2020年08月23日

そう言いながらエピソード記憶の解体は容易では無いのも事実だ

何回か前にエピソード記憶のシリーズ書いたので、まず以下を参照してくれたまへ
インセンティブ、ノスタルジア・エピソード記憶(やトラウマ)そして「強迫心理」1)、2)
http://kagewari.seesaa.net/article/476876254.html
http://kagewari.seesaa.net/article/476891576.html

そんな無意識下の誇張された記憶に自我が右往左往するのであれば、
片っ端からエピソード記憶などネタバレ幻滅で解体してしまえばいいのでは?←思うでしょ
●しかしそれは容易なことでは無い

震災などでよくあるじゃないですか
「きっと大事な写真だと思って、できるだけ修復して持ち主に届けたい」
エピソード記憶とは、ホームシックの元ネタ(ノスタルジア)でもあるワケで、

小賢しい子供の知恵で、『自意識』覚醒(3歳前後)以降、記念写真の類は例外を除き(撮影を拒否したため)一切残っていない私のようなキテレツな奴は滅多にいないワケで(笑
(理由?理由はこれといって無く、動物的勘で”なんかヤバいものだ”と思ってたんです)
『共同幻想』適応系のみなさんはごまんとある筈なんですよ、ええ”記念写真”ってヤバいものが、
これはエピソード記憶を確かにする証拠であると同時に、仲のいい知人には開示されることになっており(この段階で共有され個人の判断での解体も許されない)、

ハイ、みなさんご経験あるかと思います
 ↓
結婚式の披露宴で、プロジェクターを使って記念写真の数々が、、、
(流石『共同幻想』えげつない演出思いつくよね〜)


■エピソード記憶の解体とは
破り捨てるって事では無いが、写真や動画として残る記念撮影を「まあたいしたことでは無い(分解圧縮してにわかに思い出せない記憶領域に格納してもよい)」と括弧に処理することなので、
 ↑
容易じゃないよね(笑
世俗的『共同幻想』ルールの原則に、記念写真のアルバムめくる時には「わーっ」とか「あら〜っ」とか驚きや凄いみたいな興奮する様を見せないと失礼って、すんごい掟あるじゃないですか。
間違っても「退屈でつまさらなさそうに見てはいけない」、
片っ端からエピソード記憶をネタバレ幻滅するような行為は『共同幻想』社会では禁忌(タブー)です。


●ま、しかし『歩留まり』の諸君には横目で見えている筈、
「親離れとか、子離れとか、離婚する時ってそういう(解体)するものよね」って、
(不快現象多過ぎなどで)自身のメンタルに問題意識を持つ自我における「強迫心理切り」も同じです、後ろ髪(ノスタルジア)を振り切る腹(Godspeed)を決められるかって部分が求められる。

大事な事なので繰り返しますが、
エピソード記憶は必ず誇張されている(盛られている)”幻想”であり、
本当の事じゃありませんからね(冷徹なジャーナリズムでは無い)
(ここは「強迫的思考は”本音では無い”」って話にも符合する)

言わせてもらえば、どこにでもいる市井のしょっぱい思い出にロクなものがある筈ネーだろ、
しかしな当事者にとってそれは大事な記憶で涙したりするワケ、なんつーかヒトにはそういう避け難いカルマのようなものがあるって話、
しかし場の雰囲気壊して申し訳ないが「心理学的には全てネタバレ幻滅解体可能」なんだよ
 ↑
●別の意味で『心理学』を、、こうなんてかあからさまに表沙汰の学問にもできないとこがご理解いただけるでしょう。何不自由なく『共同幻想』適応して幸せに暮らしてる人にとっては悪魔だよ(笑
だから言ってんの、自分自身でメンタルに問題意識ある人にだけ登場するもので、
(興味を示さない人には心理学もノーコメントってか、聞かれても全てを話さない。→宗教をことごとくネタバレ幻滅可能ってとこが一番ヤバくて、、弾圧されても仕方ないとこあるのさ。宗教をネタバレするから無神論ってワケじゃないんだけど、、、そういうことだからって宗教信じている人がそれを許すとは思えない。)
学問的には『単独者』限定の”なんかあれな”話だから。
 ↓
※逆にメインストリームで心理学やってますよーなんて連中が「中途半端に保守派に日和った歩留まりのポンコツ心理学」だって法則の証明になっちまうのさ(オマエラ何きれいごと言ってんだってww)、
事実欧州の大学ではマトモにフロイド心理学なんぞやれないって話もある。
(岸田教授が留学したフランスの大学だっけ?そこがどうなのかは知らないけれど)


<<<<さてお立合い>>>>

■大根役者が泣く演技でさよく言うじゃないか、
「実は泣く演技の時には子供時代ペットが亡くなった時を思い出すようにしています」
(「the ノスタルジー」カードだよね)
加えて、ペットを飼うことは子供の情操教育によろしいなんて聞きませんか?
情緒豊かに、感受性も豊富な何とやら、、
 ↓
つまり”熱い男”とかさ、感情豊かなパーソナリティーには「エピソード記憶」と、フラグ連想が関係していることになる。
連想上手な奴ほどよく笑い、よく怒り、よく泣くみたいな、

このように人間は突出して感情表現豊かな動物である、
(言い難いことだがその背景は幻想である)
かといって詩的情緒が常に感情的なものだろうか?否でしょ、
千利休先生も「んなワケネーだろ」お怒りだろうと、

●この辺のさ、なんていうか微妙なニュアンスが難しい、
映画『ブレードランナー』原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』じゃないけども、
『自意識』に感情は無いのかって、無い筈なかろうよ、
●『自意識』マター全開ってのは=アドレナリン全開であるのだから、下手なフラグに刺激された連想性『興奮』なんてものと比較にならない(リミッター無しの)『興奮』レベルに在るワケで、
その様子が、なんというか絵に画いた様なステレオタイプな感情表現と違うって話かな、

なんてか、そんな『自意識』への『共同幻想』サイドの偏見も意識したのか、しなかったのか、
米国文学において、エピソード記憶を解体しリアリズムに生きる様を”ハードボイルド”と称したワケ、
ハードでタフで終始クールな主人公像ね、

▲ほら日本の文芸や漫画では
「ちょっと『歩留まり』な人」を”醒めた目王”とか揶揄するじゃん、同じ視点だよ。

キャラクター設定的には、『共同幻想』の「だよね、そうだよね」を全否定するのがお約束
「大変ですっ!」「どこが?」
「凄いですよね!」「何が?」
「知ってますか、かくかくしかじかなんです!」「だからどうした」
「なになに素敵ですよね」「そういうことに興味が無い」
「〇〇って立派だわ」「お前は何もわかってない」
「どれそれは許せません」「だったらどうするんだ」

こうワザと嫌味な表現法で描かれますが(確かにその人気が『単独者』系で盛りあがるのは事実だけれど)、小説なりハリウッド映画なりでそれなりに人気コンテンツとなり得るのは、
膨大に存在する”隠れ『単独者』”でもある『歩留まり』階層のエンタメとして成立したからです。
(これだって特定することはできないんだけれど、『自意識』マター全開ってのは魅力で、多数の階層がそこに薄々気が付ている←しかしそれを公にすると叩かれる可能性もあるので、ナイショにしてる。)
 ↓
※世界的に大ヒットする『ダーティーハリー』がハードボイルドかって聞かれれば違います、
そこはそれ、大ヒット狙いで(ユングじゃないけど)保守派寄りの『歩留まり』解釈が行われハリーの原型はやっぱ西部劇の保安官ですよね。
※これに対し黒澤映画の『用心棒』はガチハードボイルドな『単独者』です。この映画が日本で大ヒット可能だったのは、江戸時代以来のサブカル文化(実は隠れ『歩留まり』が広範に存在する)あってこそだと思います。


人はあれこれ思うワケですよ
「郷愁幻想VS実存」のせめぎ合いの中で「さてどうしたものかって」
(時に『共同幻想』適応な人が”現実世界に生きているんだろうか”と思うこともある《彼らが生きているのは郷愁幻想世界じゃないのか?みたいなね》)


■<オマケ>『単独者』の雑感的に言えばさ、
「過去は過去に返せ(そうしないと過去の実存がサルベージできない:過去を幻想で修飾することは過去の実存を棄損することにならないだろうか?)」←ノスタルジーカードで呼び覚ますなよって
 ↑
と、考えると「どこまでネタバレ幻滅で解体するのか?」っつーとこから、
『歩留まり』論ってのもその意図がわかりやすいと思う(寸止めする人)
(ちなみにオンザレールな『共同幻想』社会適応というのは、”家幻想”を『反抗期』で解体し”身近な大人社会幻想”にバージョンアップする人=入れ替えなので大人になっても幻想性はバリバリです)

だってさ、一歩間違えば『共同幻想』適応社会は、
「郷愁幻想こそがヒューマニズムの源泉である」なんて言い出し兼ねないからね、
(この危険な発想は『共同幻想』適応以外は人ならずって暗韻だものさヤバいヤバい)
(確かに俺は高校生んときに”どこぞの新興宗教団体の連中”に悪魔って言われたことあるけどさww)




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