↑
わかりやすい例だと、この話です。
(エスタブリッシュメントにとっての理想の消費者【悪く言えば奴隷消費者】)
大手マスコミのコロナ危機煽りに乗ってしまう心理も同じです、
(マスク警察とか:プロパガンダに対する”ノリが良すぎ”)
■平たく言えば『共同幻想』固有の強迫性です、
「あれ?そんなこと言えば、自称”健常者”の『共同幻想』社会適応者は強迫神経症ってことになってしまいませんか?」←【そうですよ】
本来100人いれば100人違う個性を「抑圧」して、
意図して”何らかのモデル人格に適応させる”のですから(言葉変えれば準洗脳です)、
自動的に「抑圧あるところ強迫アリ」←説明不要と、
但し(この辺は岸田心理学ですが)、
周囲の多くが同じ強迫性を共有している場合、それは社会的に『常識』と呼ばれます。
更に、自我構造でも(エピソード記憶の集合体とも言うべき)上部構造にこれが格納されていれば(フロイト的には”超自我”:道徳野ですよ)、「自分を律する上位権威(善きこと)」ってことなので、滅多に人格は破綻しません。←しかし弱点があります【少数派に転じた場合】です(『新興宗教』に社会適応してる人は全員この弱点《不安》を抱える→だから猛烈に布教活動がしたくなる)。
●つまり時代が穏やかに流れていて、文化伝統というアンカーがしっかり機能している保守系社会が300年も続きますよって時には『共同幻想』適応系人格の強迫性も”民族性”なんて言われますから、殊更その強迫性が問題視されることはありません【少数派に転じることが当面無いため】。
■で、戦後から現代にかけて発生したことってのは、
急速な時代の変化(親子世代でも世代間対立が発生し《同時代が50年ともたない》)、文明の進歩、社会福祉の充実による高学歴化(権威性認知を教えられるのでは無く、各人”自分の考え”として会得し改変していく)、『共同幻想』崩壊時代の到来です。
旧世代の社会適応者人格が、次の世代から見ると「単なる強迫神経症に見える」社会現象です。
(※大事なことなので繰り返しますが、”適応人格”が構造的に強迫系であるのは心理学的には「最初からそのとおり」)
●敗戦時などは、それ以前の権威者が突如全員「悪の軍国主義者」となり、
それ以前の「反戦売国奴が、善の平和主義者」に急転直下で変貌した。
(※主にメディアと、保守系教授がGHQに公職追放された大学において)
戦後アプレゲールから見れば戦前の軍国主義者は半ばキ〇ガイ扱いとなります。
しかし、東京裁判の戦犯達が後に国会決議”全会一致”で全員名誉回復したのは「サイレントマジョリティーがどこにあったのか」を示唆していて、ある意味戦後なんてものは『共同幻想』の正統性をめぐる覇権争いが展開していたようなものです。
<さて、ここから本題です>
■『共同幻想』社会適応者人格は、『自意識』「抑圧」無しに不可能です。
(ちなみに私見ですが、私はこれ幼児期から始まっていたと思います。)
『自意識』がそれに拘束されている以上、「サブカル・オルタナ広義展開は不可能」です。
参考:退屈したら死ぬ病
https://kagewari.seesaa.net/article/493910096.html
人類ヒト科は生物学的(進化論的)に人類固有の肥大化した性欲(年中無休化した繁殖期でもOK)、これを様々な動機形成で快感代謝しなければなりませんから、『共同幻想』は予めこの活動総量をお膳立てしてくれます。
これが以下のオンザレールです
「”いい学校、いい大学、いい就職、『共同幻想』社会権力からの配偶者の斡旋、マイホーム、子供、子供のいい学校、子供のいい大学、子供のいい就職、介護機能付き老人ホーム”」
勿論インセンティブのコアは、(人類ヒト科にとって重要な快感代謝ノルマである”狭義の性欲”)「配偶者の斡旋」です(古くは『縁談』、戦後は女性差別史観”一般職”《社会的セクハラ状態》)。
↑
そして前述のオンザレールは全てが関連しており、なかなかそこだけと切り離せません(せいぜいが別ルートに「浮気がバレて離婚」があるぐらい)。
ある意味「全体として適応者人格の狭義の性欲世界観」みたいな事になっている。
↓
これを機能させるためのサブセットが以下、
「学校では友達をつくろう、みんなで仲良く、同期の桜、会社の飲み会が大事だ、何より仲間が大事である(友情)、無礼講、先輩を立てる、出世競争、結婚を前提としない交際は不純である、親孝行(自分の子供への教育熱心な愛情)、等々、、、、」
■ところが大転換が起きます(実はそれ以前からも”新人類”と呼ばれ存在していたんですが)
少子化の到来とともに、”個性化”を軸とした教育への転換です(ゆとり教育世代の登場)
一気に「歩留り」社会適応者が多数派になります。
(「歩留り」適応とはほぼほぼ『自意識』の自由を残し、抑圧では無く実は嫌々偽装で適応のフリをする人格。適応していますが、それは《ナントカ愛みたいに》本当にそう思っているのでは無く、「仕方なく合わせている打算であることに自覚のある個人」です。)
↑
これまた偽装しているので、ガチの「サイレント・マジョリティー」
『草食男子』に始まる彼らの”狭義の性欲”はよりシンプルであり、
適応者人格の狭義の性欲世界観」みたいな事に比べると、ヴォリュームが大幅に縮小します。
(ですから世論調査で若い人の半数以上が「出世に興味が無い」と答えているんです。会社の飲み会も「それは業務命令ですか?」と必要無いと答えるケースが過半数超える。《アルコールハラスメントの概念も登場》)
●前述に登場するサブセットなど(学校では友達をつくろう、みんなで仲良く、同期の桜、、、、の部分)根本的意味を失います。
相対、個性化したため(実は隠れてほぼほぼ『自意識』の自由を残している)
「個性化に必要な、自分の時間欲求が爆発的に肥大化します」←サブカル・オルタナ広義展開です(”狭義の性欲”そのものが変化したのではありませんが、『共同幻想』がセットしたオンザレール世界がごっそり広義展開され外れた)。
■あたかも”狭義の性欲”が最小単位に縮小したように。
(それは黙ってみてりゃ、『非婚・晩婚化』が起きるのはバカでもわかりますよね。ブログの利用規約記事に引用している統計《若い人独身世代のほぼ9割が「恋愛に消極的」を裏付けるものです》)
※ただしこの「最小単位に縮小した”狭義の性欲”」は、それを強迫的に規制してきた枠組みから離れるので(『共同幻想』崩壊に伴うものだから)倒錯傾向が世俗化や個性化の解釈の中で増大する可能性はある(必ずしもLGBTのことを指しているのでは無いが)。
●だから、冒頭の設問「5千万のマンションなんて本当に必要なの?(30年以上もローン組んで)」に対するひとつの答えに、現代の若者からはミニマリストなんてのまで登場したりするんです(非婚どころか定住すら積極的に求めていない心理があると思う)。
<まとめへつづく>
【心理学テキスト「Why not」の最新記事】
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性シリー..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(5)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(4)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(3)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(2)..
- 女性差別史観と”性の嫌悪”の関係性(1)..
- 前回に引き続き「近代の女性差別史観と、男..
- ”性の嫌悪”と「アダムとイブ」
- どうも社会学の社会進化論わかっていないひ..
- 「孤独」と「不安」は時々混同される
- 人の話は事実を語っても事実ではない(これ..
- これもまた書くといろんなこと言われそうだ..
- フロイト『心理学』がどうにもこうにも”社..
- 必要無いと思うんだけど、一応書いておくか..
- 必要無いと思うんだけど、一応書いておくか..
- 「被害妄想」という概念の勘違い(実質そん..
- ”社会適応者”達の認知構造(記事リク補助..
- こないだのアイデンティティー論の続き「特..
- こないだのアイデンティティー論の続き「特..
- アイデンティティー論「些細な違いが”大き..