「心のスキマに、その思いが入り込んできた」
↑
はい、この台詞
ある意味詐欺にひっかかかった被害者の言葉に似てませんか?
↓
「調子のいい話にそそのかされてしまった」
「すっかりその気になってしまった」
■これが「快感代謝と不快感代謝”等価の法則”」です。
「うっかり不安な思いや疑心暗鬼にかられたり」「すっかりいい話だと信じてしまう」二つの現象は、同じ法則で発生します。
人類ヒト科の欲求が、単純に快感原則だけに従っていると思ったら大間違いであり、
不快感代謝でも等価の効果を持ちます。
「脳にとっては、ジェットコースターの絶叫が喜んでいるのか不快なのか判別できない。脳にとってそれは(いずれの場合でも)『興奮』である」:『快・不快原則』
「ホラー映画を観て恐怖におののき不快なのか、それをエンタメで楽しんでいるのか脳には判別できない。脳にとってそれは(いずれの場合でも)『興奮』である」:『快・不快原則』
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つまり、不安や疑心暗鬼で悪感情に堕ちても、期待や儲け話に乗ってしまうことも、脳にとっては同じ『興奮』であり(それ以上でも以下でも無く)、等価なんです。
●退屈な時(快感代謝ノルマが量的に不足している:欲求不満)
脳は代謝ノルマ達成のため、自我を刺激します(退屈ストレスを与える)。
「何か心配だ、忘れ物なのか、重大な失敗をしている気もする」
「何か面白いことないかしら、酒場にいけば今日もいいことがあるだろう」
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どっちでもいいの、脳にとっては同じことだから
脳にとって重要なのは、『興奮』に対するレスポンスと再現性確率です。
(当事者が敏感に反応する限界効用に達していないネタであることと、やろうと思えば手軽にそれが再現可能であること)
人なら誰でも思うことですが、
「大成功と大失敗、再現確率高い方はどちら?」
(まーどう考えても、大成功は誰にもできないことだが、大失敗は誰でもできそうですね?)
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これが鬱フラグです
(しかも大成功と違い、大失敗の”不安煽り”は努力も難しいことも必要ありません)
●退屈な時(快感代謝ノルマが量的に不足している:欲求不満)
脳は代謝ノルマ達成のため、自我を刺激します(退屈ストレスを与える)。
最も簡単な方法は、
「何か心配だ、忘れ物なのか、重大な失敗をしている気もする」
「きっとよくなことがおきる。また僕は哀れな被害者になるに違いない」
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「不快感幻想ドラッグ」です←依存症になると「鬱病」と呼びます
(経済で言えばデフレ、フロイトのデストルドー論もこの辺のことを言いたかったのだと思う)
心理学からも(言えば珍しく)臨床系のアプローチで効果アリと考えられる『行動療法』ってありますが、
仕組みは単純で
●退屈な時(快感代謝ノルマが量的に不足している:欲求不満)
「ハイ!1キロ走開始−−−−!!」(強制的に労役というか仕事量を課すと)
不足分が極小になります(ヘトヘトになることはカタルシス効果みたいなものです)
バカな事を考えなくなるって仕組みです。
「あっガスの元栓閉め忘れたかも」などと思うときは、
その外出そのものがめんどくさかったり気乗りのしないものである時が多く、
(何か大きな期待ある時に、そんなこと思う余裕ないですやろ)
不安症ってのは、退屈病か過剰代謝傾向でもあるのかって考えかたもできる。
<<<鬱現象と「強迫心理」の関係はどういうものかと言えば、>>>
「強迫心理」ってのは、不快『興奮』煽りネタであり(悪い癖とでも言えばいいのやら)
なんて言えばいいかな、
怖い映画が嫌いなのに、書棚にホラー映画のDVDが飾ってあり、
ちょっと「心のスキマ」がある時に、いっつもチラチラそのDVDが目に入るみたいな構図。
(そのホラー映画のあらすじが「強迫心理」です)
「強迫心理」ってのは、エピソード記憶(DVD)をベースにした
”不快『興奮』”発動のシナリオ(得意の筋書き)なのです。
<最近の記事リクで連発したここの論理を補足説明しよう>
【(そうもっていけるネタはあっても)鬱になるような確定事実は存在しない】←繰り返し指摘しておきます
(そして「強迫心理」はどんな情報も最後は「鬱になりそうだ」結論に持っていこうと無意識下で策動しているのだということです。)
●快・不快原則:不快であっても『興奮』を伴えば脳にとって快感代謝の利得(利益)である
(退屈や欲求不満の回避が絶対命題だからです。)
自分の自我の”無意識領域”に「無理な設定持ち込んででも落ち込みネタを煽ろうとしてる概念がある」ってことを注視すべきなんです(コイツはヤバいぜって→しかも付き合わされる『自意識』にいいことが何も無い)。
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