2023年06月06日

既に近現代の「結婚制度」や「恋愛幻想」が形骸化(崩壊終わってる)している件

<話の趣旨からして勿論サイドバーコンテンツに出しておきます>

『共同幻想』ほぼ崩壊後の社会において、当時の常識や慣習は「ほとんど”社会的偽装適応”や”お付き合い”に近い残存」の状況であり、概念のコアとなる思想や構造は骨抜きにされ形骸化している。(現存している制度的慣習的なものは”ほぼほぼ偽装適応”なのだと言っていい)

■都度リベラル派が法的にもここ改正してきたのだが、
相続めぐる民法改正やら子供の権利拡大(=親権の制限)、男女平等法などなど
『共同幻想』権威がその権力の裏付けとして牛耳ってきた「結婚制度」や「恋愛幻想」の監督権限のほとんどが現代では違法となってます。→これを(表向きのワードは)「自由化」と呼びます

嫡男総取りの跡目襲名による大家族主義は崩壊し、離婚も普通に合法であり(そこに中絶も含まれる)、姦通罪(場合によると死刑)などは消滅し、男女雇用機会均等法により女性を所得的に奴隷階級に留め置く制度も消滅。
現代社会では保育園待機児童問題に明らかなように、「育児放棄ともとれる対応も”積極的に”推進されており(家督権威下で”家の伝統としきたりで育てる”とか消滅):なんなら生まれた直後からずっと成人するまでエスカレーター全寮式名門校により社会の側で育てましょうか?」、『非婚・晩婚』時代への中間点にはDINKSという子孫を残す事を否定する夫婦の社会現象も起きました(結婚制度の『共同幻想』的意味合いの根源の否定:昔の人から言えば「じゃあ何のために結婚すんの」)。

古代は(異教徒は殺せ級の時代)絶対権威であった宗教権威の前で誓った結婚ですが(暗にその誓いを破るなら死ね)、御存知サブカル国家日本ではキリスト教徒でも無いものが「欧米風でカッコいいから」と結婚式に神父を呼んでという(どんだけキリスト教を侮蔑しているのか知りませんが)、あり得ないショーを展開し、哀れなDQN世帯は子供にキラキラネームを付けると(封建時代や名付け親ゴッドファーザーなどの伝統権威と比較してみな?:本来は信者後継者の意味が大きいので爺ちゃんの名前を引き継いだりしたのさ)、
 ↑
■古代から近代初期までの『共同幻想』運営者から言えば
「こんなもの結婚制度と呼べない代物」です。
(それっぽいショーを面白がってやっているだけ→既に”もう終わってるんです”)
本家本元から言えば、
現代の結婚制度は”それっぽいことしてるだけで既に全部事実婚”なんです。
(なので俺は、先進国の結婚は《なんでもフランス参考じゃないが》事実婚をベースにするのが自然と考えており、リベラル左派の同性婚などの動きが”バカみたいなことだ”と思ってる《どうしてそれほどまで宗教権威のお墨付きが欲しいのかと:てか戒律的に無理じゃん=宗教権威への挑戦・挑発・抵抗なんでしょ?》)


※また欧米における本来の「恋愛幻想」とは、必ず父親に紹介しその交際は父親の許可のもと行われる正式なものを前提としており、それに対しGHQが持ち込んだ前衛左派の「自由恋愛」とはその段階で”これからは非公式なものを是とする”を意図しており(事実婚的に言えば、「恋愛幻想」改め「恋愛事実」《性交の自由》)、この段階で「恋愛幻想」も終わっとるんです(GHQの主たる狙いは”性交の自由”《権威の交際許認可権はく奪》にあった)。
※皇室まで憲法解釈に逆らえず(婚姻の決定は事後報告でよい)親は反対であったが本人の自由を尊重しましたね(K.K.問題)。GHQの思惑(日本伝統の国体破壊:本来の「自由恋愛」導入の狙いはここだったのではないか)ドンピシャ。
 ↑
大事なことなので補足しとくけどさ、サブカル大国日本の場合、
恋愛に自由は無かったのかって、あったに決まってるじゃん。
「長男の結婚話(家督の跡目争い)に絡めなければ何をしてもよい」(非公式=個人的)
上方にしろ江戸にしろ(男女比構成で《しかも奉公などに出された次男坊以降多数》”遊び人”の原型)元から非婚決まってるシングルが多数都市人口を構成しており、新地や吉原などの絢爛たるサブカルに至っていたのであり、GHQ様に憲法改正いただかなくても庶民の世界には昔から自由恋愛の概念はあったし禁じられてもいなかった。
※茶屋には昔から売春茶屋が存在し(男娼もいた)、宿場町の茶娘は(昭和のコンパニオンじゃないが)売春で客を引くことも前提だったりした。売春と恋愛は大きく違うのだが売春心理を可能とする前提に”GHQの性交の自由”などを置くことで文化人類学的な研究の余地はあると思う。
(事実、近松の「曽根崎心中」は、当時上方で「恋の手本」と謳われた”遊女”の物語だ)


てなワケでー
■既に全ての婚姻が実質”事実婚”になっており
個人の選択である
(社会的裏付けの無いものである《許認可権など無いし》社会は関係者では無い)
だから血縁でない第三者へも自由に相続を認める民法改正も必要なんです(現在のような法的遺言書みたいな書式を必要としないものへの改正)←勿論その解釈として(不動産を除く金融資産への)相続税100%国が総取りなどの論議も出てくるでしょう(相続による”家制度”が終わった件として)。
現代社会のその後を考える場合、子供はその個性化選択の実存(縁起)によるものとなり(誰の血統とかでは無く)、「一義的に母親の子供」をベースにしていくだろうと推定している(これ生物学的にも自然界では定説だ)。

この辺の事実関係をまず抑えないと、何の論議をするにも、話があっち方向によれていってしまう(その都度今回の話を頭からやらないといけないのも非生産的なので書いておいたとさ)。

<ほんのオマケ資料>「シングルマザー時代のイメージ」
下記記事参照
https://kagewari.seesaa.net/article/499630550.html



posted by kagewari at 21:43 | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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