そうとう怒っている。オリンピックの結果もそっちのけで、彼は今、選手会会長の仕事に邁進してるのだが、前にも一度このBLOGで触れたとおり、古田君はめったに本気にならない男で(必死とは別、自分の思うところを前面に出して「どうなんだいったい」とやるかやらないかって事)、その古田君をオーナー会議とやらが完全に怒らせた。
自らプロ野球改革試案を持ち朝日新聞のコラム(8/26)に記事が掲載される現役選手は後にも先にも彼ひとりだろう。
オーナーサイドの誰があれだけの論説を新聞に書けるのか(ナベツネは別よ、本職がブン屋なんだから)。ダンマリ決め込む宮内は恥かしくないのか?宮内の発言こそ、ナベツネ退場の今こそ最重要なのに、ギャーギャーウルサイ近鉄サイドに反して宮内の発言は慎重(ほとんど何も言わない)で逆に「何かあるんだろうな」とうかがわせる。
まるで談合の、この12球団の体質が現状の結果を招いたのだが、彼らはこの国が自由で民主主義である事を忘れたらしい。『オーナー会議は特権階級のサロンでは無い。』
非常にシンプルな集団心理が動いている。観客動員と収益を考えなければならない時に、銀行の合併の真似事やって何をしてるつもりなのか?球団は大企業というより偉大な少数の選手とファンによって大きな存在なのであって、オーナーが何の貢献をしてきたのいうのか?正力じゃないがそれは『プロ野球のオーナーである事』それに尽きる。日本に過去普及していなかった野球というスポーツのオーナーになること自体が貢献だった。別所さんの時代には巨人軍の選手ですら電車の一般車両で移動してデーゲームやって、、。ここまで築き上げた伝統ってのがある。この国民的なスポーツ(ある意味アメリカのスポーツだからこそ、日本の戦後を意味するスポーツだった)の球団を保持する事に社会的な意味もあった。
で「合併合併、不退転の決意」意味がわからん。
どこから見ても古田君の発言には分がある、彼は一年間の凍結を提案しているので「オープンにその内容の開示を求めているのであって、絶対反対のシュプレヒコールをあげているのではない」。これを拒絶するって事は「話をオープンにできないから」に他ならないからだ。
選手ではない会長としての古田君は、日本を代表する名捕手としての顔より手強いかもしれない。
ちょっと面白くなってきた、近鉄は株主代表訴訟に耐えられるだけの理論武装が出来ていないと思う。(ほんとの合併理由を開示できないのではないか?)
彼らは甘く見ている、選手会の幹部は全員各チームの主力で大資産家でもある事を。
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