そして、『共同幻想』社会で頻繁に交わされる会話ってどんなものでしょう。
誰それは「付き合い悪いやつだな〜」とか、
「ナントカ君ってさ〜、付き合いいいよね〜」ですよね?
↑
●さてこの言葉の裏に隠れている意味は何でしょう、
嫌々な時も少なく無い(嫌々で無ければ本物じゃない:後述)
つまり『共同幻想』社会そのものが”付き合い”ってのを、半ば営業における接待をお互いに行うような「めんどくささ感というか、仕事感・残業感」があり、嫌々な時も”あるよね〜”を前提としているんです。
そらそうですよね、
仕事が終わってようやっと(オフタイム:プライベートな自由時間で)家に帰ろうって時に”組織の論理”に誘われるんですから。
「いや友達関係はプライベートでしょ」なる声が聞こえてきそうですが、
どうでしょう、
『共同幻想』社会における友人関係とは(特に親しい二人組などを例外に)社会性(公的なもの)の一部ですからね。
■「付き合い」と言えば、友人に限らず”恋人付き合い””家族サービス”も亜流でしょう
(”サービス”だぞ、サービス、「それか好意や善意により”サーブ”=意図的に提供されたものです」)
”お付きの人”を「付き人」と呼びますね、体のいい呼び名ですが「使用人のことです」
(ある意味言語的には、これもサーブ《提供》する人、サーバーにも類することだと思う)
↑
まとめて言えば「”意図された”=不自然な」言動です
”関係性”から言えば、「プライバシーを捨てることを対価(部費)に得る集団帰属性(正会員)」
「付き合い」の反対語は”抜け駆け”となり、
「家族サービス」の反対語は浮気や不倫だろうか。
■■■<<<<ざっくりまとめて言えば>>>>■■■
「ナントカ”付き合い”って言葉は、総じて何らかの『共同幻想』系部活動のこと」です、
・それを語るには”入部届”(同期や同僚、家族や性行為の契約など帰属関係の証明)と、
・関係を自任するには”部費”(どんな自分の個人的自由を組織のために捨てたのか)を支払わなければならない、
’・”部費”には上限リミットは無く、慣習上の範囲を超えるものは”寄付”(自己犠牲)とされ、高く評価される(身を捨てて子供に尽くす《サーブする》親や、友人のために連帯保証人を厭わない選択など)
↑
●ただし評価されるのは”正会員”としてであり、「個人の実存は関係が無い」
●そこに実存が無いという意味では無く→”確信犯的再選択”として(自らを犠牲にする)対価を支払うその自己決定こそが実存する。←この実存構造は”確信犯的再選択者”的なもの
↓
故に、「性行為の責任取って(結婚して)」という言葉は「その契約のために自らの自由を対価として支払って(責務を果たせ)」的なニュアンスになる(それを行いなさい、主はあなたを祝福するだろう)。
その代表例が”結婚制度”ですが、故に宗教権力を前に「(自己犠牲の選択)それを誓う」ワケです。
(お支払いすることを誓います=正会員として認めます)
↑
現代人の非婚・晩婚が「果たしてその選択は自分の人生にとって価値あるものなのか」迷う(信心の『歩留まり』)ってのは言えば合理的なリアリズムです。
(※なんたって、近代のように「階級社会で庶民は家業を継ぐ」って時代と背景事情が全く異なりますから。)
●そもそも「プライベートの価値」は個性化するほど高くなります(希少性:ユニーク度)、現代”個性化”の時代において「対価として差し出すプライバシーは無限大に価格が高騰しており」(『単独者』の場合は自分の命の価値と同じ)、代償が大きすぎる訳ですよ(経済関係的に)。
どうしたって非婚・晩婚に悩むのは(社会現象では”無く”)経済学的自然現象です。
ちょっと話はそれますが、
私がこのブログでよく言う「オンザレール」ってのは「家業を引き継ぐ相続(跡継ぎ)」のことです、
(※故に、サラリーマン世界にオンザレールもクソも無いだろうってねww)
言うならば「オンザレールな『共同幻想』適応」とは、親を模範に跡継ぎとなる選択を意味します。
<<<<そういう意味で”付き合い”とは>>>>
●自らの自由を放棄することを対価に(代償に)正会員の地位を得る会議や会合のことであり
論理構造上”そのまんま”「代償満足」であり「二次的利得」のようなものです、
その代償性は(自由を失う)”嫌々だからこそ”(あえてそれを選択するのですから)対価としての価値を持つのであり、個人としての実存の上に組織や権威の実存を仰ぐ形になります。
(※勿論、確信犯的選択として”どこぞこ地方のなになに人としての誇り”のようなものを個人の上に置く自己決定があれば、それは”名誉ある地位を得た”のですから合理的選択となります。)
注:時に「強迫心理」下にある個人が、上記の代償や対価って部分を(受動形『被(こうむる)』で)「利用された」などと勘違いすることがありますが、
それはトンデモ勘違いであり、
前述のように、支払うコスト(苦労や持ち出し)が大きいほど「組織論的には名誉」になります。
”付き合い”において、多くを求められることは(あれこれ役割を与えられる:押し付けられるとも言いますがw)「正会員として名誉ある地位を獲得するチャンス」なのであり、(『共同幻想』組織の論理としては)→「利用されたとか文句言うどころか、喜ぶところでしょ」となるんです。
↓
※代表的台詞:「あのさ〜〇〇さん、あれこれの何をお願いできるかしら?」
(名誉ある地位を得るチャンス:軍の命令に置き換えるとわかりやすいでしょう→無理筋であるほど”燃える”→「我軍は圧倒的不利にあるが、君に二百三高地の攻略を命ずる」)
↓
つまり、その段に及んで「本来喜ぶところを”利用された”などの不満を表明した段階で」→「あなたは『共同幻想』”非適応個性派”だ」となるんです→個性重視で(他人は関係無いから)堂々と我が道を行きなさいと
(やれ何をされたなどの個別具体論には意味は無く、そもそも”付き合い”を継続する合理的根拠が無い→”付き合わなくてもいいんだよ”って話ですww)
↑
だからここに「承認欲求強迫」とかあると、これがまた違った意味で面倒なことになります。
(不快のマッチポンプ構造が始まってしまう)
またちょっと長くなったので、
「付き合いとかでは無く、気の置けない友人関係との違い」は次回にしましょう
●最後に以下のような台詞
「私と付き合わない?」
その意味は「私と一緒に(各人自由の放棄を対価に)組織を結成しない?(結社)」です
(”漫才コンビ”や”音楽バンド”の結成に置き換えるとその意味もわかりいいと思います「私とコンビ組まない?」「私とバンド(〜団)組まない?」)
<つづく>
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詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
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