(仰々しいものでも無いので「『自営業』の雑感」ぐらいの意味で読んでくれ、、)
『単独者』には孤独の概念がそもそも成立しないと説明してきてますが(そもそも草食動物以外の哺乳類で普段単独行動では無いケースを探す方が難しいと思うんだが)、
●(ノーベルに意味があるかの論議はともかく)動物行動学者のローレンツが研究していた「攻撃衝動」の有名な話のひとつに「鳩の本能は攻撃されたら逃げることになってるので、本能にも攻撃するにも加減ってものがあるだろうという定義が無いため、自然界にはあり得ない”檻に閉じ込める環境に限って他の個体を殺害するケースがある”《それをローレンツは自然環境と本能の関連性で説いていて、人類の攻撃性の歯止めがたいして存在しないのは自然界的には、まさかサルが刃物や銃を発明すると思って無いからそれ抑制する本能の設定が無いとか展開してくんだけどさ》」
↑
この話をつら〜っと読んでいくと「なるほど自然界に無い環境にうんぬんかんぬん」な話になっていくと思うんだけどさ、今回の話のポイントはそこじゃないのだよ(笑
前述の観察記でローレンツは、一撃必殺の牙を持つ種は(同種間で殺し合っても何も得しないので)必ず降参のポーズが本能に規定され、そのポーズ取られると本能レベルで攻撃衝動が停止する(犬の喧嘩における倒れて腹を見せる降参ポーズの話)とかの方に着眼していくんだけど(人類には一劇必殺の爪も牙も無いので「即時攻撃停止」の本能が最初から無い)、
「ちょっと待ってくれローレンツ先生」
その前に話があんだよ(心理学的には)
↓
何の話ってよ(これ有名な某学者のやったネズミの楽園絶滅実験にも被るんだが)
「食うに困らず、雨風しのげる平和な空間にいて鳩が猛烈に怒ってる理由は何だ?」
チケーんだよ!!←これだよね、
懲役刑って刑罰があるのも、自由を奪われ閉鎖空間に監禁されることが動物にとって辛いストレスをどうしたって発生させるからだろ?(これさ実際の話不快『興奮』のがマシなのかもしれない)
なんのことかわからない人に、「些細な選択であっても干渉されることが耐え難いストレスとなるケース」の事例を出してみよう。
●たとえば、今将棋を指しているとするよ(まだまだ前哨戦でどってことない状況)
この時さ、後ろに誰かピッタリくっついてあーだこーだ指図とまで言わないが、指し手にグダグダ言ってるとするよ、→まー誰だって「ウルサイからお前どっか行け!」言うだろ?
ここで重要なのはさ、大事な場面だとかどうでもいい状況とか無関係だから、
自由な意思決定に干渉される状況が可能性として存在するだけで耐え難いストレスなワケ。
(しかも特に『単独者』の場合、しょもない日常の自由選択に十分な”快感代謝”があるので、何ができないとかじゃなくて”独りの自由時間が足りない”それ自体が高いレベルのストレスにもなる。)
※”適応者”の場合は「仲間認定した相手に限り例外となる(自分と同一人物設定だから)」
逆に「仲間認定できない相手が近くに存在すると同様のストレスが発生する《イジメ原因のひとつ》」
(赤の他人が苦手じゃない生物は自然界に存在しないと言ってもいい)
ネズミの楽園実験同様に、イジメってのは「閉鎖されたクラス運営」ってトンデモがなんといっても強烈な要因だから(強制的に仲間にする戦前までは有効だっかかもしれないが、「最低でも歩留まり以上」の個性化社会の場合、そういったクラス運営は100%破綻します《毎年イジメ認知件数過去最大とかなっとるからね→このまま続けてるとあっという間に100万件超すぜ》)。
●同時に”適応者”はひとりでは動機形成が捗らないので欲求不満になる(つまらない)←この”適応者”特有の現象を『孤独』と呼ぶ
■だから『単独者』の多くは(個人の特殊な趣味まで予測はできないので全員とは言わない)
「行列のできる店には決していきません、何故なら(店がどうこう以前に)”行列が耐えられないから”です」←勿論さ、緊急事態は別だぜ(災害など)自動的に『共同幻想』合理性が浮上するからだ。俺が言ってるのは、日常生活の話しよ(『単独者』に独身が多いのもそれが理由)。
『単独者』の店選び基準のひとつは「まず、空いているか」です。
自身のプライバシーエリア確保無しに、どうやって『単独者』の日常が成立するのかって話で(『自意識』解放している『単独者』の場合、常に自分の将棋を指し続けている状態に近い暮らしをしてるんです)、「独りの自由な時間が無いと、極端な話ストレスで死んでしまうんです」
(自我構造が全く違う”適応者”にはここが理解できない)
そういう日常を「孤独が好きなんですね」とか言われると、もう何を言ってるのかワカランのだよ。
※現代の「最低でも歩留まり以上」階層が、「ひとりのキャンプ」とかいうアウトドアを発明したのも同じ線上の話。
時々ブログ利用規約の記事に登場する現代若い独身男女の統計に違和感もたれる方もいるようだけれど、『単独者』的には「わかるよ、わかるよ、よーくわかる」なんだわ。
●実はこれ、「退屈したら死ぬ病」に被ってるんだが、
自主独立系人格は「独りの自由な時間が無いと、極端な話ストレスで死んでしまうんです」
「そんな奴は誰とも関係するな!」とか、これまた極端な事言う奴もいるかもしれないが、「いくらBABYMETALが好きでも”メギツネ”24時間再生し続けたら嫌いになるだろww」かといって、気が向いた時に聴くからBABYMETALが好きだってところに嘘は無いのであってだな(これ程度の問題にもならないだろ?「カレーライスが好きだと全食カレーじゃ無いと嘘つきになるんですか?」)対人関係そのものを嫌っているとかそういう話じゃネーっつの(あのさ読書だって対人関係の一種だってばよ)、”予定調和で空間を固定化される時の辛さってのに個人差がある”って話をしてるのだよ。
●つまり”適応者”の真逆、自主独立系は独りの時間が無いと動機形成が捗らないので欲求不満になる(つまらない)←この現象にまだ社会的呼び名は無いが「独りの自由な時間が無いと死ぬ病」みたいなんがあるのさ。
※『単独者』ならあり得る(刑務所において)「むしろ独房で」
■事実『単独者』の場合、シノギでどこぞの勤め人やむなしとかなる場合、「給与や仕事内容より通勤ラッシュを逃れられるかだとか、まさか今どき歓迎会などの飲み会やましてや社員旅行などとち狂った習慣ないだろうね?」だったりするのだよ(知らずに後から社員旅行などとなった場合”秒で辞表”の可能性すらある《飲み会も1回だけなら我慢するが、、》)→「働き方改革は国策ですよ」
別にゴルゴ13ほどイラつくことは無いけどよww
「独りの自由な時間が無いと、極端な話ストレスで死んでしまうんです」←これ事実だから
(何をするからじゃないってところは、前述の「将棋における前哨戦でどうでもいい歩の指してだから気にならないだろって話では無い」ってところで説明済みな→「何をするから独りの自由時間が必要なのでは無くて、”独りの自由時間”そのものが空気のように必要なんです」《人によってはそれを「息抜き」って呼ぶじゃん》)
しかし、無駄に長い原稿をよくもまあグダグダと、、我ながらそう思う
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