2021年12月11日

スポーツにおけるメンタルからひも解く「強迫心理」

スポーツで”それが出る”とするなら、典型は「イップスやスランプ」です。
(背景で起きている心理現象は同様のもの)
ということで、「イップスやスランプ」から「強迫心理」の関係性を考えてみたい。

「強迫心理」を構成するためにはキッカケとなるエピソード記憶が必要になる、
エピソード記憶とは”劇画調で印象的なにわかに忘れがたい記憶”のことで、
その発生要件は「驚きや動揺含めて、強い印象があること」が条件になる。
(イジメやパワハラからの職場鬱が症状として構成されるのは、このエピソード記憶の発生が発端である《そのネタ元となる事件が記憶されてから始まる》)

ゴルフのイップスで典型的なプロセスは、
(俺はゴルフ経験全く無いので若干の誤解あるかもしれないがそこは御容赦くださいな)
●最も緊張感の高まる(スコアを決定つける)最後のパッティングにおいて、ド緊張でも何でもいんですが、「トンデモにカップを外した」事象から始まります。
「ア―――!!」まず確実に驚く、
快・不快原則をベースに持つ脳には(それが快だろうと不快だろとどうだっていんです)「あ、大事な『興奮』事案ね(忘れちゃいけない奴)」と仕分けられ、
一夜漬けで忘れてしまうテスト勉強とは違う、別枠のエピソード記憶に分類記憶されます。
 ↑
エピソード記憶は”関連フラグ”の発現で自動で呼び出されますから(フラッシュバック)
再び類似したパッティングの状況が来るたびに「その時の失敗と激しい動揺も再現されます」
打つ前から失敗するイメージに支配されますから(ほぼほぼ失敗時のメンタルも再現)、
脳が期待したように(『興奮』機会なんでしょ)、トンデモ失敗を繰り返し、
「以降怖くてパットが打てなくなるのがイップスです」

■根本的って表現が正しいかわかりませんが、
それを抑制するわかりやすい方法は「全く驚かないこと」です。
「何かやらかしそうな気がしたんだよ、今日はいつもとスタンスが違ってるからな」
 ↑
これが可能なのは集中力の置きどころですよね?
それ何のこと?→『自意識』が出張って当事者意識に後退が無い(常に攻撃的である)
=『抗う(あらがう)』主体的・能動的認知

 ↓↑
その反対はどうなる?→(失敗の発端でド緊張していることから明らかだけど)状況に押され『自意識』は後退、無意識にあたかも緊張の場に置かれた被害者であるかのよう、
=『被る(こうむる)』受動系認知



●まずは初期的対応に失敗したとして
事後的にこの状況から脱する方法は?(強迫性からの離脱方法)
エピソード記憶が”関連フラグ”の発現で自動で呼び出されてるプロセスを自己検証する
1)ド緊張したこと自体「なんの得も無いバカらしいことであった」
2)その場に無理やり連れてこられたワケなく、自分の選択したプレイの過程でその状況は必然的に到来したに過ぎない
3)そもそもド緊張した(過剰な縛りプレイ)結果は、普段の自分の力量と無関係である(言えば意志的に失敗したようなものだ)
4)驚くどころか、優勝決定の瞬間でもあるまいし「結果に動揺する『自意識』過剰と言うか、これ誤認だよね?」→ただのバカじゃん
 ↑
これを地味に徹底すると、
「マヌケでカッコ悪い話なので”盛れない”(『興奮』の伸びしろも無い)」
 ↓
転じて、「ゴミ箱めがけてゴミを丸めてポイの時に劇画調に興奮してるようなことだ」となり、
(ゴミ箱にポイの記憶をいちいち覚えている筈も無く)→エピソード記憶は(なんだ単なる勘違いなの?ってことで)解除される


■実際はそうスムーズに進まない
(何故なら前述の検証ってのは『自意識』が全面に出張る必要があるからだ)
コンプレックス要因などで『自意識』の「抑圧」が固定化している場合、
前述のようなアプローチは以下となる
1)そういう状況でのド緊張には理由がある(ある意味逃れられない、その昔こんなことがあって、、)
2)好きでその状況になったのでは無い、あんなこと、こんなこと、そんなことや、ペットはネコなど様々な理由で、とにかくそうしなければいけなかったのであり、好きでその場にいたのでは無い
3)何をするにもド緊張するこの今の自分こそ嘘偽りの無い自分です
4)驚くことは(類似する被害は)それだけじゃないんです、、あれも、これも、それも、

但し、この反論は「どうしようもないぐらい根拠に乏しく」
(強迫心理は『自意識』主催では無く、受動系で場当たり的に構成されているので、そもそも論旨と呼べるような論旨も無い)
永遠に続けることは不可能で、
●過去原稿にあるように「検証プロセスこそ、抑圧されている”自分の意見”なので」
本人がその違和感から「自分の自我メンタルに関わる問題意識を保持できていれば(簡単に言えば”抜け出したいという構えによって”)」→あまり関心度の低い類似事象などで「あれ?あたってるかも」などの事例を積み上げ、大返しに至る可能性となる。

(※残念ながらフロイト心理学においても、岸田心理学においても「それは容易では無い」「時間が必要だろう」という見解は共通なんだと思う。※若干フロイトに関しては一足飛びに”欲求不満だから”みたいな飛躍で防衛反応を回避する可能性を担保していたのかもしれないけれど、そもそもがこの防衛反応を説いているのが、娘のアンナ・フロイトだからね、、、やっぱそれなりの時間はかかると考えるべきだろう。)



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