2023年02月16日

面白い着想なので、「不動産で見る『共同幻想』の崩壊」(3)

【いつものことですが、過激な表見極端な暴言など(或いは副業の行く末が怪しくなる表現まで)話をわかりやすくするため意図的に使用されておりますが”ブラックジョーク”の範囲とご理解ください】
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※といってもこの話(後にも先にもこの1回だけと思われる「不動産ブログ業界関係で新宿近郊某区の商工会か何かの集まり」で講演やったことがある)大人数の前で《内容の半分ぐらいかな》話したことありますが《商工会なので参加者は主として中小企業や自営業者さんだったと思いますが》、「会場大ウケだった」ということも付記しておきます。

■『共同幻想』崩壊、これをただ放置すれば(=”家幻想”の崩壊ですから)一族の歴史というものも断絶します。先代から店舗営業権を相続してきた自営業者などには(引き継いできた農地がグズグズに不動産開発転用からの売却などモザイク状に消失していく様などを重ね)後継者問題含めて忸怩たる思いと言うか洒落では済まされないものもあったのでは無いでしょうか。これが『単独者』社会の到来とともに”再選択者”という確信犯的理解者を獲得する事になるので(”幻想では無く”文化伝統とは何かを考える主体的後継選択者)どこかのターンで有意なものほど残り続けることになりますが、『単独者』社会の到来は「明日はどっちだ」並みにまだいつの話しなのかわからんのです。

※しかもその総体である”郷土”を守るため、欧米列強帝国主義時代に先祖たちが命を賭して守ろうとしたものが戦後この有様であると(演出は米軍GHQ)。「”恋愛幻想”で恋人ガー」←これが『共同幻想』本来の趣旨であったと言えますか?前回書きましたが近代においては多数の人権侵害や女性差別史観をやってでも継承しようとした”何か”だったものがガタガタと崩れた。←文明化と世俗化は世界の普遍的法則ですけどね。→で、ぐるっと回って崩壊後に”再選択者”が(歴史家のように)これをサルベージして有意なものは復興されていくんだけど(勿論名の通りの『単独者』達は自由に《伝統継承では無く》独自に個性化していく)。


<話は戻って>
事はそれだけに終わりません「現代の離婚率概算40%」が待ってます
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●その前に、女性差別史観批判、60年代女性解放運動からのキャリアウーマン時代に遡りましょうか。(勿論この時代も過渡期の現象です)
この話になる前に、もう一段昭和の愛人時代に遡ることになります。
「パパさんなる人物が、愛人のホステスにマンションを買ってあげた」←これが結婚は無理だがそれに準する関係の証明みたいな事になってましたね。
(このストーリーの暗示は、離婚時などに「《協議離婚なので慰謝料とかそういう話は無いが》マンションの権利は君がもっていきなさい《ご苦労様という感謝の印だ》」などの想定逆読みです)
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この事から、何故か(現代では考えられないことですがキャリアウーマン創成期は、結婚を諦めて社会的地位をってイメージでした《育児休暇など即解雇の時代》)結婚を諦めたキャリアウーマンが1LDKマンションを購入すると「結婚した友人とタイマンだ」ということになりまして(ちょっと意味わからない人いるかもですがそういうイメージだったんですよ)、
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●だってそもそも『共同幻想』事の始まりは一族の資産を相続する長男の結婚だけが正規の結婚であり、次男以降や女児は長男の奴隷から縁談の商品やら場合によれば女衒に売られたりやで丁稚奉公など、婚姻しても一族と関係の無い非正規なって言ったら失礼ですが(長男夫婦に子供が生まれない時には子供まで取られちゃったり)、『一族資産の相続人となることが正規の結婚』だったのですから、→「結婚と言えば資産」→「結婚したら夫は5千万のローンを組んで分譲マンションを購入しなければならない《それが適応者オンザレールだ》」みたいな幻想に派生しちゃいます。

あれれ、おかしいですよね
バブルが発生する宮沢政権前は「サラリーマン男の夢、一国一城の主」として戸建てマイホームを購入することだった筈なのに(だものだから当時は凄く遠方に家を建てる結果長時間通勤苦が話題になっていた)、俺の夢どころか夫家の義務みたいな話に(しかも区分所有の分譲がいんですって)。
しかも将来の大規模修繕時の工事をどういう方式にしたらいいのか、そのコストもまだ誰にもわかっていないアホみたいなタワーマンションのがいんですって、、
(土地の持ち分《=資産における不動産率》は切手一枚とかなのに)
●何かしら誰かのビジネスモデルにそのまま乗っかってませんか?


■うんでもって、35年ローンの20年目ぐらいに離婚率40%が待ってます、
(”凄いぞフラット35”まだ債務が残っていやがる)

任意売却がなんとか成立しても2千万ぐらい返済残っちゃったりね。
(某ゼネコンの買取保証売却だと最後7掛けです)
また、プロ的目線だと現在5千万で販売されるマンション(35年とかなると総支払額8千万近い筈)実価値は最初から3千万ちょいでしょう。20年後に3千万の価値がある筈も無く《そもそも少子高齢化で不動産には潜在的デフレフラグがある》、早期売却するためには600万以上かけてリノベーションしなければいけませんが(リノベすれば3千500で売れる可能性あります)、ローン支払いが1千万以上残っているのに、どこの誰が改装費調600万を融資するのでしょうか。
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頑張って終の棲家にと完済して住み続けても、相続人がおらず(子供も自分のMSを5千万で購入してしまった)、介護が必要になった時『リバースモーゲージ(住宅を担保とする返済不要融資)』契約できればいんですが、できない場合現金化もおぼつかない(7掛けでも何でも売却したとして)、終の棲家どころか「二度と帰る事の無い前提の”アルツハイム拘置所”に全財産没収され入所することになってしまった《名前間違えました、介護付き老人ホームって施設でした、、》」
※計算通りにキッチリ資産は1円残らず清算と「もう安心ですね」

 なんですかこれは?
 (”適応者”用語ではこのクソゲータイトルを「”人・生・設・計”」と呼んでるらしいです、、、《いやぁ、、、それまた凄い構造設計ですね、、、》)


●ちなみにプロや経済学者の計算によると「賃貸のが絶対に得」というのが現代のセオリー
(そもそも大家さんが資産リスクを背負っているだけでなく、大家さんは審査上0金利に近い優遇で資金調達可能な場合があり、賃料とはサラリーマンが審査した時の金利水準とそれほど大きな違いが無く《35年ローンの金利が3%とした場合、最近の賃貸住宅の利回りは4〜5%》、世帯状況などで自由に住み替えられる賃貸の方が《1〜2%は住み替えなどでも節約できる》自由度も高く、核家族の高齢者住宅を考えれば「最後は低コストな1Rでもよい」のだから《理想は高齢者自立支援1R賃貸の拡大だが》、無駄に処分に困る資産を抱えることも無く、最後は「在宅療養支援診療所」などを利用して、好きな自宅で亡くなる道も選べる。)

現代ミニマリストが、すっげード貧乏アパートとか最低賃料で最小資産のとか(俺の資産は全てスマホとクラウドに入ってるじゃないけど)【両極端なのわかりますよね】

この期に及んで、「適応強迫」例で(記事リクなどで多数事例ありましたが)
ブログ看板注記事項統計記事を無視して「友人ガー」「恋人ガー」ってのは、
ほとんど「僕もフラット35で5千万の分譲マンション買うエキサイティングな「”人・生・設・計”」ゲームに参加するにはどうしたらいいですか?」と相談しているようなもので、、、
『単独者』としては、、”えっ”(何言ってんの)てなるのが自然でしょ。

そういう話なんです
(何が、どこまで、どんな風に”崩れてきたか”ご理解いただけましたでしょうか)


<ちなみにこぼれ話>
実は欧米では大規模高層住宅が貧困層向け住宅イメージだったりもするのですが(日本で言う団地のこと)、これがまたタワーとなると背理は(権力の象徴、上昇志向の投影、男性自身の象徴でもあると思います《権力者にとってのICBM的な》)「上層階になるほどエディプスクリアレベルが上昇するゲーム設定」みたいなものでしょう。『共同幻想』適応者以外には《高度が高いんだね以外は》全くの無意味であり、
現代若者の癒しの一例が「ひとりキャンプで焚火」だったりするのと(高度も)好対照です。

三帖閉鎖空間が宇宙全体であると説く、千利休がそこでひとこと「・・・。」



posted by kagewari at 19:02 | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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