2023年02月02日

思春期『反抗期』のプロセスをまとめてみようと思う(さらにその背景)

前回の論議で『反抗期』とか子供の機能獲得に応じた不平等条約の改定みたいなものだと書いたけど、その背景で重要な作業が進行する。
言うまでもなくさ、自分自身の”子供自我の解体”です。
”適応いい子ちゃん”を全否定していくことで、”打算の歩留り君”でもいいけどさ「少なくともバージョンチェンジすることになる」→思春期とその狭間で中二病が『黒歴史』となるのように、子供時代の自我は黒歴史的に否定され(多分記憶に圧縮格納)当時のエピソード記憶はノスタルジーファイルとなる。
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この表現が正しいのかわからないけど、
●笑い話のように子供時代の自分がどれほどバカだったのか語れない奴は、『退行化』してるかもしれないよって事(これさ否定といっても「卑下とか嫌悪とかじゃない」ぞ”愛するバカ時代”とでも言えばいいか、そういった”昔話として語れるようになるのが自然だ”って話だ)。
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お笑い系でよくあるネタにこういうなのあるじゃん
「大人になって初めてすき焼きに肉が入ってるの知った」←みたいな話さ、
(まあ騙されてたってことなんだが、この表現は親を悪く言ってるのでは無い。またその嘘を信じていた子供時代をバカだなと思ってるが、卑下したり嫌悪しているのでもない。「”愛すべきド貧乏時代”のように語られているだろうか」ってとこが鍵になる。)
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これは『反抗期』以降の親など権威者との関係再構築も同じで、
(エディプス拗らせて、親をスーパーマンみたいに思ってるのは主体的にガキ自身の誤解・錯覚なワケで《母親も殊更美人に見せようとおかしなコスプレとかしてないからw》)
「俺もバカだった」と認識することで、『反抗期』時に無駄に紛争となった親子関係も大人同士の関係へ再構築される(「自分だって同じようなしょっぱい大人になるだけ」ってことは誰にとっても明らかなことだからだ《無駄に暴れてスマン的に》)。

■フロイトがここ言及していたかわからないけど、
「超自我領域」の『道徳』との関係も切り替わる(だいたいが大人の世界なんてものは=不道徳だったり、不謹慎だったりするワケで)。
『道徳』ってのは『共同幻想』適応時の”憲法”みたいなものだが、『反抗期』を経た「条約の改定」により(てか法的にも運転免許・飲酒・喫煙などが解禁となる《悪いことから→OKなことへ切り替え》)、見直しになるんだが、この時ポイントになるのが”三つ子の魂”って奴だよ(憲法条文入れ墨入れちゃったみたいな)。←言うまでもなくこれは「エディプス案件(”この決まり破ったら死”と当時思った事項)」
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例外的に存在するナチュボーン『単独者』を例外に、
元”家幻想”適応者が、「どこまで歩留り〜『単独者』を選択するのか」考える場合、
この原理原則とも言える『道徳』に手を付けることは必須であり、←逆説的に言えばやればやるほど自我の連続性というより自我変遷の歴史になるってことだよね。
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●意味わからないでしょうか?
「自我の連続性」と「自我変遷の歴史」
自我の連続性は人物像が大きく変わらないってことです→「お前は子供の頃から変わらないな」など『進撃の巨人』かよって流れ。
自我変遷の歴史ってのは(同じ進撃でもネタバレ後のエレンかって話)→「こういう大人になるとか、あの子供時代には考えられなかった」人物像になること。


■現代は「最低でも歩留まり以上」の時代ですから、もっぱら後者(”自我変遷の歴史”系)が多くなることを意味します。
子供時代と同じ人物像である方が不自然である。
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フロイト心理学からも参考になる事例があります→『昇華』です、
『昇華』ってのは、ヒーロー願望的なエディプスネタが(本来は思春期『反抗期』に「んなことあるわけない」と断念される)個人の才能などで偶然そのまんま叶ってしまう異能者の事です。
典型例が「偉大なスポーツ選手や、戦争の英雄《王家などの帝王学はこれを狙ったものでしょう》」
エディプス関係のレバレッジの効いた動機形成が(ドン・キホーテどころか)偶然そのまま願いが叶ってしまう個人のことです。←この人は「子供時代のままだな」ってことになります。
※非常に稀なケースだと考えるべきで、スポーツ選手などが引退後に自我のバランスを大きく失ってしまうなど(元MLB選手の多くが引退後自己破産まで落ちぶれる)「場合によるとメンタルリスクにもなります」。

この表現もどの程度正確か自信が無いのだが、
『昇華』なんてことが起きるのは、その活躍環境が一生ものでなければ(異能の芸術家など)メンタルリスクにもなる(生涯通じて英雄であり続けることが難しいため)。類似の「子供時代のままだな」って人物像がソフトランディングするのは「当面その『共同幻想』社会が変遷しない時代(徳川300年とか)」における『共同幻想』適応人格ってことになりますが、文字通り『共同幻想』適応人格と『昇華』は違います。違うどころか「大違い」です(『昇華』は自分が権威者イメージを超える英雄になることだが、”適応者”ってのは外部《あるいは上部構造》権威の信奉者として個人を捨て従属的適応者になることだから→適応者はこれを「子供時代の権威性を大人社会の権威性に投影《切り替え》すること」により可能としている《典型例が『宗教』権威性『共同幻想』》)。

何が言いたいって、素で考えれば
どうしたって
「こういう大人になるとか、あの子供時代には考えられなかった」人物像に変遷する”自我ネタバレの歴史”を持っている方が自然だ(メンタルに及ぼすリスクはとても小さくなる)ってことです。
●人物像すら変わるのだとしても”歴史を忘れたワケでは無いので”(戦後日本を考えるじゃ無いけども)自分が自分であることの認識には何ら揺らぎは起きません(せいぜいが黒歴史と整理される子供時代を知る人物などが登場する時に「お前は余計なことを言うなww」と冗談めかした会話がはじまるぐらい)。




posted by kagewari at 16:57 | TrackBack(0) | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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