があると考えるのが妥当でしょう《女性の電気ショック率が低いのは出産含め女性のが様々な耐性が男性より強いという見解もあり、30分継続すれば類似の結果となったかもしれない》、もう一点は男性特有の攻撃性や暴力性だ《凶悪犯の大半が男性である:酒乱率的にもそうじゃやないかしら》→後述の「じっとしていられない」にも被るかもしれない。などなど男女の偏差はある程度補完できる。)
↑
皮肉なことに、座禅において警策棒でバシーンと叩かれることは「実は退屈で苦しむ修行僧を《電気ショックと同等と考えた場合》苦痛エンタメで助けている」のであり(集中力切れてるよと《指導者は退屈を見抜いている》)、
心理学的に言えば、叩いてくれないと退屈不快に耐えられず座禅を続けられないってことです。
●ペットやら小さい子供に
「どうしてじっとしていられないの」なーんて台詞がありますが、
欲求不満を抱えたままじっとしていたら人類ヒト科は
【欲求不満のストレスに耐えられず発狂するんです《余裕で非合理的選択を行い始める》】
(それが5分なのか15分なのか、20分から30分ここに個人差や能力差はあることが推定されますが、《サンプルのDATA偏差が圧倒的ですから》「ま、程度の差ですよ」《仕組みは同じであると》→だから誰しも通勤電車が嫌いなんです)
※逆説的に言えば人類ヒト科は四六時中「次何をしようか」に関心を向けている→だから矢継ぎ早にイベントが連続するゲームがこれほどまでにエンタメとして普及してるんです(人類ヒト科の脳は覚醒時、ゲームプレイ中と変わらない思考や判断を無数に繰り返していることも類推される《これを睡眠継続のため”やってる感”だけで代行するのが『夢』》)。
<<<類似するものに「集中力が維持できない」ってありますが>>>
前述座禅の話のここ→(集中力切れてるよと《指導者は退屈を見抜いている》)
その修行で、自分の煩悩の向き合うのか何してるのか知りませんが、
指示された思考の型にハマれる人はいんです(”適応症”として知られる『自意識』を「抑圧」することに馴れている人は《経験的に『自意識』は多くの知見を持つこともできませんから》最初から退屈も過少だという類推も成り立つ)、自由なアイデア豊富で次から次とやること思いつく能動性高い自我の場合5分と耐えられないかも知れません(だから現代の飛行機の座席には動画などを楽しむためのモニターが付いているのさ《じっと座っていることは誰にとっても苦痛だからだ》)。
↑
つまりここで『共同幻想』が言ってる集中力とは、本質的な集中力のことでは無く「権威の指示に従う集中力のことです」
(じっとしていられないことは何ら問題では無い《組織的に何かを強制する側にとっては別の意味で問題かも知れませんが。》)
↓
「じっとしていられない性質だから」←これポジティブな意味でも使いますよね、
(マメな人なんてのもこの族だと思います)
■てなワケで、人類ヒト科普遍の慢性持病「退屈したら死ぬ病」でした
実際に拷問の一種、「真っ暗な独房への監禁」は、だいたいにおいて精神の変調を起こす。
自ら集中力を維持する厳しい筋トレ課題などを命じ代謝し続けることで《セルフ修行により》発狂を回避できるという説がもっぱらだが《映画のシナリオだと「パピヨン」や「ターミネーター2」》。
↓
この回避法が『認知行動療法』そのものだってのはわかりますね。→筋トレなんてものはさ「前向きでポジティブな自傷行為みたいなものでしょww《ハードな負荷をかけることで筋繊維に傷をつけることで、その修復時により筋繊維を太くするのが筋トレですから「痛みを伴わない水準では効果が薄い」》」
少し話逸れますが、「アルコールで酔うのが好きな人」ってのが全般として「抑圧」傾向あるのじゃないのかって仮説の根拠に(”適応『枷』”がガッツリハマっており薬物で外さないと『自意識』を解放できない)、一滴も飲めないのに酒飲みと楽しく会話できる人ってのが「(「抑圧」傾向の薄い自由人で)常に面白いこと考えていて、ドーパミンを自在に分泌できる自我だから」という推定もある(この件は単に論理的にそうである可能性であって実験等のエビデンスはありません)。
●ここにも被りますね、巷で伝わる「鬱になりやすい人の傾向都市伝説」→”真面目な人”
(それを自我の『枷』独房傾向と言うのはアレ過ぎに思いますが:本来の真面目な人って言葉の意味は『共同幻想』社会バリバリ時代からの言葉ですから「真面目に『共同幻想』社会同調圧力に合わせる人《=型にハマった人》」だったのでしょう。そして『共同幻想』崩壊後の現代では別の意味になっているかもしれません。)
タグ:快・不快原則
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