以下も参照する方がわかりいいと思う
ここんとことの心理学テキストの論議ってのは
https://kagewari.seesaa.net/article/492870593.html
<<<さてここから心理学です>>>
■「強迫心理」構造とは何か?(フロイト時代では無くて現代特有の話ね)
まず”適応者”人格モデルを思い出していただきたい
思考のバリエーションを権威性認知の”同調圧力”により適応(妥協)で獲得することを求められ、これに「そうだよね」と応じる人格ですね。
↓
しかし時代は「歩留り」化していきます
「プライバシー領域が拡大すればいちおうバランスしますが(表面的には適応のフリ)」
エディプス・コンプレックスなどで、権威性同調圧力の威力がやたら強い場合、
この「あるべきプライバシー領域は圧迫されます(妥協適応選択以前の状態)」
「これかな、これかな、これじゃない」←イメージ選択どころか何から何まで圧迫される
(※「例外事項をプライバシー領域で獲得」しないと現代社会に対応することもできない)
↑
動機形成に至らず迷ったままだと人類ヒト科は(欲求不満で)発狂してしまう
(無理でもどうにかしなくちゃいけない)
↓
「どうしても何々でなければ幸福になれない(できなければ絶望だ)」
或いは「本当にどうしていいのかわからず発狂しそうだ」など、
はたまた、反動化させて”何をやってもダメに決まっている不快興奮ネタ”に全投射してしまうとか。
あられも無い方向にまで動機形成企画が圧迫される心理状態が「強迫心理」です。
(※「動機形成を最適化できない」ってことです)
↑
※加えて(強迫思考は)「その全て一切が本音では無い」のですから、
強迫系の動機を間違って実現させたところで”悪循環にしかならない”ってことです。
(悩みはなーんも解決しません、むしろ意味の無い個別各論に余計に執着してしまうだけです《妥協による不快が大きすぎて快感代謝は達成されないからです》→余計に「こうでなくちゃ」などエスカレーションする)
エディプス・コンプレックスなどの、権威性同調圧力の威力がやたら強い構造を解体しなければこれはどうにもならんのであって→これが精神分析によるネタバレ幻滅(=エピソード解除)って奴です。
↓
●あれれ、なんとなく「最低でも歩留まり以上(場合によれば『単独者』も)」しか選択肢が無いように見えますが、そりゃそうなるんです。→現代特有の現象ってのは「プライバシー領域が圧迫されているから」なのだし、時代が「歩留り以上」になってるのは、『共同幻想』ではカバーできない”新しい事象”が次から次と発生していることに対応しなければなりませんから(新しい事のわからない昔の人になりたいってのならアレだけど、、)
てか、近代までのナチュボーンな”適応者”に後からなるとか不可能ですから。
(※既に葛藤条件となる《現代ハラスメントの知見など》「プライバシー領域」が発生しております)
ナチュボーンな”適応者”に後からなるって、「いきなりどこかの未開民族《ネイティブ》の自我になる」みたいな荒唐無稽な話なので→「後からいきなり英語のネィティブスピーカーになれますか?」ってあり得ない設問しているようなものです。
↑
どうしても古い保守系人格を実現したい場合は(実は『単独者』の)”確信犯的保守再選択者”にはなれますよって話もあります(政治の陰謀論用語では無く文字通りの”ネオ・コンサバティブ”)。
※”確信犯的保守再選択者”とは、トンデモ親日家で、日本語ペラペラなだけでなく普通の日本人が知らない深い歴史的知見のある外国人などにみられる「日本人以上の日本人、彼はサムライだ」なんて呼ばれる人格を獲得することです。←【これはナチュボーン”適応者”の反対で】後から選択しなければ獲得不可能な人格である。
■ということで、ベーシックに「強迫心理」下に悩む自我は(ネタバレ幻滅エピソード解除により)「最低でも歩留まり以上(場合によれば『単独者』も)」人格を選択志向するのが”軸となる”ワケ。
※”確信犯的再選択者”って、実は『単独者』のことなので(典型はクラシックの音楽家など)、『単独者』化が誰でもお勧めってのが難しいように(現代でも『単独者』は最大で有権者の1割だと思います)別の意味でハードルが高いし、更なる自己決定も必要なことになりますから(その希望があるなら後から好きに選択すればよい)。
なんか回りくどい説明になりましたが
「強迫心理」下にある人格は、本質的にも時代変遷的にも「最低でも歩留まり以上予備軍である」
って理解するのが筋論なんです(実はこの点フロイトの生きた近現代への過渡期においても類似したものだっただろうと思う《その時代は王権や教会や貴族権威の崩壊による世俗化民主的領域の拡大など》)。
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