2023年03月19日

個別の対人関係が殊更重要な筈はない(大事なのは予測性と理解にある)

この話は以下の「友人」論記事を参照した上で読んでいただきたい。
素朴な「友人」論(特別心理学話でもないかもだが)
https://kagewari.seesaa.net/article/498510227.html

そもそも社会で今何が起きているのかってことも、
(マクロ経済視点の社会心理ってことになるが)
まさか、個人が統計調査みたいなフィールドワークを繰り返すなんてことは通常できませんから、世相を読むじゃないけど、現代社会に対する理解や予測性によって把握することになる。
 ↑
ズバリ個々の対人関係など何の意味も無い←統計学上のサンプル母数にもならん
(個別各論にも意味は無いし、知人の話はNGです)

何と言っても一番めんどくさいのは、
事、個別各論の対人関係なんてことになると、統計上「あってはならない偏差がある」からだ。
考えるまでも無く、常に当事者のひとりが「自分自身であること」さ。
(それはお前の話で、社会全般を語る上では偏向し過ぎるってのだよ)
過去記事に書いたけれど、
俺は副業の営業で圧倒的多数の対人調査を行った同様の経験があるが、これを心理学記事のエビデンスに使ったことはありません(何故って偏向してしまうからです)。
半ば個人営業に近い部門なので、ブランディングとして顧客母数の9割以上が「最低でも歩留まり以上」階層となるため、社会心理を語るエビデンスにならんのだよ(しかもその過半数が『単独者』予備軍状態で)。←これは俺が『単独者』だからであって(よもやま話するにも俺が振る話は『単独者』的素養を引き出す結果になってしまう)、

てなわけで、個人的体験から社会心理全体を語るのはナンセンスなのさ
(逆説的に「現代歩留り階層心理」は俺の営業体験が参考にはなるけどね《と・わ・い・え、それも「現代歩留り調査です」と断ったものでは無いのであくまで参考値に過ぎないが》)

■なので学問としての理解無しに社会心理は語れない
(そういう情報を提供する機能こそアカデミズムの役割でしょ)
言論の内容はまず横に置いて置いて、
それが学説として論文なり学会での発表なり、多数の研究者や統計DATAなどのエビデンスによって「一定の客観情報として高い価値を持つ」からです。
更にその学会の政治事情や背景を知っていれば、ベクトルかかった話の裏もある程度予測できる。

俺が参考にしているのは、心理学は当然だけど(これがまたどちらかいえばミクロ経済学みたいな学問だから)、岸田教授のフロイト心理学を補足する『共同幻想』論からの、社会学だ、哲学の構造主義だ、ローレンツの動物行動学だ、そのまんまケインズ他の経済学だって話になる。
ここも複数の学問で話を付き合わせているのは効果的だと思ってる。
 ↓
その根拠がこれ「12人の陪審員による議決」

立場の違う人間が12方向から同じ結論に至って(多数決で決めることもあると思うけどさ)、初めて一定の事実関係が認定される。
●え?俺が記事リクなんかで個人で対応してるじゃんって?
(君君どこを読んでいるのかね)
そもそも俺は個人的意見を全く言って無いから(聞かれれば答えられるけど、俺の個人的意見は全く別だったりする→「俺には全然関係ない話なので”勝手にすれば?”」など
あくまで心理学系サイト管理人として、フロイト・岸田・哲学界・社会学・生物学・経済学、、、、突き合わせて、統計などエビデンスそえて答えてるのであって(俺がそう言ってるワケじゃないから)。
在野のプロとして「持てる知見を総動員してるだけ」です。

つまり、個人的な対人関係がどうしたこうしたに殊更重要なことは無く(まあどうでもいいことですよ)、何かを論議する場合(つまり無意識領域の組み立ては)、客観的な知見や裏付け無しに語っていいものではないって事さ。


<<オマケで、皮肉な話をひとつ>>

昭和のホームドラマなんかだと(ちょうど『共同幻想』劣化が目立ってきたころです)
反抗期の親子喧嘩などのシーンで
「オヤジは古いんだよ!」
「何を言ってんだ、世間の常識を見ろ」
「なにせが世間だ、自分の言葉でしゃべれよオヤジィ!」

 ↑
なーんてのがよくありましたけど、
”適応者”の父親に自分の意見を言えなんていう恫喝も随分ですが(自分の意見が無いから”適応者”やれてるんだから)、父親の言う”世間の常識”論は彼の立ち位置から言えば「最も誠実な意見」なんですよ。
『共同幻想』ってのは(どうしてなのか本質知らなくてもいいので《食えない時代は誰でも大学行く暇があるなんて無いから》)集合知として”こういうことなんだ”だけ知っておけば、広く大衆にある程度の知見が共有されるってシステムなのであり、彼は自分の知る最大の英知を答えてるワケで、、
 ↓
「え?自分の意見?頭痒いから風呂入ろうかと思って」←これでいいのか少年!!
とかなのさ(笑

《つまるところ、”適応者”に自分の意見を言えなんてのは、限りなく”イジメ”です。←だってそんなものあったら”適応人格がやれるワケ無いんだから”》
このドラマのオヤジの本音をサルベージするなら
「俺がそうやって本音を「抑圧」して哀しい”適応者”として生きてきたから、お前が偉そうに自分の意見だかなんだか知らないけど、言えてるんだろ?人身御供みたいなことやってる俺に対するリスペクトは無いのか」ってことだよね。→「その能力(本音を認識)がなあるなら、俺の意見をお前がサルベージしろよ」って。
「言ってみろよ、俺はどういう意見の持主なんだ?」
(こう展開すると、この親子喧嘩のシーンはちったー建設的になる《ドラマとしては親子紛争シーンが欲しいだけなので、脚本家も役者がアドリブでそんな展開されたら大迷惑でしょうけれどねww》)



posted by kagewari at 03:45 | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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