まず、ここからですが(笑
ちょいとJAZZの話です
事実上モダンJAZZとは(音楽の父バッハじゃないけど)=マイルス・デイビスのことで
彼が最初にカチンときたのが「コード進行のお約束」です、
「何を聴いても(予定調和じゃ)同じに聞こえるだろーが!(どこが不協和音のJAZZなんだ)」というお怒りですね。
コード進行とは和音の進行のことで、その和音を構成している音階を使えばどんな風に混ぜてもマッチするという奏法(ギターにおけるアルペジオ奏法みたいなものです)。
↑
マイルス先生はですね「同じに聴こえたらダメだろ」と(どこがオリジナルだ)、
かといって、適当にランダムなド・フリーJAZZは単なる滅茶苦茶で音楽では無いと否定、
そこで発見したのが、スケール展開です、
スケールはどこからドレミファ始めるのか?みたいな方式でいくつもドレミファソラシドを定義するみたいなことらしく(俺音楽専門外だから間違えていたらゴメンね)、
このスケールを展開させることを編み出します、これをマイルスはモード(旋法)展開と呼んで(モードスケールというのもあるようなんですがそのことではありません)、
各人が自由な発想で、コードでは無くモードを展開させて(極端に言えば違うメロディを弾け)フリーパートを個性化(想定外化)させることに成功します。
まあ何やってんのかよくわからない部分も多いので(誰にでもできることでは無い)、マイルスの衰えとともにJAZZもフェードアウトしてしまうんですが(モードJAZZが答えって意味では無いでしょうし)
●これは選択肢の分岐のことですよ
みなさんもアンケートに答えたことあると思います。
その結論は設問数や選択肢の倍数で増えますよね(確率計算上)、
それぞれは意外とシンプルな選択で(珈琲は好きですか?など)、
分岐の先へ、更にその分岐の先へと言う形で、これ無限に可能です。
極論最後の選択肢を億単位にすることも難しくないでしょう。
【これが個性化の本質】で、
その最中の126個目のアンケートの設問「猫は好きですか」←これがね、別ルートから同じ設問に辿り着く人もいるじゃん(末端より最初の頃の奴のが遭遇率も高い)、これを「確率が交差する」と私は考えているの(それが『単独者』における対人関係の接点、一種の社会性)。
「あ、そこは(予定されていないの意)偶然同じですね(最後は当然別々だけど)」
”『単独者』の会話が目指しているもの”ってこの表現もどうかと思うけどさ(笑
文法的に多数の分岐を展開させて(だったらこう、そうならこれ、だとするならば)結論が完全オリジナルになることをモットーにしてるってか、そういうことなんだわ。
そらね、最後の答えが「今日の晩御飯はカレーです」かもしれないんだけどさ(そこはぶっちゃけどうでもいい)、何も頭のオカシイ突飛なことが個性では無いからな。
なんていうかな、「そこに至る過程がバカみたいなバリエーションの中で行きつく自由感(であり結果は言うほどそれほどでもない)」
仮にこの時にさ、横から合いの手で「それってこうだよね」とかのリフかまされるとカチンとくるじゃん《チゲーんだよオリジナルだからよ》、反対に「なるほどそういうことかね」は大歓迎だけどw
ほんとね、結果が突飛であることを求めちゃいないんだわ。
(それはフリーJAZZのジレンマだから《何言ってんのかわからない》)
タグ:『単独者』
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