2020年12月31日

人間心理最大のリスク『退行化』を止める方法(は、あるのか?)

ここんとこ連載しているテキスト読んでる方なら
「おや待てよ、てことは『退行化』さえ抑制できれば大半のメンタルリスクを回避できるのではないか」
気が付いていると思います。
『退行化』アイデアの原則ってのは実に簡単なもので、
「新しいルートを探そうなんて思ったので、道に迷ってしまった。元のルートに戻そう」という一種の保守的判断のことです。
 ↓
心理学的にそれが『退行化』として問題になるのは、
(これも「程度」の問題なんですが)
世界や自分の人生をどう考えるのか?みたいな概念レベルでの退行です。
故に、一般には会社倒産や離婚、退職などの大きな現状変化がトリガーになることがある。
(思春期からヤバくなるケースは性のめざめによる大きなフェーズ変化「思春期そのものが」ひとつの退行トリガーとなっていると考えればよい)

■人類普遍のトラウマと言ってもいいのだと思いますが、
この世の人類の全ては「ゲッ速攻歩こうと思ったら立つこともできないじゃん」とですね、生まれた瞬間から衝撃を受けます(出産直後の赤ん坊には原始歩行などの本能が起動するもヤバい歩けないという挫折を体験している)、これは人類の直立歩行進化が(突然の気候変動などを発端と思われる)想定外緊急事態で起きたためと類推されてます(直立歩行=骨盤変化=産道狭小化=未熟児出産=成長速度まで鈍化)、
これに本能定着が追いつかず(本能レベルでは出産直後から歩けるものだと思っている)、それが原始歩行などの様子で観察されているのだろうと。

結果人類の幼児は”全員が圧倒的劣等生”であり(歩けもしないときている)、
生死の境を彷徨います、
保護者という絶対庇護者の存在を確認し(これが神のイメージとも言われている)、
この関係に依存する事が生存をかけた戦いとなる。


●この時代の記憶が原罪とでもいうような「エディプス・コンプレックス」です
言いかた変えりゃ「人類普遍の幼児期トラウマ」
自己完結での生存行動がとれないため(親の後をくっついて自力で木の実を食べるなど)、
何から何まで保護者に依存せざるをえず、これを約束するのは”関係性”だけです。
 ↓
極論すれば「関係性の失敗は死を意味する」
同時に、幼児は言語を十分に取得できないため「軽妙な大人の会話で個人的信頼関係を構築」とかもできません、可能な手法は「夜泣きや、排せつをめぐるパニックなど、とにかくエキセントリックな言動により(そら当人その都度死にかけてますから必死です)”保護者のわかりやすい反応”を引き出そうとします(少しでも保護者の行動にわかり難いところがあれば死の不安が再燃する)」
※保護者の「育児言葉、赤ちゃん言葉」ってんですか?あの気持ちの悪い話法を発明したのは、ちょっとしたことでパニックとなる赤子に「いかにわかりやすさを演出するか」を世代を超えた体験的に獲得したもの。
 ↑
ちょっと話逸れますが、私は赤ちゃん言葉は不要だと思ってます(条件はある)
話し手が仲代達也並の説得力あるセリフ回しができる時、
大人台詞の普段通りの会話でも赤子に通じます、
(赤子の視聴する幼児番組コンテンツなどは登場人物全員が赤ちゃん言葉とかあり得ない)
この確証は、ネコとかにも「普通の会話で一定の意味が通じる」経験からもくるもので、
例えばですよ?
●全く言葉の通じない外国人が母国語で話しかけてきたとします。
この時意味を介さない事に苛立つなどあるからめんどくさくなるのであって、
先方が「一定の意味が通じている」と疑いなく自信満々で、話し終わってから”頼むよ”とポンと背中叩かれるなどすると、
(意味がどこまで通じたのかはともかく)”コミュニケーションは成立する”んです。


(特に今回の赤子特有の不安ってのは”わかり難さ”に起因するもので、具体的にどれだけ意味が通じたかでは”無い”からです。)
赤ちゃん言葉発明の背景には、どうせ意味が通じないと思っている保護者側の差別意識や、
意味が通らない苛立ちから生み出されたものの疑いもある。
 ↓
実際どうですか?「大人相手に意図的に赤ちゃん言葉を使うのはどんな時?」
”相手を小バカにする時ですよね?”


<<<<えー話しは戻って>>>>

■『退行化』ってのがヤバいのは以下のような”考えられない”状況がおきるため
 ↓
「この契約に失敗したら、僕は部長に殺されてしまう」
「この分譲マンション購入に失敗したら、僕は奥さんにいびり殺される」
「学校で友達ができなかったら死ぬほどみっともない」
「この職場の同僚から誰君をゲットできなかったらアタシは一生おひとりさまだ」
「このピアノコンクール選抜に落ちたらママは僕を軽蔑するに違いない(それは死を意味する)」
「包茎手術をしないと恥ずかしくていきていけない」
 ↑
全部”考えられないほどバカらしい煽りフェイクニュースでしょ”
(流石の朝日の玉川氏もよう言わんよ)

ところが、類する話をしょっちゅう耳にしたことある筈です。
「バカなの氏ぬの?」って言葉はそこから派生したとも言える。

近代から昭和の女性差別にこんなんもありましたよね?
「女子供のように泣き叫び」
(これは女性特有のヒステリーが『退行化』による赤子のように無く様からきたものです)


なんかこうズバリって解決策では無い、
●中段説明の「大人言葉で普通に話しても通じるだろ」ってのが鍵だと思うんです。
「ごめん、何言ってんのかさっぱりわからないんだけど。まず時系列追って説明してくれない?」
(カクカクしかじか)
「それで?」
 ↑
このやりとりで第三者性をどこまで表せるのかかって要素はありつつも(仲代達也じゃないから)、
本気の『自意識』マターで対峙していれば通じる(当事者の『自意識』を呼び出せる)可能性は高まるし、なんにしろ近道だと思います。
※間違ってもやってはいけない台詞は「だよね、そうだよね」を連想させる追従
(強迫心理煽ってどうするって)


●で?これを自分の脳内で自己完結するなかでやる場合も、
箇条書きとかを図にしてフローチャートみたいなの作るとか、
課題となってる事象をそれ以上できないレベルまでバラバラに分解すること
(各事項に「興奮値30%」とか、「本音の真迫度20%」とか概算書き込んで、興奮総量100になるまで内訳を埋めてくとかさ)←隠れてる「強迫値」の存在を確認できるかもしれんぜ、
※少なくともこの作業すると→「包茎手術さえすれば万事解決」みたいな結論にはならん筈
 ↑
フロイト先生やりかけてとん挫した力動論分析ってそういうこっちゃないかしら
(どうやって書くのって病的に数学が苦手な俺に聞かないでくれたまへw)



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