2021年02月06日

『共同幻想』論と『単独者』による「オルタナ・サブカル拡張」(2)

<<話を具体例に落とし込んでみましょうか。観測しやすい子供の心理で追ってみましょう>>
・定義として性的能力発現前の子供は自立的欲求というより、親から保護される子供の立場という承認が(あたかも権利として自覚できるほどに)得られなければ、死を意味する潜在的不安のように「承認欲求」が自覚されている。←と仮定します、
(故に、「お母さんいなくなったーギャー」←これだけで一発発狂できる《たいしたレスポンスですよね》)


●1)家幻想『共同幻想』適応パターン
子「お母さん、何か手伝う事ある?」
(或いは母から「〇子ちゃん、玄関のポスト見てきて?」など)
母「バターが切れちゃって、ちょっとお遣いたのめるかしら?」
 ↑
勿論この母がサーブする仕事は「母のアイデアで意図して作られた雑用」であり、本当に必要とされているものでは無い。
(偶然本当に必要なものがあればそれはそれでなおよしだが)
=これが『共同幻想』が提示する「承認欲求」代謝のための”親切の雑用”というもので
【ありがとうを返すのが目的なので、必ず遂行可能なように”雑用”でなければならない】
(これをあなたは下っ端扱いであるとか、利用されたなど親切を悪意に180度逆転します)
 ↓
雑用完了
「いつもありがとうね」(この流れこそ出来レースとしてのシナリオありきの「だよね、そうだよね」)
子供の義務を果たした感を派生させる=「承認欲求」代謝完了

※若干補足しますが『共同幻想』適応人格とは、上記具体例に登場する”出来レース”や”予め設定されたシナリオ”(悪く言えば”八百長”)、これを疑わず(権威性認知に拘束され疑問を持つ『自意識』を「抑圧』している)、台本の拘束力がよく効いてる自我のことを指します。
つまり、ここに登場する”権威性”(地域や伝統や名家云々)との切っても切れない親和性などが合理性の根拠となる(宿命とか運命とか呼ぶ場合もあるでしょう)。
※ある意味『共同幻想』社会は「過去用例反動100%興奮10倍化の悪循環」を道徳性に加え「(10倍に対抗し得る)インセンティブ(大出世幻想の利益誘導)」で抑え込んでいる側面もあるでしょう。


●2)家幻想「強迫心理」パターン
(『共同幻想』と「強迫心理」の違いは、前述解説に登場する”権威性”その合理性が全く担保できない状態を指します。実際の背景は違いますが、現象面だけなら→仲間になりたくないのに寒村であれこれ命じられ困窮する人を思い出してください。)
 ↑
困った事に”権威性”の欠落を嘘でもインチキでも埋めてしまえば形だけは『共同幻想』になります
これが「新興宗教」にひっかかってしまうパターンなんだわ。
そして、一度入信してしまうとその離脱は激しく難しいのです。
(少なくとも《デッチアゲでも成立してる権威性をネタバレ崩壊させなく’てはいけない》当該宗教教義を論駁できる宗教学の知識が必須となる。←なので《それがベストとは思いませんが》オウムの離脱に活躍したのはキリスト教関係者だったワケです。)

話は戻って、
「強迫心理」といえば、反動形成レバレッジや『退行化』ですね?
何らかの関係悪化などがからんできますから、
■そこでザックリ「子供の側に何らかの事情で10倍の快感代謝の必然性」があったとします
(関係悪化などで反動化した興奮体験があるなど→過去に「もういい!!嫌だ!」などのやりとりが再現性を伴う形で《今回限りという事情性無く》発生し、エピソード記憶化している)
 ↓
子「忙しいから今日はお遣いとか頼まないでね」
(或いは母から「〇子ちゃん、玄関のポスト見てきて?」→嫌!)
母「忙しいって何」
子「関係無いだろ、ウルサイな」
今日も超くだらない雑用だとか《そりゃワザと作った必要の無い雑用ネタのための雑用ですから》、私を嫌ってる証拠だ
ありがとうの承認欲求の10倍不快興奮を確実にゲットする
「ウルサイって何よ」「”いっつも”そうだ頭ごなしに」「そんなこと言ってないじゃないお願いしてるんでしょ」「だから忙しいって言ってんじゃんアタシの気持ちがどうしてわからないの!!ギャー」(←そんな10倍構造あるとかわかる人がいるのなら是非教えていただきたい)


●3)ルームメイツ的家族の『単独者』パターン
■さてこの時同じシナリオで、子供の側に(ナチュボーンな『単独者』特性があり)気の利いた盛る創造性の発現があるとしましょう
(勿論『単独者』素養なので、”家幻想”には親子双方ともに『歩留まり』的に調子を合わせているだけで、『共同幻想』適応者では無い)
 ↓
子「玄関ポストにこんなん入ってたよ」
(確率であって『共同幻想』シナリオの”お約束”では無いので、返しが「ありあとう」では無く「あっそ」の可能性もある)
母「ありがとうね」
子「あ、それから冷蔵庫バター切れてるから帰り道に買ってきちゃったけど無駄だったかな?」
母「ホント、助かったわ、どうしようかと思ってたとこよ」
(確率であって『共同幻想』シナリオの”お約束”では無いので、返しが「今日アタシも買ってきたんだけど、ま二つあっても困らないわね」の可能性もある)
子「ゴメン、その代わりいつものじゃくて高いの買ってきちゃった、後で清算よろしく〜」
母「堅い事いいっこ無し」
(確率であって『共同幻想』シナリオの”お約束”では無いので、返しが「バターは雪印以上の高級品は使いません、自腹でお願いします」の可能性もある)
 ↑
■快感代謝的には1倍の日常値だが、”モチベーションを盛り上げていく”上手さで、仕事量が2倍になっている。
(出来レースでは無く、シナリオを超え、母親もマジ嬉しいとかが発生:自分は必要量の2倍仕事してるので損と言えば損なのだが、働き過ぎて損した分=母親への便宜供与なので《投資》→後日いいことあるかもしれない確率上の期待値も確保し「ま、余計疲れたけどいいか」と納得)
 ↑
これが『単独者』の「オルタナ・サブカル拡張」です。
■『単独者』の生き様とは”賭け”ですから(パスカル「人生とは賭けである」)
確率ってのは→オッズ(賭け率)のこと。
予め出来レースの八百長シナリオのある『共同幻想』が、譜面のある「だよね、そうだよね音頭」だとすると、『単独者』の創造性とはJAZZの即興演奏そのものです(名演奏となるか否か常にギャンブル)。


前述にさんざ登場する期待外れの結果となった時の話も、
『単独者』のリカバーってのは、(それこそニヒリズムじゃありませんが不条理を嗜む)
「はいはい、どうせアタシはおっちょこちょいでやんすよ〜」などの”落ち”をつけてカタルシスとして消化する。
(結果論には意味は無く、プロセスにおいて二倍仕事量を達成している時点で実質勝者であり、表面的に目論見が違っても《形としては負けても》堂々と失敗自慢で実質的勝利を確定させる。)


<<<<上記三者のプロセスは「継続回数に応じ固定化します」>>>>
(自我にとって”快感代謝”スタイルとしての「俺の流儀」になる)

■ブログテーマ的な意味で心理学的言及必用なのは以下かと思いますが、
 ↓
言うまでも無く中間の「反動化100%で不快興奮10倍」を継続すれば、抜け出せなくなるばかりか、
後からやめようとしても(『興奮』現象には市販の麻薬以上の脳内物質分泌が関わるため)習慣化したものは(中毒と同じで)、
無理にやめると離脱症状(禁断症状)が出ます。
(今度は激鬱になってしまうとか、直面する問題に何故か執拗に拘ってしまうなど《今日かくかくしかじかがないと死ぬからなどなど》)
 ↑
なので(当人がこの状態を抜け出したいと思っている場合)
●現在進行形の動機形成を強制停止する=「バカか俺」
●日常的1倍快感代謝を着実に消化する=「食事やおやつやマッサージやエアロビや散歩や喫茶店や晩酌などなど”ルーチン”の快感事項業務を”できる限り”こなす」
 ↓
絶対ではありませんが(この世に絶対など無いですから)
「強迫心理」パターンってことは本来(寒村のたとえしたみたいに)『歩留まり』か『単独者』です。
自我タイプの選択が”違っちゃってる”ワケですよ。

(なのでフラフラ『共同幻想』系社会に近づくと大悪循環しか起きない《典型例が文科省が強制的にゴッチャにしてしまう高校教育以下で起きる”イジメ”←大学のような単位制開放系にするだけで大幅に減少する筈です》、「強迫心理」からの離脱を考える場合、まず安全で自由度の高いとこで単独行動を基本とするところから始まるワケで、家族の支援があるとするなら「ひとり暮らしへの理解」でしょう。←これが「ひとり暮らしの支援」となると妙に話が拗れる場合があるので、ひとり暮らしを支援するなら行政や非営利団体などの第三者機関が望ましい。)

※時に「戸塚ヨットスクール」的な手法に効果があると勘違いする場合あるかと思うので
それがトンデモな件は次回「心理学テキスト」でやりましょうか
(「イヌならそれでもいいのかもしれないが」って話です)



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