■『共同幻想』と「強迫心理」最大の違い
自我に及ぼす構造は”ほとんど同じ”なんだけど、
(嘘かホントか当事者知っているか無知かはともかく、建前だとしても)『共同幻想』には旗印となる実際の権威性が存在する→わかりやすい例は教会権力を背景とするキリスト教『共同幻想』
●これに対し「強迫心理」には、権威性の実態が”全く無い”、
(『共同幻想』がそのインストールにエディプス・コンプレックスを利用しているとこは同じなんだけど)
エディプス・コンプレックスそのものが「手持ちの適当なネタ(確証もない親子関係の傍証やエピソードなど)」を(子供ながらの無知蒙昧な想像や無意識で)”盛った”「こうに決まっている」という強迫構造そのものであり、→【極論、コンプレックス周りの具体的エピソードなどに全く意味が無い】
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にわかに「えっ?」って人いると思うけど、
幼児がその印象を語る「凄い」ってネタにどこまで信憑性があるのかね?
(ジャーナリストのような訓練受けていないド素人の主観に基づく証言だよ?)
【当事者が子供であるがゆえに、過剰にその印象は強調されている】と考えるのが筋でしょ。
※代表例、ガキってのは場合によると「近所の子供や、お化けが怖い」とかいう手合いだぜ?
現実認知の正確性において、熟練のドキュメンタリー監督並みの認知を持っていると想定する方が”頭オカシイ”だろ。
だからこの世には「子供の考えること」「子供の考え」って専門用語が個別にあるじゃん。
●話を『共同幻想』に戻せば、『共同幻想』適応ってのは反抗期を経て「自分の大人としての(性交能力獲得後の)快感獲得には、”家幻想”では無く”社会の論理《『共同幻想』》”に適応しなければならない」という切り替えがある。
この時、”家幻想”崩壊におり、幼児期から絶対君主かと勘違いしていた親世代が、「マクロの社会といいう構造の中では”中間管理職”に過ぎず、この親も正式所属は『共同幻想』適応なのか」←このように親の絶対権威の”ネタバレ崩壊”と、真なる権威(性的欲望も叶えることができる唯一の)”社会の論理《『共同幻想』》”への切り替えアップデートが起きることを、”社会適応”と呼ぶ。
※「社会適応の成立条件が、家幻想に対する子供適応の放棄である《=”家幻想崩壊”》」
↑
”中の人”である自分の本音を抑圧する構造は引き継がれるが、
性的欲求実現のためという(極めて高レベルの私利私欲)取引が行われ、
言うならば、「それが社会契約」だよ。
「何々家の子供人から→何々都道府県の社会人へ”人格OSをアップデートする”」
※スタンドアローンで動作する『単独者』(いえばオープンソースのフリーソフト)と違い、
公に承認された(権威性)社会に指定された端末用OSを全員が一律にインストールするのが”『共同幻想』社会適応”(なので承認されない行為は単独で実行できない→「インセンティブが関係する重要事項については、ひとりでは何もできない」《抜け駆け、独断専行、裏切りと批判を受ける》:「だよね、そうだよね承認」が必要)
アバウトに言えば「社会そのものを権威の裏付けとしている」のが”『共同幻想』社会適応”
(人格モデル、”社会人端末ソフト”としてそれをインストールするか否かが適応論)
■「強迫心理」ってのは(その人の今現在が幼児なら「単なる子供人格だけど」)
”何かホニャララでなければダメなんだ””なんとかでなければいけない!”みたいな流れで、
とにかく最優先事項で『自意識』を抑圧し、
方向性の定まらない(この世に存在すらしない想像上の)「承認欲求」的なものが一人歩きしている状態を指していて、
そう思ったキッカケも何も、「強迫心理的に子供時代を過ごした人が大半」なのだから、特別だからどうってことは無い(極論すれば「その時は子供だったから」)。
↓
話がややこやしくなるのはここからで、
(あくまで典型的なモデル事例だと考えてくださいな)
”親の権威性に余計な尾ひれがついており”(親も意識してたのかもしれないし、子供の側も盛り過ぎなのかもしれない《その真偽はどうでもいい》)、思春期『反抗期』でも親等の”絶対権威イメージ”がネタバレ崩壊しなかった場合、
※勿論いい歳こいた青少年なの(自分の年齢ぐらいわかっている)、法的にも親子関係から大人同士の関係になった事実はわかっている。
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<<<勘のいい人もうわかったと思うけど>>>
漠然とした方向の定まらない(この世に存在すらしない想像上の)「承認欲求」がひとりあるきしたまんまなんだわ、
(社会に置き換わるでなし、誰かの許可など定まっていることも無い《実際の親が既に対象外者であることも理解している》)
激しく『自意識』を「抑圧」する傾向は顕著だが(飲酒どころか性行為の正式許認可すら下りない=恒常的不安)←放置するとどうなる?(「刑務所の懲罰独房監禁と類似」=欲求不満で発狂:『快・不快原則』)
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どうにかしなくちゃいけないわね?
↓
”何かホニャララでなければダメなんだ””なんとかでなければいけない!”←それって何をすればいいのか必死こいて考えることになるのさ。【しかし最初から中身の無い話で<どちらか言えば幼児の妄想>】具体的に何をすればいいなどの答えがあるワケ無いじゃん(あったら大変だ)
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●このあーでもない、こーでもないというさ迷う中で、
(人格としては類似しているから)
どうしてもフラフラと『共同幻想』社会に近づき”何か特別なホニャララ承認”というこの世に存在しないものを無意識に求めてしまう(この世にないからそんな承認めいた結果を得られることは100%起きない)。
満足しないから「その不快感の理由」を考えるよね→”関係が悪いから”だ(完全な勘違いさ”関係悪化は単なる”後日談に過ぎない”)「そうに違いない(これは関係障害なのだの誤解)」に転じ、
こういうことが”あちこちで”繰り返される
■「強迫心理」の本体は”機能としての『自意識』を「抑圧」する構造《システム》”のことで、
(自ら動機形成を拘束しているような感じ)
発端となるエピソードや関係性なりのネタ元を精神分析しても(そこにあるのは「不正確な子供の考え」なので)推理小説の謎解きカタルシスは滅多に起きない。
逆に言うと、例外事項は「稀に(直観像のような)当事者幼児期に特殊な記憶能力などがあり、当時の事実関係の正確性が異常に高い場合」などとなる。
※この点大人になって以降の戦争PTSDなどとは大きく違う
トンチンカンな人は「親子関係に問題でも」とか言い出すと思うんだけど、
そこは舞台設定に過ぎないわけで、
『共同幻想』適応中間管理職としての”家幻想”ってモデルも近代以降始めた脚本ありきの話だから(原始時代にはそんなの無いから→ファーストネームの概念も無い)、最初から「正常な親子関係なんて概念”無い”から」ナンセンス(基本お芝居ですから)。
全体像としては、社会全般に『共同幻想』崩壊が拡散しており、想定外もよく起きるって中で発生していると見るべきで(社会全般に”崩れている”)、
個人の自我においてそれは『共同幻想』適応から逃れ、無意識に「強迫心理」に留まる自我も出てくるよと(これが意識的・自覚的だと「歩留り」)。
●「なんでそうなるの」って話のルーツを辿ったり、予測する意味で精神分析は大いに活用されるけれど、【その情報を元に「現状どうしてそうなるのか?」を説明するための情報】なんだよね。
(ましてや当事者疑問にも思ってないことは、何かしようって話にもならんやん)
(更に言えば、精緻な精神分析があると「無限反論」を防止できるとかも【無い】《幾分押し返す力にになることはあるかもしれないが》)
※但し、勘のいい人なら精神分析以降はその情報を元に自己分析的に諸般の「なんでそうなるのか」をその都度自分で解決できる可能性もあるよって話(できる人は限られてくると思うけど)。
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「なんでそうなるの」を解明することが=「抑圧」されている本音のサルベージとなるので、
自我全体に及ぶ波及効果の大きいネタからテーマ設定されてくる、乃至無意識に何かが示唆されていると見るべき(気が付いたらコンプレックスをそれほど気にしなくなったに転じる)。
解決のカギを持っているのは「本人」なんだわ。
<<いつものように臨床が勝手に名前つけた共感性ナントカってのも実情は違うんじゃないかと思う、これは後日>>
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