2023年03月26日

「友人」論の延長に、現代「歩留り」時代の”恋愛観”は成立する(と思う《確証は無い》)

【大事な事なので最初に言っておくが】
異性関係が成立するとか、恋愛関係に至るって意味では無いから。
(厳密に言えばそもそも「恋愛」ってのは、”適応者”が『単独者』の大立ち回りを見てそう錯覚したもので、文字通りの恋愛がこの世にあるのかって言えば”そのつもりになる人はたくさんいるだろけど”、正確に言えば”無い”←と心理学的には思う)

異性関係も視野に入る交差が起きるのか?ってまでの話だ。
《そこから先はプライバシーなので心理学には無関係》

先日書いた「友人」論に出てくるけど
素朴な「友人」論(特別心理学話でもないかもだが)
https://kagewari.seesaa.net/article/498510227.html
その補足記事にもあるように
個別の対人関係が殊更重要な筈はない(大事なのは予測性と理解にある)
https://kagewari.seesaa.net/article/498635116.html

つまり親和性の本質は「予測性と理解」にあるのだから(バカでもわかると思うけど「誰だか知らない人に親近感感じる人はおらんだろ」→見知らぬ人物でも親近感が派生するのは趣味の見解が同じであることが何らかの状況でわかるなどで「考えが理解できる、予測できる」場合だ)、
個性化が進むほど(深度の段階分、それより浅い段階階層をほぼ全て理解と予測できる)より多くの母集団に親和性を持つことになる(懐の深い人などと表現されるアレだ)。
※昔の『共同幻想』時代における年配者の位置づけもこれに類似する

さらに深度が類似すれば、(深度が違うと存在を誤解され続けることにもなる《その誤解レベルも予測が付くから必ずしも不快では無いが》)誤解無く存在を発見されることになるので(言えば深度が違うと別人かと思われていることになるのだから)初めて人との出会いが成立する。
うんで、この蓋然性は自分が拘っている趣味性などの個性化分岐によるんだから「自分が自分であることの実存証明のひとつ」になるじゃん。相手が異性であれば(それが異性関係に発展するのかは別だが)希少性という点から自動的に価値が高くなる。
■つまり個性化時代の恋愛観はどの辺から成立するのかって「自分の個性化をどこまで追求するのか」って部分なんだわ(あなた次第ってことね)。
 ↑
●何も難しい話ではなくて、
「同好会レベルで楽しみたい人」「愛好家レベルで楽しみたい人」「プロレベルで楽しみたい人」「何かに生涯賭ける人」←深度が違ってくるじゃん(選択回数分指数関数的に個性化分岐が無限大化するので、深度が深いほど個性化・唯一性は高まる《更により浅い前段レベルの階層全体に予測と理解が及ぶ》)、到達レベルが同じにならないと(深度の深い上位のものが深度の浅い下位のものを発見できるが、下位のものが上位を発見することができない《下位のものは上位と出会えない》)出会いが成立しないので(同時にこれその出会いの唯一性も深度に比例する)、「単純にどこまで個性化するの」って個人の選択の話だよ。


<オマケ、ちょっと話逸れるけど>
■だから論理矛盾(何言ってるのかわからない状態のこと)があると構造的に孤立を選択することになります(孤立は『共同幻想』社会の専門用語:『単独者』社会では孤立の概念が成立しない)。
1)論理矛盾は個性化では無いし(合理的な自己決定や個性化選択もしていない)
2)同化を前提とする『共同幻想』社会に論理矛盾はありえない
「それが個性であれば、孤立じゃないが(個性化は選択しておらず)、かといって(矛盾なく整理されている)既成概念に同化するのでもないからだ」→無意識に「構造的孤立を志向してることになる」
 ↑
時に、『共同幻想』適応系人格が「コミュ障」などと揶揄するするのはこのケースが多いと推測できる
解決策は簡単で、
「論理矛盾をやめればいいだけです(能力的な問題はどこにもありません)」


●論理矛盾が何故起きるって、『自意識』の志向と無意識下の設定(「強迫心理」)が決定的に矛盾しているからです。
(典型例は『自意識』は合理的に”快感代謝”を求めているのに、脳は”不快代謝”を要求しているなど。←当然自我の主導権は『自意識』のが上位なので、論理矛盾に気が付けば《ネタバレ》簡単に「強迫設定は解除される」んですが、ここで自我防衛が働いて「何故かネタバレに激怒しながら反論してしまう」)
 ↑
●どうして自我防衛が起きるのかって、無意識であっても「強迫心理」は超自我に紐ついており(正義感などを考える時の用例にそのエピソード記憶が当て込まれてる)、「強迫心理」の蓋を開けてネタバレする行為そのものに”倫理的な反発”が出ちゃうのね。
※道徳的なフラグに不快体験が紐つくとかありえないと思うでしょ?
 ↓
はい、どうしてなのかというと、
正義感にもイロイロだろ?「誰それや、こういうことは悪い!!!」これも道徳のジャンルのひとつだよね。悪いと思ったエピソード記憶が幼児期の不快体験などである場合、
「きみきみ、誰それや、こういうことは悪い!って判断が随分乱暴で幼児的なので、自由に意思決定できなくなってますよ」と介入したとしましょうか?
自動的に(用例となっている)過去の不快体験を「嘘だって言ってるんですか!!!」←こういう角度から怒りの反論に転じるワケだよ。

うんでさ、更に「強迫心理」が力を持つのは?『退行化』してるからだよね?
『退行化』をキープする最善策は?「大人の一次欲求をスムーズに動機形成されちゃうこと」だよね(ちなみに認知行動療法はここを重視してるよね)。
大人の一次欲求をことごとく失敗させる方法は?→「いっそ構造的に孤立してしまえばいいのさ」
※絶妙に利害が一致する形で《困ったことに》自我は謎の均衡状態を維持可能なんだよ。
(無意識に対人関係悪化の方向に追い込まれるなんてこともある《放っておいても不安=対人不信が高まる構造だからね》)

親和性とは全く意味違うんだけどさ(強迫下の人格は自分の構造的自我選択を自覚できないから)、「強迫心理」系自我を理解と予測できるのは『心理学』の知見あるものだけになるのさ。
繰り返すけど親和性とは全く意味違うよ(むしろ自我防衛で毎日毎日罵詈雑言浴びせられたりするから《はた目から見れば最強に関係悪化しているのと同じ》)。
少なくとも、関係の継続性ってのかな、
やり取りを延々続けられるのは『心理学』の知見があるものだけってことさ(何か自慢してるのでは無いぞ《そして俺はド・Mでも無いw》心理学的に分析するとそうなるってだけの話)。
 ↓
■なんせフロイト心理学は『単独者』人格にしか理解できない学問なので(自我のリミッターで先に進めなくなる)、現代社会が『単独者』人格1割に到達しようかって状況《ついこないだまで5%行くかどうかってレベルだったからね》はいろんな意味で好材料だと思うよ(たぶんこの点も社会変遷過渡期を表してるんじゃないかな《究極近未来の『単独者』社会で、母数が何割までいくのかわからないけど》)。前段の話に戻るけどさ
「深度の深いところから深度の浅いところを発見理解できるが、浅いところから深いところを発見理解することはできない《個性化深度浅いものは深い人と出会えない》」
※分類も違うのであまり参考にはならないが臨床系の推定を分析すると「強迫心理」系人格は”多くて5%”前後なので、既に『単独者』のが多いことになります。

深度の深い『単独者』(「強迫心理」人格に対しても予測と理解を持つ可能性保有者)が増えるってことだから<その『単独者』増加と「強迫心理」系自我の増加は”社会変化の同じベクトルで起きているので”:相互補完関係では無いが”同じ線上の話”なんだわ>。
※「強迫心理」は「しめしめ構造的孤立で生涯こいつを強迫できるぜ」とか思ってんのかもしれないけど(無意識が口語調に語るとか無いけどねww)、残念でした(はいはいはい論理矛盾人格の人かって即断する)『単独者』社会の到来も同時並行で進行中ですよって話。

時代変遷の中、「強迫心理」自我が激増する状況も長くは続かないってことです。
(社会的ネタバレ環境が進行していく)
「昭和」と比べたら、驚くべき速度で時代は進歩しているから。
(保守リベラル系としては、ちょっと早すぎないかってぐらいの勢いだと思う)



posted by kagewari at 18:08 | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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