各人個性ありますから(子供がどんな個性の自我を萌芽するなど誰も予定できない)
加えて夫婦は赤の他人なワケで、理解が及ぶと言っても世帯に大きな差があるでしょう。
(昔見合いだ縁談だの時には顔合わせで即日結婚していたワケでね←『共同幻想』黄金時代)
【”家族同士がみな仲良し”なんてのはド・幻想である】《終わり》
逆引きすれば
普遍的な家族愛を語る場合は、それは継続的関係(いわば慣れと安心感からくる)愛着であって、それは主体的かと言えば”違う”でしょう。むしろ後発的受動的なものです。
勿論、近代の『共同幻想』で言えば、それは安全保障であり、軍隊に並ぶ同期の桜的同盟精神もあったでしょう(←これは通俗的親子愛とは違いますわね)。
■なんだかんだ「どうして家族なのか」を調子よく説明して、わからないことが残らなければ「各人仕事だ家事だ友人関係だ学校だバイトだ愛人だ不倫だ浮気だ、などなど忙しいのであり」、強烈な軋轢などを生むほど「そもそも最初から親しくない(四六時中一緒にいることも無い)」というのが現実、
強烈な生存不安を抱える幼児期を例外に(親に懐かないと死を意味しますから:またここは流石生物が学的本能の残滓で幼児期の子供に対して”女親”は特有のホルモンも分泌されますし、哺乳類の場合子殺しも少なからず見られるオス《父親》と違って、幼児は”親役の女性”に対しては本能的安心感から”動物的に”自然に懐く傾向もある:ここから武田教授などは保育園の職員に男性を採用することに反対している)、
●「自我が萌芽して以降」は、「家族といっても赤の他人」的な阿吽の呼吸の礼節や礼儀ってものがあれば(利害対立の無い他者とワザワザ争って得する個体はおりませんので)、「なんとわなしに”家族関係”が成立するものだ」というのがネタバレとなります。
見方変えれば「家族」とは、各人の”忖度”で辻褄合わせが行われているんです。
「強迫心理」の構成がやっかいなのは【ここでもきたか】「プリン10倍返しの法則」『反動形成』が関わるからです。
※この点において、同じ構造である『共同幻想』適応と「強迫心理」は決定的に違う
↑
違いを比較するために『共同幻想』からいきましょうか、
(長い年月の伝統や賢人の知恵で「親を敬うとか、お父さんやお母さんなどの称号で呼ぶのが”とても後半な合理性がある”」との証明や、権威による説得により)「だいたいこうした方がいいねって物語を、全員で鵜呑みにしよう《忙しいのでその哲学的意味とかはともあれそっちのけで》」←これが『共同幻想』です。→【簡単に言っちまえば】『操作簡単マニュアル』のこと。
勿論その大きな合理性や権威的正当性の根拠は、周囲の社会と同じ論法を同じように鵜呑み導入していることです。
(近所に「おはようございます」という言葉の意味が「殺してやる」だった場合大変なことになるだろ?)
■はい、この段階で米国保守派などが現代でも日曜日に教会に通う理由がわかりますね
「概念の共有とすり合わせ確認作業が欠かせない」からです。
(これを日本は「世間様」「世間体」という同調圧力により”社会性”で担保した←保守性が残る地方におけるローカル『共同幻想』に多く見られる地域コミュニティーの集会や共同作業が、米国保守層における日曜教会と考えればいいかな。)
■これに対し「強迫心理」発生プロセスってのは、
ほぼ世帯が全体的に”非社会適応(インディ系)個性派”であることが条件です
(「強迫心理」と『共同幻想』はそもそも同じ構造の別物なので、同時に共存するとか半分半分とかあり得ない。)
ある意味『共同幻想』導入では無く、それが「強迫心理」の時点で、
この個人なり世帯は、『共同幻想』適応系では【ありません】
仮に「強迫心理」から離脱した時には『歩留まり』適応か『単独者』系の人々である。
(米国保守派の事例から遠用してザックリ言えば、「強迫心理」とは自分以外に信者のいない宗教みたいなものです《宗教論争的なことに関しては誰とも話が通じない》)
↑
言うまでも無く、”社会非適応個性派”の本筋は『歩留まり』『単独者』「”再選択者”」となりますので、
【「強迫心理」=ネタバレすべき概念】と考えていただいてOKです
(ただし個人の人生は自由ですから《強迫下における破滅的人生の選択だってあります》、上記は心理学的合理性の見解であって、誰もがそうしなくちゃいけないって意味ではありません。)
さて、「強迫心理」の形成プロセスと言えば、、、
<長くなったので、つづく>
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